こっちはまず時を遡って


2010年12月4日
2010年のベガルタ仙台ホーム最終戦。相手は川崎。この日は平瀬選手と、長年「ミスター仙台」として活躍された千葉選手の引退セレモニーが行われました。川崎サポーターも多数の人が残っていました。そして。

【ベガルタ仙台】2010年12月4日 最終戦セレモニー終了


川崎サポから平瀬選手と千葉選手のコール。
4'56'' 平瀬コール
5'06'' 千葉コール

この後に仙台市内で打ち上げをしていたら仙台ポーターの方々に「直樹コールをしてくれて、本当にありがとうございます」って、何人にも言われました。


年が明けて。

2011年3月11日。東日本大震災発生。
多くの死者、行方不明者。

即日、Jリーグの開催中断を発表。


数週間後、2011年4月23日の第7節から再開されることが発表されました。
川崎の相手は被災地のクラブ、仙台。

震災再発生直後から「Mind-1ニッポンプロジェクト」を立ち上げ、被災地の中長期的な支援を表明していた川崎にとっては、運命的な巡り合わせとなりました。


そして迎えた再開日。川崎は復興支援の様々なイベントを開催。その中の一つが前座試合として行われた「FORZA!仙台ドリームマッチ」。川崎フロンターレ&ベガルタ仙台OBチームvsMind-1ニッポン芸能人ドリームチーム。
その試合後、選手たちがピッチを回り始めたときに聴こえて来たのは、川崎の応援コアゾーンからの「Twisted」。これはこの震災をきっかけに全国的に有名になった仙台のチャント。

2011年4月23日 エール交換


川崎からのチャントに呼応するかのように、仙台側からもTwisted。また川崎からは「FORZA!SENDAI」のビッグフラッグが贈呈されました。この光景は「Jリーグだからこそ」「世界で一番幸せなスタジアム」と称されました。


さらにこの日の選手紹介では「川崎らしい」VTRも披露。

2011年4月23日 煽りV


この動画はJリーグOBの方々、日本プロサッカー選手会のTwitterアカウントからもリツイートされるほどの反響を頂きました。ありがとうございます。


そして
2011年10月22日。
再開の日からちょうど半年。今度は川崎が仙台を訪れる番になりました。

選手たちの練習が始まる前、ピッチに現れたのはあの日、川崎から仙台に贈られたビッグフラッグ。
そして、仙台サポーター席から聴こえてきたのは、川崎のチャントである「FRONTALE 20000」。

2011年10月22日 エール交換


途中からゴールキーパーの練習が始まってしまったため中断しましたが、そこまでは川崎側でも大合唱。

このビッグフラッグをベガッ太さんとふろん太が揃って運び、また帰ってくる時には手を繋いでいました。そして別れ際に深いお辞儀。


試合はスコアレスドローで終了。


試合後、川崎サポーター席では再びTwistedの合唱。それに応えるように、仙台の選手たちが川崎サポーター席まで来てくれました。

2011年10月22日 ベガルタ仙台 vs 川崎フロンターレ 川崎サポの粋な計らい
撮影者:butisukeさん


また、仙台サポーター席からもFRONTALE 20000の合唱。


この日この時間、この場所は間違いなく「世界で一番幸せなスタジアム」だったでしょう。


仙台の皆さん、ありがとうございました。
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