つむぎ | 酒井ミキオオフィシャルブログ「raintree」Powered by Ameba

つむぎ

 先日恩師に会った話を書いたが、同期会なのでもちろん同級生が沢山集まった。とはいえ卒業以来会っていない面々も多かったので、「あなた誰だっけ?」状態を解消すべく幹事が卒業アルバムを用意してくれていた。僕は意外なことに殆どの旧友を憶えていた。向こうは忘れていたけど(笑)。

 会が始まった当初はやや緊張感もあったけど、お酒が入ったら皆さん大盛り上がりで中学生へと戻っていた。外見は変化したかもしれないけど、やっぱり濃密な3年間を過ごした歴史が僕らを30年前にタイムスリップさせた。

 皆さん、色んな人生を歩いてきた。辛いこと、悩んだこともあったでしょう。それでもあれだけ素敵な笑顔の花を咲かせられるということは、人生そんなに悪くなかったってことでしょう!ひとまず現時点ではね。

 で、色んな旧友と話したんだけど、その中で一番驚いたのは、すでにお孫さんが3人いる同級生がいたこと。自分の子供は5人で、末子と孫が同じ年齢だとか…。凄いよね。圧倒的なものを感じたよ。

 少子化と言われて久しいこの時代、40代で孫が3人。今後も増えるだろうから、孫10人ってのも夢じゃないね。そんでこの勢いで行くと曾孫~玄孫に会える!確実に!これは実に表彰状ものです!日本に大貢献じゃないですか!

 僕らはこうやって命の連鎖を重ねてきた。先祖から子孫へバトンを受け継いできた。親は子や孫の幸せを願う。時に自分の命を投げ出しても子や孫を救おうとする。これは人間だけの行為じゃない。他の動物にも共通する行為だ。

 僕は自分に繋がる連鎖を思い浮かべる。そして感謝する。そして再確認する…命のバトンを蔑ろにしてはいけない。軽んじてはいけない。大切に大切に次世代へ繋げていかなければならないと。

 先日の広島の土砂災害のニュースを観たが、土砂に埋まる子供の名を叫ぶ親の姿に泣けた。東日本大震災の時、呆然と立ち尽くす子供の姿に泣けた。もしあのような災害が自分の身に起こったら?…背筋がゾッとする。

 世界を見渡すと戦争紛争が絶えない。それらを無くすことは限りなく不可能だろう。しかし一時期でも一瞬でもそれらが止まることを願ってやみません。彼らにしてみれば安全な日本からの綺麗事でしかないかもしれないけど…。でも出来うる限りはその綺麗事を抱きしめて生きていきたい。

 では本日の最後に「つむぎ」をお送りします。






つむぎ


生まれたての僕はかなり大きく 母親がとても大変だったらしい
ありがとう あれから数十年 今は親の気持ちわかるよ

はしゃぎ声上げて走り回る君を ベンチに座り眺めているんだ
数え切れない想いが詰まった命のバトン 小さな手で握ってる

繋いで受け継いで伝えて託して そう今君はスタートを切ったんだ
夢や希望や願いや祈りを 離さずに遠く遠く走ってゆけ


君に“愛”という普段着を着せると 動きやすくて君も笑ってる
転んでも破れないだろう? 安心して 君の親は強い

偶然 必然 奇跡の中で 僕らはみんな命を紡ぐんだ
決して自由に消えちゃいけない その先に愛すべき人が待っているから


古びたバトンの深い蒼は 海の色 空の色 そして愛の色


迷いや不安や怖れや後悔 泣きながら それでも進むんだ
一人 二人 三人 四人と 未来へと僕らのリレーは続く

繋いで受け継いで伝えて託して そう今君はスタートを切ったんだ
夢や希望や願いや祈りを 抱きしめて遠く遠く走ってゆけ
遠く遠く進んでゆけ