たった一人の戦争 | 独り言集

独り言集

大半が観劇記です。
内容はネタバレ気にしてませんので注意して下さい。趣くままです。
その他についても趣くままです。

作・演出 坂手洋二

出演   中山マリ、円城寺あや、西山水木、小山萌子、洪明花、

      鴨川てんし、川中健次郎、猪熊恒和、大西孝洋、杉山英之、

      松岡洋子、樋尾麻衣子、安仁屋美峰、西川大輔、鈴木陽介、

      武山尚史、橋本浩明、桐畑理佳、横山展子、加藤道子、

      福田陽子、山崎蝶子


AI HALL 3日19:00開演 2列目。


あらすじ

たった一人で歩いていたら、歌を歌いたくなった

たった一人で歩いていたら、子供の頃の歩き方になった

たった一人で歩いていたら、帰り道がわからなくなった

たった一人で歩いていたら、地球を救うのは自分だと気づいた


燐光群・坂手洋二の最新作は、

現在の日本にある「いずれ誰も立ち入ることのできなくなる場所」を舞台に、

厳しい現実とファンタジーが往還する、まったく新しい形式を取ったドラマです。


坂手洋二はこの半年間、

『推進派』(燐光群)、『帰還』(民藝)、『普天間』(青年劇場)と、

「いま、ここにある現在」を、膨大な取材を経て、

広範な視野と微細な検証で抉った三作を、続けて発表してきました。


続く新作『たった一人の戦争』は、全三作とはまったく違う、

『屋根裏』『だるまさんがころんだ』にも繋がる斬新な方法で、

「フィクションの力」によって、私たちの「現実」を解き放つ試みです。

ときに激しく、ときにやさしく、シンプルな装いで、

新たなたましいの物語をしなやかに紡ぎ出します。


そして、震災、原発事故という日本の現実に対して、

「想像力の優位」を信じ、まっすぐに立ち向かいます。


  今この世界で、信じられない危機を知りながら、

  他の誰も動き出さないとしたら。

  あなたしかそれをやろうとする人間がいないとしたら。

  「いずれ誰も立ち入ることのできなくなる場所」と聞いた時、

  今、人々は何を、どの場所を、想像するでしょうか。

  「いずれ誰も立ち入ることのできなくなる場所」が

  「もう誰も立ち入ることのできない場所」になるとき、

  人々はどのように感じ、どのように交流し、どのように生き、別れたか。


  今の日本が「放射性廃棄物」をどう処理するかという

  大きなテーマに向かう、野心的な最新作です。


(燐光群HPより)














燐光群、「たった一人の戦争」。












開場が開演の10分前から。

「なるほど、こういうことかぁ。」とユニークな試み。


AI HALLを「檜谷(ひのたに)地下学センター」に見立てて、

お客さんはこのセンターを見学しに来た人たち、

役者さんはこのセンターの見学者案内係、という体。


会場入り口でチケットを見せ、

席位置に応じて、赤、緑、黄色、白などの腕章をつけられる。

そして今度は、また席位置に応じて、

7名ほどのグループに分けられ、

3グループに一人の案内係がつく。

そして開演時間となり、案内係に案内され会場内へ。

「これから皆さんを地下1000mへご案内します。」と。

腕章をつけてグループ分けしたのは、

地下へと降りるエレベーターが最大で10人乗りという設定から。


見学者(お客さん)が全員会場に入ったところで、

エレベーターが動き、地下へと降りていく。

10人乗りという設定を考えると1グループ毎に地下へ降りるという

擬似体験を演出しないといけないんだろうけど、

そんなことをやっていたら、それだけで1時間は要してしまうだろうから、

1度に疑似体験を演出。


地下1000mに到着。(という体)

そこでセンター長とその秘書(?)、

そしてこのセンターの存在を怪しむ活動家(?)とのひと悶着のシーン。


いやはや、ユニークな演出。

公演案内には、「演出の都合上、お立ち見頂くことがございます。」

とあったが、こういうことだったのか。


このひと悶着のシーンが終わって、席に誘導され着席。


チケットには「F列」と有るんですが、実際には2列目。

でも、前の列は・・・・元より空席なのか来られてないのか。

と言うことで実質最前列で観劇と同じ。

前の方の頭が気になるということがなかったので

観易くて、その分見入っちゃいました。

(まぁ、燐光群の作品はいつも見入っちゃいますが)


で、内容は、まぁ、あらすじに書いてある通りです。

(一段下げている部分)


以前、このブログで書いたことが、危惧した事が

こうして目の前で見せられるとは。

そのことがフィクションとして見せられるならまだしも、

ノンフィクションとして現在進行しているとは。


この現実を私たち国民のどのくらいが知っているのか。


マスコミが「マスゴミ」と呼ばれてますが、

本当に「マスゴミ」だと実感しますね。


で、・・・・あれこれ私が書くのは避けます。

これはもう観るしかないですよ。

この公演は週明けの火曜日までやってます。

平日は昼の回しかやってないので、

足を運び辛いかもしれませんが、

お時間を取れる方は是非行って下さい。