ヨーロッパを鉄道でまわるとなると、どうしても気になってしまうのが 各種鉄道パス。
なかでも、ヨーロッパで広く使えて便利そうな ユーレイルパス は誰もが検討するんじゃないでしょうか?
ユーレイルパス (ユーレイルグローバルパス) とは、ヨーロッパ20カ国で普通電車に乗り放題になるパスのことで、15日から3ヶ月の連続タイプと、一定期間の中で何日間かを選んで使うフレキシーパスの2種類があります。
いちいち窓口でチケットを買わなくても電車に乗れちゃうし、思いつきで移動するのも簡単。
2ヶ月も鉄道で移動することを考えると、持っておいたほうが便利じゃない!?
「だけど、本当に必要なのかな?」
・・・というのは、パス自体がそれなりにお高いからなのです。
26歳以上の大人の場合、1等車のパスしか買えないので、2ヶ月連続のパスは約20万、2ヶ月のうち15日間のフレキシーで約13万。これって、たぶん毎日列車に乗り続けていない限りペイしない金額設定です。
2~3日に一度くらいの頻度で移動する旅程なら、いちいち 2等のチケットを買って移動した方が、たぶん安いです。
それに加えて、TGVなど一部の全席指定の特急列車や寝台車は、パスに加えて追加料金が必要なので、長距離の移動が多い場合、結局追加料金がわりと発生したりします。
また、チェコやポーランドなどの東欧では使えない国もあるほか、イギリスでも使えません。
(追記: 2009年から、チェコ でも使えるようになりました!)
なので、自分がどの地域でどれくらい移動するのか、どのくらい追加料金が発生するか、事前に計算してみると良いかも。
⇒ 鉄道運賃については、こちらのページで検索ができます。
≪欧州エキスプレス≫
鉄道区間乗車券検索
http://www.ohshu.jp/index_railsec.html
運賃の比較的高い国でたくさん乗る予定がある場合は、そこの地域だけのパスを買うという手もあります。(イタリアなんかは普通列車の運賃が安いので、パスではペイしないと思います)。
ただし、この場合は、現地で気が変わって行かなくなったりする国があると、無駄になりますが。
⇒ ヨーロッパ各種レイルパス については こちら から。
結果、わたしはユーレイルパスを買わずに、鉄道運賃の高いスカンジナビアのスカンレールパスだけ買って出発し、予想外に移動が増えたスイスでは、現地で半額カード (約 1万円で、1ヶ月間チケットが割引に) を買いました。
観光シーズンはチケット窓口に長蛇の列ができたりするので、パスがあると便利かもしれませんが、心配なら前日に買っておけば済むことだし、そもそも席指定が必要な場合はやっぱり窓口に並ばないといけないので・・・うーん、わたしにはユーレイルパスはあんまり必要じゃありませんでした。
25歳以下なら 2等のパスが買えるので、移動頻度によってはオトクだと思います。