2009年 2月 24日。 センメリンク鉄道で到着した Graz グラーツ、持ち時間は 2時間のみ。 急いで荷物をコインロッカーに預けると、駅前からバスに乗って、旧市街へ。
オーストリア第2 の都市 グラーツの旧市街は、世界遺産にも指定されている古い町。
市庁舎の壁面も凝った装飾がされているということなのですが、市庁舎前の中央広場は人が多い上に、屋台やステージの骨組が邪魔で、見学がしにくい。
そう、今日のグラーツはなんと、カーニバルのまっただなか!
通りにはバンドの演奏も鳴り響き、若者でいっぱい。
カーニバルといえば、去年のベルンのカーニバルを思い出すけれど、グラーツのカーニバルは規模も小さく、参加しているのも若者と子供だけでした。 夜になったら大人も参加するのかな? 喧噪を避けるように中心部を離れて、シュロスベルクと呼ばれる城山へ。 この上にはグラーツのランドマークでもある大きな時計塔があります。 山の斜面を沿うように作られた階段 (フィットネス階段とかいうふざけた名前がついている) で上がることもできるし、ケーブルカーで登ることも、エレベーターを使うこともできます。 わたしは、もちろんケーブルカー!と思って乗り場へ行ったのですが、なんと、クローズ。
しょうがないのでエレベーターで上がることにしました。 少々情緒に欠けるけれど、階段を使っている時間はありません。
ということで、あっという間に上って来た、城山の上から見るグラーツの町です。
写真に写っているおかしな建物はクンストハウスと呼ばれるミュージアム。
で、有名な時計台は… って、おい!!
と、とけいだい、修復中! (ガーン!) なんてこった。せっかく楽しみにしてきたってのに! でも、しょうがない。これが冬の旅。 もうここにいる理由もなくなってしまったので、さっさとエレベーターで地上へ。 降りてからよくよく見てみれば、たしかに、時計台にはカバーが掛かっていたのね。なんで最初に気付かなかったんだろう?
市街中心部に戻って、シュポールガッセというメインストリートを歩いてみました。古いアールヌーボー様式の建物がとても多い町です。
まだ王宮や大聖堂のほうに足を伸ばせていないけれど、そろそろ時間がまずいです。
トラムやバスが都合よくすぐに来るかどうかもわからないので、早めに駅に向かったほうが安心。
なので、残念だけれど、グラーツは、ここまでで終了!
無事、駅に向かうトラムをつかまえました。
10分ほどで、グラーツ駅に到着です。。 駅でコインロッカーの荷物を取り、列車の待つプラットフォームへ。 ここから、ザルツブルクに向かって、北上します。 所要時間、4時間! 今日はほんとーに、一日列車に乗る日なんです。
しばらくは、本を読んだり、窓の外を眺めたり。 ヨーロッパを鉄道で旅しながら読んだら面白いかもと思って、読んでいるのは、「オリエント急行殺人事件」 です。 でも、この本、なかなか面白くならないんですよ。
途中で退屈してきて、さらにはおなかも減ってきたので (そういえばランチをまともに取ってない)、レストランカー (食堂車) へ移動。 ビール飲みはじめてしまいました。
食堂車で出会ったオーストリア人の男の子と、しばし、おしゃべりしながらビールを飲んで、食事。
兵役につかないかわりにボランティアをする制度 Zivi で、障害者の施設で働いているんだとか。(Zivi については、去年始めたドイツ語学習を通して知っていたのが、変なところで役立ちました。)
せっかくなので、ときどきドイツ語を混ぜながら、果敢に学習の成果を試してみたり。(思ったより通じるので、ちょっと調子に乗ったりとか)。 さて、21時 44分、すでにすっかり真っ暗になったザルツブルクに到着。 駅からそこそこ近いところにあるユースホステル 「Yoho 」 のシングルルーム (バス・トイレはシェア) が、今日の宿です。
車内で食事もすませちゃったので、今日はこのまま、ゆっくり休むことにします。
おやすみなさい。
Yoho International Youth Hostel シングルルーム 22 ユーロ
グラーツ Graz 17.38 - 21.44 Salzburg ザルツブルク (4h)
「Murder on The Orient Express」 Agatha Christie Harper Corins
コインロッカー € 3.5 (グラーツ駅) トラムチケット € 1.8 (グラーツ) エレベーター € 0.6 (シュロスベルク) ビール 2杯、チリ・コン・カルネ € 10 (食堂車) グラーツ = ザルツブルク間の列車運賃 : ジャーマン・オーストリア・レールパス利用 ※ € 1 (ユーロ) = 約 119 円
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