武士のメシ/宝島社
¥1,500
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【出版社】 宝島社


【著者】 永山久夫


【ひとことでいうと?】 戦後時代のメシをエピソ-ドにふまえ、徹底に復元した本。




今年2012年2月に、愛知県小牧市で小牧戦国文化祭というイベントがありました。



いろんな催しがありましたが、そのひとつに『戦国料理教室』というのがありまして、私もお役目後、コッソリツマミ食いしに行く予定でしたが、気がついてたら終わってました…



ということで、以前から【戦国】と【食】には、すごく気になっていましたが、時代衣装に詳しい、『あき』殿のブログでタイトル見て即買いしたのがコレです。






 著者は有名なアノ人 



この本の著者は食文化研究科・永山久夫という方で、NHK大河ドラマで、戦国時代の食の再現、時代考証を手がけた人です。



食事のシーンとかで出てくるアレですね。



なので実際の歴史の食に関して非常に詳しい。



大河というのがポイントです。





 伝説のアノ食べ物 



歴史を調べておりますと、武将に関する食のエピソードってたくさんありますよね。



例えば、



・家康は鯛のテンプラが好きで、コレに当たって死んだという説がある。



・明智光秀の妻の味噌汁



・加藤清正の黒米



・石田三成のニラ雑炊



そういったどこかで聞いたことがある戦国時代の食を見事に再現して書いてあるのがこの武士のメシ。



し・か・も!



レシピまで付いている豪華さ。



特に宇喜多秀家や天海和尚の長寿食などは見入ってしまいましたよ。






 江戸時代の『うなどん』は¥1900 



その他にも食に対してのコラムがウレシイ武士のメシ。



特に私が気になったのは、江戸っ子に人気があった食べ物の値段一覧表。



一文 = 約¥19で換算してあり、



サンマ = 4文(¥76)



どじょう汁 = 16文(¥304)



天ぷらそば = 32文(¥608)



などなど。



当時の通貨を、今の円のレートに換算するのは、いろんな説があるのですが、これもひとつの目安ということで。






 個人的な想ひ 



当時の食は、塩、味噌、酢といった調味料がメイン。



化学調味料に慣れた現代人の我々にとって、当時の食は味気ないものに映るかもしれません。



でも逆にいえば、素材の特徴がまともに出る料理だと思います。



また現代は豊食時代ともいわれています。



当時は物流も発達していなかったので、保存の面でも現代みたいにはいかなかった。



なので保存という観点かた見ても、いろんな工夫がされている時代でもあったんですね。



【食】というキリクチで戦国時代を見てみるのもオモシロイ。



127Pで、23の再現食。そしてその他の知識を読んでいると、自然にお腹がすいてしまう一冊です。




武士のメシ/宝島社
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