今朝。
随分、心は平常心。
日曜日のレッスンは、車で1時間の場所だけど。
初めてバスと電車で行ってみる。
遠い…。
乗り換え5回。
乗り換えの途中、さるくんから電話。
「迎えに…行くからな」
「え?」
「元気か?」
「元気じゃない」
「そうか、俺もな、昨日30分しか寝れなくて、しんどい」
「また、睡眠不足は私のせい?」
「違うよ…じゃ、後でな」
さるくんは、つきあい始めた頃に、今日の施設で私のレッスンを受けてる。
場所は、簡単に突き止められる。
レッスンを終えて、施設を出たら、さるくんが待っていた。
私のヘルメットを持って。
「私、今日スカートだったらどうしてたの?」
「あ?…大丈夫か」
今日はワンピースとレギンスだけど。
「今から、どこまで?」
「噂の轟バーガー食べて、みかの実家だ。
どうせ、何も食ってないんだろ?」
「実家…」
「一緒に行こうな。
連行しましたって差し出してやるから」
「…」
「このままじゃ、ダメだろ」
注文した、ハンバーガーは、骨身に染みるほど、美味しかった。
でも。
かぶりつけるほど、口が開かない自分が切なかった。
口の周りの汚れも、感じないけど。
だから、気にせず飢えたお腹を満たせた。
何事も。
無かったみたいな、日曜の午後。
さるくんは、横で思いつくまま喋り、私は相槌を打つ。
「さ、行くか」
連行されて行く。