以前、出版していて講演会も行っている方とお話ししている時、「TTP」という言葉が出てきて何だろう?と思ったことがあります。

その意味を聴いてビックリしたのですが、「徹底的にパクれ」の略だそうです。

ちょっと検索して調べてみたところ、「環太平洋戦略的経済連携協定」の略称でもあったのですが、アイデアや知識を盗むような意味でTTPというものも出てきました。



守破離という言葉があります。

まず師から教わったことを忠実に守って身に付けるのが「守」であり、その基礎に自分なりの工夫を行い基本を破って発展させていくのが「破」であり、師の教えから離れて型や流儀に捉われない境地に達するのが「離」です。



このTTPという言葉は、良く言えば「守」に当たるように見えますが…。

私が思うに、全然別物だと思うんです。



真似るという言葉の語源は「学ぶ(まねぶ)」です。

あくまでも師を尊敬した上で教えを請うのが「守」であり、パクるというのは、エゴ以外のなにものでもないと思います。

TTPというのは、学んでいるのではなく盗んでいるんですね。



仏教の戒めの中に不偸盗戒というものがあります。

盗みをしてはいけないということなのですが、不偸盗戒は、何も人の物を盗むという意味だけではありません。



上記で挙げたような他人の知識や技術を盗むだけでなく、報酬をもらっている労働時間に怠けたりすることもそうですし、待ち合わせに遅れて相手の時間を盗むということもあるでしょう。

この世には、個人間から国家間まで様々な盗みが横行しているんですね。



敬愛の心がある真似と、自分の利益だけを考えるパクりはまったくの別物です。

真似ることが恥ずかしいのではなく、自我を自我とも気付かない心が恥ずかしいのだと思います。

師匠を慕っているのであれば、パクるなんていうことは考えられません。



「人と違うことをしろ。」



それが私の師である松井さんからの教えでもありました。

最初は師からの教えを忠実に守り、それを自らのものとしていくところからスタートしていって…。

最終的には、師から離れて自立するのが何よりの恩返しではないかと思います。

親元から離れていく子供も同じことですよね。



何かに依存して離れられないのもいけませんし、ただのパクり屋になってもいけないんです。

親やご先祖様、師を慕い続け、教えを大切に引き継ぎながら、自分なりの生き方を見つけてお役に立っていきたいものですね♪



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