http://takashi1016.com/lilith-11083
アダムの妻はイブではない。もう1つの言い伝え。
旧約聖書の創世記において、アダムとイブは最初の人間として伝えられている。
これは聖書に記述されていることそのままなのだが、なんとアダムの最初の妻はイブではないというもう1つの言い伝えがあるのだ。
その名はリリスと伝えられている。
旧約聖書を正典としている宗教では、最初の人類はアダムという男性であったとしている。
神はアダムを創造した後、1人ぼっちでは気の毒だとして彼の肋骨からイブを生み出した。というのが旧約聖書に記述された物語であり多くの人が知るものでもあるが、そんなアダムとイブの物語には異説として語り継がれているものがある。
アダムの最初の妻はイブではなくリリスという名前の女性であるというものだ。
リリスという名前を悪魔の名前として知っている人もいるかもしれない。それも当然で、何を隠そうリリスは後に悪魔へと変貌を遂げるのだ。
それによると、アダムとリリスは仲睦まじく暮らしていたのだが、ある時リリスはアダムに対して対等な立場を求めた。アダムはその要求を拒否し、激怒したリリスはアダムの元を去ってしまったという。
リリスが自身の元を去って行ったことを後悔したアダムは神に頼んで妻の捜索をすることになった。神は3人の天使達にリリスの捜索を命じ、紅海にてリリスを発見するが既にリリスは悪魔と結婚していた。天使達はリリスに対してアダムの元へと戻らなければ彼女が悪魔との間に儲けた子供達を1日100人ずつ殺していくと脅したが、それでもリリスはアダムの元へ帰ることを拒否した。
天使たちは宣言通りにリリスの子供を殺し、この仕打に苦しんだリリスは復讐として人間の子供たちを襲う悪魔になったと伝えられている。
これがアダムに纏わる異説である。
旧約聖書の記述とは異なることも多く、あくまで外伝的な位置づけと認識することが妥当だろう。
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下記URLに、アダムの前妻リリスの事が詳しく書かれていますのでご参照ください。
http://www.shinchosha.co.jp/tonbo/blog/kanazawa/2012/03/20.html
下記URL18歳以下は見ないでね!
http://borges.blog118.fc2.com/blog-entry-1203.html
TOMOHISA SUZUMURA’S CRITICAL SPACE ー 鈴村智久の批評空間 |
リリスで検索していたらこんなの見つけちゃいました。
芸術にはR指定は無いけど、18歳以下の良い子には見せたくないので、18歳以下は見ない!
読んでいただきたいのはリリスの解釈です。
最後の文章を載せてみます。
>だが、この最後の絵を前にして、我々は一つの疑問を抱く。彼らは果たして真にアダムとイヴ、或いはリリスなのだろうか? 17世紀に活躍したライプニッツによれば、この世界は神が選択した「最善世界」であり、実はこうなっている可能性もあったという「可能的世界」が並行的に、無限に存在しているとされる。つまり、ライプニッツの可能世界論的に思考すれば、この二人はやはり「可能的アダム/イヴ」なのだ。
では、何故二人はこれ程「肉慾」を愉悦しているのであろうか? まるで彼らは、「罪を犯す悦び」に目醒め、性の虜になったかのようである。おそらく、この二人は既に蛇に誘惑されている。そして、神から追放を命じられている。だが、神の目を盗んで、彼らはエデンに潜み、秘められた愛欲に現を抜かしているのではないか。この途方も無い「性の祭壇画」は、まるでパゾリーニの『サロ』に登場する居城の廊下に掲げられた異端的、かつ魔術的な記念碑のようではないか。<