みなさまこんにちは。御饌丼(みけどん)の会事務局です。
今回は、「鯛の伊勢茶丼」について、ご紹介します。
「鯛の伊勢茶丼」づくりは、大学生の女の子のお便りからはじまりました。
平成22年の夏、多気町出身の東京家政大学短期大学学生、上田美徳さんから、「一緒に新しい御饌丼を作りませんか?」というご提案をいただいたのです。
お手紙をいただいたのはいいものの、互いのスケジュールが合わず、試作しながらレシピを固めたのは、翌年の2月になってからでした。
しかも最初の試作の日は雪。伊勢は太平洋側のため、冬は風は強いけれど気温はそんなに低くなく、晴れることが多いので、雪は本当に少ないんです。しかも「積もる雪」なんて、ほとんどありません。
結局事務局の判断が遅れてしまい、店舗有志のみなさんや上田さんをはじめ、参加者のみなさんは、とんでもなく帰りが遅くなったり、風邪をひいてしまったり、近くのホテルで一泊する羽目になったり・・・(あの時は本当に申し訳ございませんでした;)。
そんなこんなでバタバタの中、店舗有志のみなさんの「お手頃価格で提供できて、安定してお出しできるものを」という声と、東京に住む上田さんの伊勢に対する思いが合体して、「鯛の伊勢茶丼」は生まれました。
鯛は、神宮で神様のお食事として用意されるお料理の材料のひとつです。
その鯛を伊勢うどんのたれに漬けて、伊勢茶を混ぜ込んだご飯の上にのせ、出汁と田舎あられを添えたものが、「鯛の伊勢茶丼」です。
まずはそのまま、次に出汁をかけて・・・とここまでは他の鯛茶漬けと同じ。
「鯛の伊勢茶丼」では、その次に、田舎あられをお茶漬けの中に入れてしまいます。
田舎あられに出汁をかけてたべるのもGood。
人によって好みはさまざまですが、外側はふやけているけれど中までは滲みてしない状態が、事務局の中では人気です。
伊勢地方では、田舎あられにお湯やお茶をかけて、塩や梅干しなんかをトッピングして、おやつとして食べる習慣があります。
独特の食感がくせになりますので、ぜひ一度試してみてください!
「鯛の伊勢茶丼」は、下記パンフレットにあるお店で販売しています。お値段は全て1,000円。「どん丼火」と同じく、各お店による工夫が満載です!
★御饌丼パンフレットについて★
御饌丼のパンフレットは、伊勢市観光協会のHPからダウンロードできます。
御饌丼関係以外にも、伊勢関連のパンフレットが揃っているので、便利ですよ☆
http://www.ise-kanko.jp/download/index.html
H23.4.14 中日新聞から
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