ろくでなし啄木 | 独り言集

独り言集

大半が観劇記です。
内容はネタバレ気にしてませんので注意して下さい。趣くままです。
その他についても趣くままです。

作・演出 三谷幸喜

出演   藤原竜也、中村勘太郎、吹石一恵


シアターBRAVA 13日12:30開演 18列目。


あらすじ

才能がありながら文壇に認められず

赤貧洗うがごとくの不遇をかこつ啄木。


文学には縁もゆかりもない香具師のテツ。


仕事のかたわら親分のいいつけで借金とりを手伝うテツが、

啄木の借金をとりたてに行ったことから二人は知り合う。


何の接点もない二人はなぜか意気投合。


夜な夜ないきつけのカフェーで飲み明かすまでに。


いつしかカフェーの女給のトミも楽しい仲間に加わる。


そこには微妙な三角関係が生じるが、

妻子ある啄木がトミと結ばれ、トミに恋するテツは涙をのんだ。


ある日、例によって金に困った啄木は、

小金を貯めこんでいるらしいテツにお金を出させる一計を案じ、

トミも巻き込んでの大作戦を展開する。


しかしこの事件について言うことは三人ともばらばらで、

まさに”真実はやぶの中”。


一体その時三人には何か起きたのか?

(ホリプロオンラインより)








「ろくでなし啄木」。








もう、何も言うこと無し、ですよね。(^O^)


広いステージにはたった3人の役者ですが、

その広さを全く感じさせない。

そのシーンごとにジャストフィットした部分しか目に入らない。

役者が巧いのか、演出が巧いのか、その両方なのか。

時にはインディペ2ndくらいの広さに感じ、

時にはブラバのそのままの広さに感じる。


空間までを巧く操り、グイグイ惹きつけられてました。(^O^)


まぁ、私的な見え方なんですけどね。(^_^;)

グイグイ惹きつけられると余計な部分が消えていくんですよね。


休憩をはさんで約3時間の作品ですが、あっという間でした。

中には90分がもの凄く長く感じる作品もあるのに、

この作品は約3時間があっという間。

お尻が痛がる暇もない。


『もっと観たい~』って感じ。


藤原竜也さん、中村勘太郎さん、吹石一恵さん、サイコー!(^O^)


そして三谷幸喜さん。


あんたは凄いよっ!(^_^;)


1点文句があるとすれば、

作品や役者さんにではないが、前の列のおばちゃん。

前のめりで観てんじゃぁねぇ!!

背もたれにちゃんと背中をつけやがれっ!

ってくらいですかね。(^_^;)

幾つかのシーンが完全にこのおばちゃんの頭で塞がれてしまいました。

全く、こういう人は観に来て欲しくないですね。


吹石一恵さんは今回が初の舞台。

ここがちょっと不安材料でしたが、

これと言って引っ掛かる部分は無かったですね。

うまく藤原竜也さんと中村勘太郎さんが

カバーしていたのかもしれませんが、

私にはぴったり息の合った、気持ちの良いリズムに感じました。


大阪公演千秋楽ってことでカテコは多めだったのかな?

5回?はあったのかな?

もちろん私はスタンディング。

三谷幸喜さんが出て来てくれると嬉しいなぁ~でしたが、

出てきませんでした。

今年はこれからまだまだ作品が控えてますからね。

ご多忙なんでしょうね。


次回、三谷幸喜作品、「国民の映画」。

ますます期待が高まります。

その次の「ベッジ・パードン」。

パンフには東京の会場しか載ってないので東京だけかな?

う~ん、捨てがたいなぁ。

観たい気が沸々と湧いてきますね。(^_^;)


パンフは2種類が売ってありました。

舞台写真版と稽古写真版。

私は舞台写真版を購入しましたが、

こんなところで商売っ気を出すなぉ~、ですね。

(稽古写真版も欲しかったですが、持ち合わせがなかった)