ことばが、シャボン玉。ことの端が、頭に浮かんでパチンと消える。または、大きく膨らみすぎて、言いたいことがぼんやりぼやけてしまう。伝えたい事は、抱えきれないほどあるのに。いざ、口を開くと雄武のような繰り返し。または、蟹のあぶくのような按配に。本当の自分は、天袋のはじっこに置いておくべきなのか、否か。心を映し出すスクリーンがあれば、うそ偽りない気持ちを、あなたに伝えることができるのに。いつも、不自由なことばのお陰で、台無しになってしまう。