ながらく故障していたSONYのラジオSRF-DR2Vが先日突然復活した
5年前にみかん畑でラジオをかけたまま忘れて帰ってしまい、不運にもその夜雨が降り、翌日訪れた時に気付いて大丈夫かとスイッチを入れるとぐわぁ~と断末魔のような雑音を発したのを最後に再び音が出ることは無くなった
しかし、電池を入替るかACアダプターを刺すと、操作は受け付けないもののバッテリー切れの消耗サインだけは点滅する(完全には死んでない?)ので処分はせず時々電源ボタンを押して様子を見てきました
電池を入れるとバッテリー切れの表示をするとはこのひねくれもの
偶に雑音だけ発する事もあり、ひょっとしたらいけるかもと僅かな期待だけは持ち続けていたところ、今月になって、なんと受信出来ちゃいました (ノ´▽`)ノ
しかし、修理を施して直った訳ではないので、またいつどうなるかはわかりませんが、とりあえず ≧(´▽`)≦
そのとき、何気なく裏の刻印を見ると
MADE IN JAPAN
今時珍しいな
他のラジオも見てみよっと~
ICF-801
ICF-801
SRF-DR2V
SONY創業者の井深大さんと盛田昭夫さん
別にSONY信者でもないのですが、たまたま3台ともすべてSONY製
しかもすべて
MADE IN JAPAN でした
スカイセンサーは発売当時メイドインジャパンは当たり前のことでしたが、最近買った低価格のICF-801までがそうだったとは思わなかったです
1977年発行のこの本の中で井深さんは量的成長は終わったと述べておられます
「量的成長ということではもうだんだん不可能になってきている・・・そういう時に、私どもの逃げる道というのは何であるかというと、質的に生まれ変わることであります。質的に大きな飛躍、あるいは大きな方向転換をやるということを、私どもはどうしても考えなければならない。」
戦後、日本は世界一の経済成長率を達成しました。その原動力は、すぐれた外国技術の導入と、その高度の技術を吸収し、さらにそれを改良発展させることができた日本人の能力の優秀さであり、またその陰には、日本人の勤勉さ、器用さなどの特質によるところが多かった。
しかし、めざましい経済発展を遂げてきた日本も、オイルショック以来、一転して低成長時代に入り、経済面でも技術面においても、今や反省期にあるといわねばなりません。この変革期に最も必要なものは、技術革新であり、オリジナリティーであるのです。
これまでは、先進技術に追いつく事だけを考えていればよかったものが、これからは革新技術を独自に開発しなければなりません。しかし量から質への成長の時代に変わった今日では、従来とは異なる革新技術、新しいオリジナリティーへの要望が、いっそう高まっています。
今こそ必要なオリジナリティー
井深 大
創造性開発と技術革新への提言
1977(昭和52)年発行 発明協会 編
今やコスト削減のため、多くの工場は人件費の安い海外に行ってしまいました
しかし最近円安と日本の工場の技術力の高さに注目し製造業の国内回帰が起こってきているとも聞きます(近頃また円高になってきている しっかり!黒田総裁ヽ(;´ω`)ノ )
しっかりと作られた製品には愛着もわき、大事に使うようになり、長く役立ってくれますね