スイス、ザンクト・ガレン修道院 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2009年 3月 2日。

月曜日がやってきました。

 

昨日までの天気がウソのような、くもり空。 小雨まで降ってきました。

カーニバルも終わり、再び移動の日々が始まります。

 

今日はベルンから、再びオーストリア国境に程近い町、St. Gallen ザンクト・ガレン まで足を延ばしてきました。

 

中世からの歴史を誇る修道院を中心とした町で、中世初期の文献については世界最大級の蔵書を誇る図書館が有名。ユネスコの世界遺産にも登録されています。

 

 

 

 

駅前の様子。

ザンクト・ガレンはザンクト・ガレン州の州都なので、そこそこ大きな駅です。

 

 

 

駅でコインロッカーに荷物を預けたら、さっそく町を歩いて、修道院へ。

でも、実は、旧修道院は現在は中学校として利用されていて、一般の人が中へ入ることはできません。なので、見学ができるのは、図書館のみです。

 

クローバー ザンクト・ガレン修道院付属図書館

http://www.stiftsbibliothek.ch/index.asp


 

その図書館も内部の撮影が禁止なので、入口の写真のみしかありません。内部の様子は、オフィシャルサイトから写真を拝借しました。

 


 

図書館は思ったよりこじんまりと小さかったのですが、バロック様式の装飾がなされた美しい部屋で、貴重な写本がこれでもかというくらい所蔵されていました。その写本の数、実に 2200冊だそうです。そのうち 1000冊は、1000年以上前のものだとか。

 

一冊一冊手書きで書き写された、イラストや装飾が多用された美しい写本。

向こう側に誰かの姿が見えそうな、印刷にはない良さがあります。

 

 

それにしても、去年、ウィーンとプラハでこの手の図書館を見学しましたが、どちらも似たようなバロック装飾の立派な図書館で、やはり写本を所蔵していました。似たような図書館ながら、ここザンクト・ガレンの図書館が一番小さかったかな?

 

 

こちらは、ザンクト・ガレン大聖堂。

 

 

 

バロック建築の教会ですが、あまりゴテゴテと悪趣味になりすぎない、控えめなバロックでした。色合いもとても美しかったです。

 

 

 

教会を見終えたら、旧市街を散策。

ベルンのバンドのメンバーで、ザンクト・ガレン出身の ユルク が教えてくれたお店を探します。


たしか、教会の近くだと思うんだけどなぁ

 

 


ここかな?うん、ここかもしれない。名前はあってる。

ユルクに写メして確認しようかと思ったさなか、携帯の充電が死んでしまい。

 


「2階のワインバーで白ワインを飲むといいよ 」 って言われていたけど、昼間だからか、お店が違うのか、2階部分はクローズでした。なので、1階のベーカリーでキッシュを食べることに。

 

 

頼んだホウレン草のキッシュ (最後のひとつだった) をお店の人が焦がしてしまったので、食べたのは別のもの。お詫びに、コーヒーをタダでサービスしてくれました。


 

食事をしながら白ワインを飲んで、思う。

去年もそうだったけど、スイスにいると、なぜかワインばかり飲んでしまう気がするな、と。

 

まあ、ビールもそれなりに結構飲むけれど、なんでかな。

ああ、きっと、「だれか」 と一緒だからだ。

 

一人旅だと、つい気楽なビールを頼んでしまうことが増えるけれど、誰かと一緒だと、ボトルをあけることもできるし、食事をしながらワインを取ることも多いんだ。

 

なーんてことを、ぼんやり、考えたり。

 

疲れているので、気がつくと、ぼーっと考え事をしながら意識が飛んでいるんですよね。


 

さて、食事を終えて、外へ。

 

 

 


 

クマの像が中央にあった広場、その名もクマ広場。

 

 


ザンクト・ガレンでは、少々疲れていたことと、天気が良くなかったこともあって、あんまり精力的に町を歩きまわったりできませんでした。

 

でも、この町の目玉、修道院を中心に、なんだか円を描くように広がった町の様子は面白かったです。

 

珍しくちゃんと地図を見ながら歩いていたのに、道が曲線なので、どんどん迷っていくような感じの町で。

 



 

再び列車に乗り込むと、「疲れ果てて、気がつくと引きずり込まれるように眠り込んでる」 みたいな状態になりながら、チューリッヒへ。

 

 

 

以前チューリッヒに来た時は平日の昼間で、広い駅がガラーンとしているような印象を受けたのですが、さすが、夕方 (というか夜) の駅はものすごい人でごった返していて (しかも、みんなすごい速さで歩いている)、スイスで一番大きな町なんだなと改めて実感。

 

 


夕食代りに、ホットドッグスタンドでホットドッグを買って。


 

ホームでしばらく、列車を待ちます。

ベルリン行きの夜行は 19時 44分発。さすが、遠いだけあって出発時間が早い。

 

今日の夜行は、2等寝台。

疲れているので、クシェットじゃなくて絶対に寝台が欲しかったの。

 

 

 

 

階段を少しだけ下りて行って… ちいさなドアに出ます。

ここが、今夜のわたしのお城です。

 

 

夜行に乗るのはたいてい 10時すぎだったりするので、いつもは窓の外が暗いのですが、今日はまだ、外の景色が見える時間に動き出しました。


 

親切な、めちゃくちゃ明るい乗務員さんに一通りの説明を聞いて、荷物をおいて ふう と落ち着いて。

 


 

ちょっと落ち着いたら食堂車にでも行ってみようかなと思っていたんだけど、本を読みながら寝てしまいました。


 


 

 

ベルリン行き夜行 (CNT) 2等寝台

99 SFR

 


 

ベルン Bern 10.32 - 11.28 Zurich チューリッヒ (1h)

チューリッヒ Zurich 11.39 ‐ 12.53 St. Gallen ザンクト・ガレン (1.5h)
ザンクト・ガレン St. Gallen 17.11 ‐ 18.23.Zurich チューリッヒ

SBB スイス国鉄

チューリッヒ Zurich 19.44 - 7.18 Berlin ベルリン

SBB スイス国鉄 / DB ドイツ国鉄



 

 

「Murder on The Orient Express」

Agatha Christie

Harper Corins

 

 


 

コインロッカー 5 SFR (ザンクト・ガレン駅)

修道院 図書館入場料 10 SFR (ザンクト・ガレン図書館)

ポストカード 3 SFR くらい (ザンクト・ガレン修道院)

切手 3.6 SFR (郵便局)

ランチ 15 SFR (ザンクト・ガレン)

チョコレート 8 SFR (ザンクト・ガレン)

ホットドッグ 5 SFR くらい (チューリッヒ駅のスタンド)

水のボトル 5 SFR くらい (チューリッヒ駅)

ベルン = ザンクト・ガレン = チューリッヒ間の列車運賃 : スイスパス利用

チューリッヒ = ベルリン間の列車運賃 : スイスパス、ジャーマン・オーストリア・パス併用 + 99 SFR

 

※ 1 SFR (スイス・フラン) = 約 90 円

 

 

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