「この世を構成しているのは四つの元素である。」

「火」「風」「水」「土」という四つの元素によって、全てのものが形作られている…という古代ギリシャで生まれた考え方です。



現代風に言えば、次のように分けられるのでしょうか。

「火」…熱によって形象を変化させるエネルギー

「風」…引き離すエネルギー

「水」…素粒子を引っ張りまとめるエネルギー

「土」…質量を作るエネルギー



解釈によって様々な捉え方はありますが、私達の身近なものに当てはめて考えてみましょう。

まず「火」というものですぐに思い浮かぶのが太陽ではないでしょうか。

「風」は大気そのものであり、「水」は大海、「土」は大地になるでしょう。



私達は四大元素によって生かされているのです。

それぞれ性質が違うにも関わらず、これら四大元素はケンカすることがありません。

互いに調和しながら、私達を生かしてくれております。

どんな生き物でも分け隔てなく力を与えてくれているのです。



「アイツは嫌な奴だから…」と太陽が熱を与えてくれないこともありません。

「俺がやってやってるんだ!」という自我の心もありません。

ただただ相手のために…という慈悲そのものです。

私達人間は、大気・水・土を汚して生きておりますが、文句を言うこともなく、私達を支えてくれています。



大空に絵を描こうとしても描くことが出来ないように、何を言われても変わらずに落ち着いている大空の心。

ゴミを流されても波で岸まで打ち上げて、どれだけ汚れていようとも浄化に努める大海の心。

どれだけ掘り返されても掘り尽くせず、命を育みながら平然と構えている大地の心。



これら四大元素の心を育てていく必要があるのではないでしょうか。

仏教の場合には上記四大元素に「空」を加えて、地・水・火・風・空の五つで五大と呼ばれるものがあります。

この「空」の思想こそが四大元素の心でもあり、「空」を学ぶことで心の平安を得ようとするものでもあるのだと思います。



全ての生命が互いに邪魔などせず協力して、慈しみの心で生きていけたなら、どれだけ幸せな世界になるでしょうか。

実はその世界に包まれて生きているんだ…ということに気付きながら、自らも四大元素の働きを全うしながら生きていきたいものですね。



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