「かわいそう」という感情の厄介さ
こんにちは
春らしい陽気が続いていますね。
昨日は横浜まで観劇に行ったのですが
横浜市内は緑化計画が進んでいて
道や公園が植物園のようにきれいでした。
横浜公園のチューリップが見事だったのでおすすめです
様々な感情の中で
「かわいそう」
は結構上位でやっかいだなあと思います。
その主語は自分ではないからです。
「〇〇さんがかわいそう」に起因する怒りは
〇〇さん自身の感情とは関係のないところで独り歩きします。
本当は怒りを生まれるのは
自分の琴線に何かが触れているからなのに
責任の所在を他所にするからそこと向き合う必要がなくなります。
人間は楽なほうにとどまりたいので
怒りはずっと消えないわけです。
しかも、「誰かを守る」という正義の名のもとに
その怒りは暴走しやすいものです。
犯罪のニュースなどでよく出てくる
「被害者の気持ちを考えて厳罰化を望む」
という論調もわたしは苦手です。
この話は何時間もできてしまいますが、今回は本題へ。
わたしのパートナーシップの話に戻します。
わたしにパートナーいることについて
ときどき、わたしたちのことを心配してくれる人がいます。
その内容は主に
「パートナーがいるのに、つじさんといっしょに劇団を続けていて、
パートナーがかわいそうなんじゃないの?」
「ツイッターにつじさんのこと書きすぎててかわいそう」
「男の子の劇団員と夜に一緒にごはん食べてるとかかわいそう」
「恋人ができるの早すぎない?
そんなに早く乗り換えたらつじさんがかわいそうなんじゃないの?」
といったものです。
ご心配ありがたい・・・ですが、
そのあとに続くのは、大抵わたしへの怒り・否定だったりします。
「そんなことをしている住吉さんはひどい」
「別れるべき」
「離婚をした人間は幸せになる権利なんてない」
「本当は不倫なんでしょ?」
「本当はまだ辻さんと切れていないんでしょ?」
すべて実際に言われたことです
そんなひとたちは、わたしがいくら否定しても
聞いてはくれません。
彼らは「かわいそう」という感情の本体である
つじさんやわたしのパートナーを盾にして
自分の価値観に合わないことを否定・攻撃したいだけなのです。
とはいえ、わたしもわりといわゆる「常識的」な
かわいそう感覚の持ち主なので
勝手に
「新しいパートナーができたら、辻さんのことは一切言わないでいるべき」
「だって、未練があると思われたくないし、そんなの彼がかわいそう」
と思っていました。
それでも、辻さんと別れた直後は
落ち込むこと・悲しいこと・納得できないこと・寂しさ
たくさんの感情に飲み込まれて、つい泣いてしまうこともありました。
「ごめんね。もうあなたとお付き合いしているのに、
辻さんのことで落ち込んでいられたら、嫌だよね。」
と謝りながら泣いていると
「え?どうして?」
と驚かれました。
「離婚は人生においてとても大きな出来事なんだから、
苦しむのは当たり前だし
みくちゃんはつじさんのことが大好きなんだから
一緒にいられなくなるのが寂しいのは当たり前なんだよ。
当たり前の気持ちになることに、どうして謝るの?」
わたしは、そのときに気づいたんです。
自分を許せないのを、彼のせいにしてるだけだったんだ、って。
「彼がかわいそう」かどうかなんて彼が決めること。
「僕は、僕だけを見てくれる恋人だから
みくちゃんが好きなのではなく
みくちゃんという人が、
これまでちゃんと考えて感じて選択して
生きてきた物語が好きなんだよ。
僕のために何かを感じることを
やめる必要はないし、
僕はそれを知りたいし助けたい。
みくちゃんの人生において
つじさんはとても大切な存在で、
それは恋人とお父さんがどちらも大切なように
恋人ができたから
つじさんを手放さなくてはならないような、
そういう存在ではないと思ってる。
みくちゃんにとって大切なつじさんという人は、
僕にとっても大切な人なんだよ。」
彼のかわいそうでないという説明。
わたしは自分の価値観にないことだから信じられなかったし
わたしは、こういうことを時々
「相手に気に入られるための建前」
として言ってしまうこともあるから、そうなのかなあと思いました。
友人には
「つまり、みくが絶対につじさんのところに
戻らないって自信があるのよ、彼。」
とも言われました。
だから、思い切ってさらに突っ込んで聞いてみました。
「それは、その過程でわたしが
つじさんとやっぱり再婚したい
と言ったとしても同じことが言えるの?」
「もちろんみくちゃんが、
つじさんに限らず他の人のところに行ってしまったらさびしい。
けれど、みくちゃんがきちんと考えて
【この選択が1番しあわせになる】
と何かを決断できたときは応援したいし、
それは僕にとって喜びなんだよ。
それは矛盾するけど両立する気持ちなんだ。
そして、もしそうなった時も謝る必要はないんだ。
ひとときでもみくちゃんの人生の
登場人物になれたことは
僕にとってしあわせなことなんだよ。」
ここまで聞いてやっと理解したのが
彼は「恋人であること」を、
権利だと思って居ないのだなということ。
かわいそう、という感覚は
「彼が当然のものを与えられていないから」
という発想から生まれていたので
「当然」の定義が変われば変わるものなのだなと理解しました。
わたしが、彼をかわいそうだと思っていたのは
自分の価値観。
ひとつは
自分自身がしあわせになることを許せないというとらわれ
ひとつは
これまで持ってきた常識に頼って、目の前の彼の価値観を見ていなかったから
だから
もしわたしのブログをみて
「そんなの彼がかわいそうだ」
「許せない」
という気持ちがもし湧いてきたら
ぜひ
「このかわいそうという気持ちはどこからきてるのだろう」
と探ってみてください ^ - ^
わたしもそれ以来、
誰かをかわいそうに感じる時はそうしています。
「道なき未知を遊ぶ。」
インプロの専門劇団
インプロカンパニーPlatform
インプロ(アドリブ劇・即興劇)を使って
お客様のアイディアをその場で
お芝居に取り込みながら物語を作る
まったく新しい体験型の劇場公演、
イベントを展開中です。
「チームの空気が良くなる」
「みんなが意見を言う場になる」
企業様向け出張講座
承ります。 あなたの職場、サークル、
プロジェクトチーム、ご家族…
もっと生き生きした場所にします。
ご相談ください。
パートナーとずっと一緒にいるために
お芝居をつかった
共同作業のお稽古をしましょう
ふたりレッスン
受注開催。お客様のご予定に合わせて
実施させていただきます。
恋人、ご夫婦、お友達、お仕事のパートナー
「この人ともっと仲良くなりたい」
ひととご一緒に、ぜひ。
住吉美紅LINE@
週1回のお悩み相談回答&不定期で
限定記事を配信します☆彡
お問い合わせはmikuminあっとplafo.info