2009年 2月 17日。
8時起床。 シャワーを浴びて、朝食を取って、いざ、ヘルシンキの町歩きへ。
まずは、まっすぐ駅方面へ。 真っ白な丸いフォルムの劇場は、スウェーデン・シアター。
駅前の建物に表示されている気温は、マイナス6℃。 かなり防寒して出てきたんだけど、やっぱりかなり寒いです。
寒いけれど、天気はいいです。 夏の夕方などに、階段に腰をおろして若者などがたむろっているような感じの写真をみたことがありますが、さすがに冬の朝、しかも平日とあっては、奇特な観光客以外は人通りはありません。 階段が凍っていて、上るのにかなり注意を要しました。
内部はかなりシンプルな、しろーい大聖堂。福音ルーテル派 (ルター派) の教会なんだそうです。どうりで、装飾が少なく、とても質素です。
元老院広場のとなりの建物は政府官邸。
ヘルシンキやバルト三国では、ロシアっぽい毛皮の帽子やコートを着た人 (おもに年配の方) をよく見ました。 このあと、ぐるぐるとヘルシンキを散歩してみたんだけれど、とにかく寒い! かなり重ね着しているんだけど、太ももの感覚がなくなりました。寒いというか、ちょっと痛い。
冬のヘルシンキへ行かれる方、ジーンズの下に、レギンスとレッグウォーマーは必須ですよー! 寒いと言えば、港も、船ごと凍っているんですよね。
「不凍港」 なんていう言葉を思い出しました。 港が凍ってしまう場所があるからこそ、凍らない港、「不凍港」 という言葉があるんだよねぇ、なんだかすごい。
それでも、ジョギングしている人を見て驚愕。 こちら、散歩中に見つけたヘルシンキの集合住宅。
面白いなと思ったのは、テラスが全部、窓で囲ってるというか、サンルームのようになっているんだよね。オープンエアだと寒いもんね。 地方や国によって窓の形や大きさ、場所などが変わるのは太陽の光と密接なつながりがある、っていう勉強をしたことがあるんですが、気候や文化によって、こうやって分かりやすく住居や生活スタイルが変わるのって、当たり前だけれど面白いです。 さて、ヘルシンキの観光名所といえば、海沿いのマーケット。
ほんとうにぽつんぽつんと、ちょっとしたお土産を売っている屋台が見えるばかりです。 さすが、冬はアウトドアのマーケットは相当縮小中なのかな? あっ、でも、もしかして、このオレンジのテントは!?
予想通り、魚屋さんの屋台でしたー! マーケット広場のとなりには、大きな倉庫のような建物があって、中がマーケットになっています。
冬はこっちの、インドアのマーケットがメイン。
いろんなお店はもちろん、小さなレストランやバー、カフェなども入っていて、おいしそうな香りが。
マーケットの中央にあったカフェで軽くランチをとることに。
並んでいるパスティ、どれも中身が何なのかよくわからないのですが (表示を見たところで、フィンランド語はまるで不思議の言語なので)、えいやとひとつ選んでオーダーしてみました。 中身は食べてからのお楽しみ。 食べてみてびっくり。意外にも、中身はビーフとライスでした。
ほかにも珍しい動物の肉をたくさん見ることができましたよー。
ランチも済ませたし、お土産も買ったし、マーケットを満喫して、再び外へ。
まずは郵便局へ行って、ポストカードを投函。 郵便局で普通に売っていた封筒や文房具のデザインの美しさに、北欧美学を垣間見たり。
ポストカードそのものも、かなりかっこいい。 (今回旅してみて、一番ポストカードのデザインがお洒落だったのは、やっぱりヘルシンキでした。最悪だったのは、実はドイツ)。
その後、テンペリ アウキオ教会という、岩でできた不思議な建築の教会へ行ってみることに。
観光地としての見どころの少ないヘルシンキでは、結構有名な場所みたいです。
教会内部へ。中も、岩がむき出しで、自然光を取り入れたとても面白い建築。
実際、音楽コンサートなども行われているそう。
フィンランド最大の美術館で、フィンランドの画家と、海外の画家たちの絵画を展示。
今まで全然しらなかった、アルベルト・エデルフェルトというフィンランドの画家が結構よかったです。 写真は、美術館の向かいにある、国立劇場。
さてと! ここまで見たら、ほとんど主要な観光地を回っちゃったんじゃないでしょうか?
あとは、デザイン博物館に行くとか、シベリウス公園まで足を延ばすかどうか。 うーん。なんだか、どちらも気が乗らない。 寒いと、どうしてもあっという間に体力・気力が奪われるので。 (日向と日陰でこれだけ体感温度が違うというのを、南国以外ではっきり感じたのは初めてかも)。
えーと、ニットって、気温が下がると勝手に穴があくようにできてるんでしょうか。 結局、そのへんをぐるっと回りながら、ホステルに一度もどることに。 左はヘルシンキの見どころでもある ウスペンスキ寺院。赤レンガに綺麗なクーポラを持つ正教 (オーソドックス) の教会です。右は、冬の風物詩、スケートリンク。
教会の裏手の小さな公園で遊んでいた、たくさんの子供たち。 みんなが、ロンドンの警察とか空港職員のような蛍光べストを着用しているのは、ヘルシンキのルールでしょうか。
そんなこんなでホステルに戻ってきました。 ホステルのレセプションで針と糸を借りて、手袋を修繕。
このあと、ホステルのキッチンでお茶を飲んだり、チョコバーをかじったりしていたら、なんだかもう疲れてしまったので、レストランを探す代わりに、スーパーマーケットへ。
ムーミンをつかったお菓子や商品がいろいろあるのは、さすがフィンランド。
わたしの大好きなジャッファーケーキのベリー味、食べたい!
とはいえ、まあそれだけではなんなので、ホステルの隣にあるバーでフィンランドのビール OLVI Ⅲ を飲んで来ました!
今日はもう、これで終了。読書しながら就寝…。 それにしても、昨日到着して空港からのバスの中からすでに感じていたんだけど、ヘルシンキって、今のところあんまり特徴のない街というか、歩いていてもあんまり面白みを感じにくい町かもしれない。 もちろん、冬の寒々としたたたずまいとか、ちょっとしたもののデザインの良さに北欧らしさは感じるんだけど、「ヘルシンキらしさ」 なるものをあんまり感じなかったな。
これといったランドマークがないのも原因なのかな? 明日は船に乗ってバルト海を渡り、エストニアに向かいます。
Hostel Erottajanpuisto
http://www.erottajanpuisto.com/eng/ 女性専用ドミトリー 1泊 £25
「カラマーゾフの兄弟 下」 ドフトエフスキー 新潮文庫
ポストカード 2枚 € 6 (マーケット) ランチ、コーヒー € 6 (マーケット) トナカイの生ハム、熊のサラミ € 24 (マーケット) 切手 2通分 € 1.6 (郵便局) トナカイのマグネット等ちょこまかしたお土産 € 14 (お土産店) アテネウム美術館 € 7 (入場料) コーヒーとチーズフライ € 3.1 (マクドナルド) チョコレート € 1.4 (スーパー) リゾット € 2.45 (スーパー) ビール € 5 (ホステル隣のバー)
€ 1 (ユーロ) = 約115 円
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