マルタ島 - 世界遺産の遺跡めぐり! - ハイポジウムとタルシーン神殿 - | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2015年、GW、マルタ島。


地中海に浮かぶ小さな小さな国、マルタ共和国。首都ヴァレッタに数日居候して、マルタを満喫しようと思います。

 

 

初日の今日は、早起きして朝7時すぎには街の現代美術館へ!

 

 

まだ美術館も開いていないこんな時間に美術館に行くにはわけがあります。

 

実は、マルタの世界遺産のひとつである 「ハイポジウム Hypogeum」 という地下神殿の入場チケットが取れないままマルタに来たのです。

 

この遺跡はツアー参加のみの入場で、各回厳しい人数制限がされているため一日に 60名しか入場できません。繁忙期のチケットはほぼほぼ2~3か月まえにはソールドアウト。(インターネットの予約サイトは こちら )。

 

どうにか入場できないかと調べまくった結果、当日と一日前の12時と16時のツアー分を、それぞれ10枚限定で街の現代美術館(ファインアート)の窓口で販売していることがわかりました。

 

そこで、20枚しかないチケットを確実に買うために、9時オープンのところ、7時にはアパートを出て美術館に向かったわけです。

 

すでに並んでいるおじさんの後ろに並んで、石の階段に座って2時間弱。眠気と肌寒さと戦った結果、無事、当日 12時のチケットを入手することができました!!

 

 

さて、次は、バスターミナルに向かって、ハイポジウムやほかの遺跡を巡るバスのチケットを購入します。

 

マルタには、乗り降り自由の二階建て周遊バス Hop on Hop off Bus が何路線かあって、観光なら路線バスを細かく乗り継ぐより簡単。

 

 

今回は、見たい遺跡をぐるりと周遊してくれる Citysightseeing Malta社の 「Red Line」 のチケットを購入しました。

 

Citysightseeing Malta

http://www.city-sightseeing.com/tours/malta/malta.htm

 

周遊バスの会社は 2つあり、名前が似ているので要注意(もう一社は Malta sightseeing)。

 

 

チケットと移動の足を確保して、ちょっと一安心。

ここでやっと、朝ごはんを食べることに。

 

 

 
 

ヴァレッタのバスターミナルと市街の間の橋付近にあったカフェにて。

 

 

その後、バスに乗り込んでマルタ島周遊の旅へ出発!

道々、見える景色がとても美しいので、バスで回るのお勧めです。

 

 

 
 

二階建てバスなので、2階のオープン席に座って、風に吹かれながらで気持ちはいいのですが、正直かなり太陽の光が強いので、疲れる&日焼けします! 日焼け止めや水分補給は忘れずに。

 

おじいちゃんが1人バスの中でバターンと倒れて、担ぎ出される騒動もありました。

 

 

バスの時間がギリギリだったので予約の時間に間に合うか不安になりつつも、無事ハイポジウムのあるパオラ Paola の町のバス停へ。

 


普通の何もない町の通りにあるハイポジウム。バスのおじさんに行き方を聞いてなければ見つけられなかったのでは…

 

 

ハイポジウム(正式には ハル・サフリエニ・ハイポジウム)は紀元前 2500年ほど前に地下の岩を手掘りでくりぬいて作られた地下遺跡。1980年に世界遺産に登録されました。

 

 

ここは撮影禁止なので(カメラごと預けます)画像はないのですが、3階建ての神殿が地下に埋まっているような感じの地下迷宮で(神殿といっても石をくりぬいて作った原始的なものですが)、薄暗くてとても涼しい。天井からポタポタ水が垂れてきたり。

 

発掘時に 7000体もの遺骨が見つかったため、古代のお墓(集団埋葬)として使われていたと考えられています。見学できる範囲は限られていますが、奥の奥まで部屋や通路が繋がっていて、広さは 500㎡にも及ぶそうです。「まあ見ておくかー!」 ってくらいの気持ちで来ましたが、ガイドの説明もしっかりしていて面白く、来てよかった!

 

 

で。マルタは実は 「古代の謎の巨石遺跡」 が残っていることでも知られていて、このハイポジウムの近くにも、タルシーン神殿という巨岩遺跡があります。


地球の歩き方の情報では 「修復中でクローズ」 だったので見れないかなと思っていましたが、ハイポジウムで聞いたら 「なんで?開いてるよ?」 ということだったので、足を延ばしてきました。

 

 

町のなかをてくてく、徒歩で 20分程度です。

 


紀元前 5000~3000年ほど前に建設されたという神殿、タルシーン神殿。ハイポジウムと同じく、20世紀にはいって初めて発掘されたんだそう。

 

 

 

さすが巨石遺跡と言われるだけあって、ものすごく大きな石を並べたり重ねたりしてできています。写真がわかりづらいのですが、人の身長より高いこの石の壁、2m以上あると思います。

 

 

第一神殿から第三神殿までありますが、一番時代の古い第一神殿が一番石が大きく、シンプルなつくり。ストーンヘンジ的な、巨大な石がまるく積まれています。

 

 

 
まるく積まれた神殿には、木材などでできた屋根がかけられていたのではと考えられているそうです。当時はどういう姿をしていたんだろう。
 
 

後期の第三神殿になると石が細かくなったり、装飾が増えてきます。

 

 


石切りの技術が確実に上がってますよね。

 

なお、発掘の過程で出てきた装飾品はヴァレッタの考古学博物館に治められていて、現地にあるのはレプリカだそう。

 

 


神様の偶像というか、人々の祈りの中心に置かれていたのは、どうやら豊満な女性の姿をかたどったもものようです。豊穣のイメージでしょうか。

写真の下半身だけの像も、もともとは全身あって、女性の姿をしていたのでしょう。

 

ヴァレッタの考古学博物館には、ハイポジウム神殿から発掘された豊満な女性の寝姿の像が展示されています。

 

 

さて、見学を終えてバス停へ。

周遊バスが来るまでのあいだ、バス停近くにあったピザスタンドでピザを一切れ購入して、これをランチにしてしまいます。

 

 


昼近くなって太陽が高くなり、日差しがとても強くなってきました。

 

ふたたびバスに乗って、海辺の町マルサシュロックや 「青の洞門」 とよばれる海岸の岩のトンネルを経て、もう一つの巨石神殿まで足を延ばしてきます。



 


 


周遊バス € 20 (ヴァレッタ バスターミナル)

朝ごはん € 3.75 (ヴァレッタ)

ハイポジウム € 35 (現代美術館)

水とウエハース € 1 (ヴァレッタ)

入場料 € 6(タルシーン神殿)

ピザ € 1 (パオラ)

 

€ 1 (ユーロ) = 約130 円
 

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