及川美和子さんとともに歩んできた3か月間。
台本にはない、美和子さんと勇さんの幼馴染時代から、別れ、
そして再会するまでの約30年間の物語を、アナザーストーリーとして
わたしの頭のなかで繰り広げてきました。
その物語のかけらが、演じているときに映画みたいにみえてきます。
お芝居終わったので、私の頭の中をほんの少しだけ~~。(笑)
美和子さん目線の勇さんの姿が多かったかな。
雨の日にカッパ着て自転車で走る姿とか、身体の弱いお母さん思いの勇さんの姿、
夕方、部屋の中で勉強する姿・・・などなど、などなど。
”戦争”の影響は大きく、頑張ってもがいて光をみつけようとしても、
もう頑張りなんてまったく関係ない事態で。
そんな中、勇さんの死亡通知が届いても、それでも地球はクルクルまわり
いつものように太陽はのぼり、沈んで・・・。
自分の呼吸が続いている意味を考えている美和子さん。
娘と2人で笑いあったり、ひとりこっそり泣きじゃくったり。
お芝居の回数を重ねれば重ねるほど、私が思い描く物語に一瞬で色がついたり、
空気や光の色や匂いまで細かくでてきて。
そんなアナザーストーリの片隅に隠れて、
わたしはひとり、ふふっと笑顔になっていました。
とにもかくにも、美和子さんを演じている時間は、ほんとうに楽しい時間だったのでした!!
ご観劇くださったみなさま、本当にありがとうございました
みなさんの心の中で、オリオン座で出会った人々が歩みを止めずに
生き続けますように~~
見に来られなかった方々も、ルッキュで映像がみられたり、
DVDも発売になるようなので、ご興味あればぜひ。
MIKI