飛龍伝 | 独り言集

独り言集

大半が観劇記です。
内容はネタバレ気にしてませんので注意して下さい。趣くままです。
その他についても趣くままです。

作   つかこうへい

演出 諏訪誠(真紅組)

出演 田所草子(テノヒラサイズ)、玉置玲央(柿喰う客)、浅雛拓(劇団コーロ)、

    片岡百萬両(ミジンコターボ)、坂口修一、大澤真也、魚水幸之助、

    上原日呂(月曜劇団)、緒方晋(the stone age)、愛飢男、

    穗積恭平(兵庫県立ピッコロ劇団)、高口真寤、鈴木洋平、

    近藤ヒデシ(COMPLETE爆弾)、平宅亮(本若)、福井俊哉、

    DEW、青木直敬(劇団ガバメンツ)、デカルコ・マリィ、橘耕作


一心寺シアター倶楽 26日13:00開演 自由席(中央通路沿いにて観劇)。


あらすじ

日米安保改定を控え、学生運動と機動隊の対立が

暴発寸前にまで進んでいた1960年代末の東京。


四国・高松の名家から東大理Ⅲに合格して上京してきた神林美智子。

さえない眼鏡姿で全共闘の闘士ネズミと知り合い、

身体を重ねるがその前に全共闘のリーダー桂木順一郎が現れ、

彼女の正体に気づき、「俺の女になれ」とネズミから彼女を奪う。


偶然か必然か彼女は全共闘40万人の委員長となり、

血で血を洗う学生運動のただ中に身を投じることになる。


機動隊の隊長山崎が彼女の前に現れる。
中卒で女とやることしか考えない粗暴な男だが

「愛嬌」のあるその男と会うことに

神林は桂木には感じられないやすらぎを感じるようになる。


全共闘内でも神林の人望は増していき、

かつて三里塚で仲間の奥さんを見殺しにしたとの

嫌疑をかけられた桂木との溝は深まっていく。


学生運動を裏切って自分の就職がうまくいくことこそが

「二人のためだ」と言い張る桂木。

ついには全共闘の総会で除籍寸前にまでなるが、一つの「条件」で許される。


神林を「人身御供」として山崎のアパートに送り込み、

11月26日にあるという国会前のデモ時の機動隊の配置図を

盗ませるというものだった。


「あたしをなんだと思ってるんだ!」


神林の叫びも空しく策は実行にうつされる。


山崎は突然転がり込んできた神林を決死の看病と、

同時にもちろんやってしまうのだが、

そのおかしいまでの情熱、愛情は

今まで神林の味わったことのないものだった。


全共闘の委員長と機動隊の隊長。

なんともアンバランスな二人の関係はありえない「つかの間の平和」を作り出す。

(見つけてきた)














つかこうへい追悼企画参加作品

一心寺シアター倶楽プロデュース、「飛龍伝」。












一旦、センター寄りの席を選ぶも、

座ってみると前の方の頭でかなり死角が。(^_^;)

なので移動して、少しサイドから観ることになるが中央通路沿いの席を確保。





で、始まって30分くらいかな?

「あっ、これ以上はもう気持ちが入んないだろうな。」と悟る。

終盤、田所草子さんと玉置玲央さんの最大の見せ場があって、

鼻をすする音がちらほらあったけど、最初に悟った通り、

私の気持ちがどこへやら・・・・。


久しぶりにお尻の痛さだけが残った・・・・。


つかさんの作品は今回の追悼企画で3つ観ましたが、

合う合わないの振れ幅が激しいのかな?

観る人にとっては。

演劇界では凄い人みたいだけど。


捻くれ者の私には・・・・合わないかなぁ。

特にこの「飛龍伝」は。