201406読書記録 | 日々是好日 *3歳娘と過ごす日々*

日々是好日 *3歳娘と過ごす日々*

30代前半、現在専業主婦。2012年結婚、2014年秋不妊治療開始。二年間の治療と流産を経て、体外受精で女の子のママになりました。
様々なことに丁寧に向き合い、記録していきたいです。

少しペースは落ちたけど、いい作品にたくさん出会えました(*^^*)
6月のベストは『ソロモンの偽証 第三部』素晴らしかったです!!
読みたい本は溜まる一方なので、7月はもう少したくさん読めるといいな。

2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3178ページ
ナイス数:711ナイス

きみの友だち (新潮文庫)きみの友だち (新潮文庫)感想
いい作品だなぁと素直に思いました。小中学校が舞台の前半は、その年代で読みたかったとも思うけど、当時ではわからなかっただろうことがたくさんある。そういう意味で、今読めて良かったです。最後の2話がすごーく良かった!途中にある恵美ちゃんの『いなくなっても一生忘れられない友だちが一人いればいい。一生忘れたくないから、思い出がたくさんほしい』という言葉…最後まで読むと、その重みで悲しくなりました。ある人の目線で優しく書かれたお話。友だちってやっぱりいいなと思いました。様々な年代の方に読んでほしい一冊です。
読了日:6月29日 著者:重松清
もぎりよ今夜も有難うもぎりよ今夜も有難う感想
長年名画座でもぎりのバイトをしていた、俳優片桐はいりさんのエッセイ。様々なエピソードから、映画への愛がたっぷり伝わってきます。『楽しいことはいつもおいしいこととともにあれ』『旅先で映画館を探す』『トムの会』などなど、ワクワクするお話が満載です♡アルバイト時代の話が本当に楽しそうで、羨ましくなりました。たとえお給料が低くても、好きな場所で好きな仲間と働けるっていいな。はいりさんが働いていた銀座の映画館、いつか行ってみたい。やっぱり私、本も好きだけど映画も好きだ!としみじみ思った一冊でした。
読了日:6月28日 著者:片桐はいり
往復書簡 いま、どこですか?往復書簡 いま、どこですか?感想
女優でモデルの杏ちゃんと、作家の小澤征良さんの共著。二人が旅先から出し合う、色とりどりの葉書が並べられています。プライベートでも仲が良いお二人。手紙の文章は自然体で、なおかつ知的で素敵でした。様々な葉書は見ているだけで楽しいです。時々端っこに描かれているら杏ちゃんのイラストも可愛い。すっかりメール社会になってしまったけど、やっぱり手紙っていいなと思いました。誰かと文通したい…(笑)旅先でお互いのことを考える時間は豊かですね。そしてお仕事とはいえ、あちこち行ける二人が羨ましい!旅に出たくなってしまいます。
読了日:6月25日 著者:小澤征良,杏
三月三月感想
短大時代の仲間が、とあるきっかけで20年ぶりに再会することに。四十路を迎えた彼女たちは、多かれ少なかれ様々な荷物を抱えています。互いを羨んだり、時には疎遠になったりしつつも、いざ再会したシーンが本当に楽しそう!少しだけ3.11の話が出てきて中途半端になるかと思ったけど、『生きてるうちにまたみんなで会いたいね。』という言葉が胸に染みました。私は20代終盤で、少しずつ友人との道が分岐し始めています。でも細々とでもつながりを保てるよう、努力しなきゃと思いました。気心知れた友人に代わるものはないのです(*^^*)
読了日:6月23日 著者:大島真寿美
森崎書店の日々 (小学館文庫)森崎書店の日々 (小学館文庫)感想
本の街、神保町の古本屋が舞台。本好きにはそれだけでたまりません。全体的に静かな雰囲気でゆっくり話が進んで行きますが、その分味わって読むことができました。後半は桃子さんの気持ちが少しわかってしまい、切ない。。作中に出てくる喫茶店すぼうるは、さぼうるのこと?神保町をゆっくり散歩したくなりました。
読了日:6月20日 著者:八木沢里志
こんなにも優しい、世界の終わりかたこんなにも優しい、世界の終わりかた感想
本当に題名の通りでした。世界が終わる話なのに、悲壮感が全くない。とても優しくて、心が温かくなります。いつだって初めての日のように、そして最後の日のように愛す。素敵だな。最後の日はやっぱり、好きな人と過ごしたい。
読了日:6月18日 著者:市川拓司
孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)感想
基本寂しがりやで心配性なので、孤独感と不安感には突然襲われます。夫がいようが、友人がいようが、あんまり関係ない。そんな感情にどうすれば対処できるのか、学ぶために読んでみました。でも導入でいきなり宣言されます。『孤独と不安から、人は一生逃げられません』そ、そんなぁ…。正直その後の内容は、あまり腑に落ちなかったけど、一生逃げられないなら仕方ないなと開けなおれて良かったです。うまい付き合い方を見つけなければ。また時間をあけて読んだら新たな発見がありそう。
読了日:6月16日 著者:鴻上尚史
嘆きの美女嘆きの美女感想
美人にコンプレックスを持つ引きこもりのヤイコは、美女が集まるサイト『嘆きの美女』を荒らすことを楽しんでいた。ある日ひょんなことから、管理人のユリエ&美女仲間と同居することになって…。キラキラしている美女たちも、心に毒を持っていたり、自信がなかったり。美人だからって、何もしなくても幸せになれるわけではないんだな。一見少女漫画にありそうな薄い話だけど、ヤイコと美女たちがそれぞれ影響しあって変わっていくのが面白く、楽しく読みました。巻末のごはん日記もいい感じ。ゼリーのプール、わたしも子供の頃憧れてました!
読了日:6月12日 著者:柚木麻子
ソロモンの偽証 第III部 法廷ソロモンの偽証 第III部 法廷感想
終盤止まらなくなり、深夜に一気読み。金曜日で良かった^^;神原くんは何かしら事件に絡んでいるだろう、と思ってましたが。。実際に証言を始めた時は悲しくなりました。これまでどんな思いで裁判を行ってきたんだろう。事件の真相は悲しいけれど、陪審員が出した判決が優しい。みんなたくさん辛い思いをしたけれど、きっとそれ以上のものを得たはず。裁判に関わった生徒たちは、ここが人生のターニングポイントになったんじゃないかな。全三冊、とても読み応えがあり考えさせられる作品でした。これは2014年のベストになるかも…!
読了日:6月7日 著者:宮部みゆき
書店ガール (PHP文芸文庫)書店ガール (PHP文芸文庫)感想
前半は理子と亜紀のいざこざが低レベルすぎ、周りの人たちも文句や陰口ばかりで、嫌になりそうでした。(まぁ女の争いは、ハタで見てる分には面白い部分もありますが…笑)でもその分、終盤の店舗立て直しに入ってからが、読んでいてとても気持ち良かったです。なんだかんだ自分の仕事に誇りを持っている書店員たち。かっこいいし、羨ましい。作中で出てきた【全フロア共通のイベント】や【地元が舞台の作品フェア】ぜひ実際にやってほしい!とてもワクワクします。続編の評価が高いようなので、引き続き読んでみようと思います。
読了日:6月6日 著者:碧野圭

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