萬代橋を渡りしばらくまっすぐ日本海に向かって歩いていきます。
新潟市の繁華街が見えてきました。
新潟市の繁華街は古町（ふるまち）という商店街周辺になります。
懐かしい・・
高くそびえるこのビル
NEXT２１といいます。
建物は地上21階、地下3階建てで高さは125mあり、1990年代の新潟市では一番の高さを誇っていたが、2003年に竣工した万代島ビル（朱鷺メッセ）に抜かれ市内では2番目の高さである。1階と2階とを結ぶエスカレーターは螺旋状になっているほか、エレベーターの内部がガラス張りのシースルーエレベーターになっている。
NEXTの意味は「次世代」を表すNextに加え、造語「Niigata EXciting Tower」を略したものである。またTには「真実」を表すTruthの意味も込められている。
（ウィキペディアより引用）
私は、高校生の頃真面目に校則を守って制服を着て妹と一緒に鈍行で１時間から２時間
近く揺られて実家から都会の新潟市に来たことが数回。
ここが目的地でした。
かつてはラフォーレ原宿だったんです。
たくさんのお洒落な服のブランドが入っていたんです。
２５年位前のこと。
このNEXT２１の１階に憧れブランドだった
「J CREW（ジェイクルー）」が入っていたんです☆
レナウンが権利契約していて今でいうならGAPのもう少しちゃんとした感じ？(笑)
私の世代よりもっともっと前に流行ったアイビーみたいな優等生的な。
服１枚ウキウキドキドキして買って素敵なショップの袋に入れてもらって・・
帰りには新潟駅のすぐ横にあったホカホカ弁当で唐揚げ弁当を買って
帰りの鈍行で妹と食べながら帰ったのがとても懐かしい思いでです。
そのNEXT２１から徒歩数分
本日の目的のホテルに到着しました。
「ホテル イタリア軒」さんです☆
新潟県民ならタレントや有名人のディナーショーなどのCMを流したりしているので
知らない人はいません。
しかし県民はそもそも自身のすまう土地でホテルに宿泊しません。
新潟市民の方であればランチやディナーや結婚式など人生の節目や記念日などで
利用される方もいるでしょう。
BUT
「私は新潟県上越市民」
上越は新潟市とほど遠い
しかも田舎です。
イタリア軒？CMでたまーに見るけど高いホテル？
といううっすらしたイメージしかありません。
もちろんどこにあるか？どんなホテルか？全く知りません。
高そう というおぼろげなイメージだけなんです。
それが今こうして一応？
東京都民として生活して
外部者として出張でホテルを利用するものとなり
自分の出身県の県庁所在地に泊まることになり
いつものように楽天トラベルを見ていると
「朝食付きであの高価なイメージのイタリア軒がなんと５５００円じゃないですか！！」
いつもの新潟駅直結の超便利な・しかし味気ない(笑)・しかし安心価格の東横インを
そっちのけで即予約を致しました。
イタリア軒は立地が新潟駅からすこし遠い
車で来る人なら新潟駅から１０分
徒歩なら・・３０分
そもそも徒歩で来る人いないと思います(笑)
私はウォーキングしたかったし時期も良かったし萬代橋渡たかったし
ちょうど良かったですが。
新潟駅から古町までバスがばんばん出ていますし２１０円で来れますけど
普通出張族は新潟駅周辺のホテルにするでしょうね。
そういうことで恐らくイタリア軒も価格で対抗するしかなかったのでしょう。
私にはラッキーですが(笑)
私が仕事で全国出張して宿泊するホテルのクラスでは明らかにありません。
ビジネスホテル
ではなく
シティホテルであります☆
こんな機会与えて下さる全国のセミナーに来て下さる方々に感謝です。
お仕事させていただいていますから。
でも
「安心してください。経費は無駄遣いしませんよ。」です。
このイタリア軒
最初の営業形態は
「西洋料理店からスタートしました。」
しかも
「日本最初の本格的西洋レストランだったんです・・・」
明治７年７月
イタリア人ピエトロ・ミリオーレ氏が当時の県令楠本正隆氏の力添えで営所通１番町に新潟初の西洋食品店を始める
とホテル公式ホームページに記されています。
イタリア軒創立者 イタリア人ピエトロ・ミリオーレ氏
どうしてこの１人のイタリア人はここ・新潟市に日本初の西洋料理店をだすことに
したのでしょう？
イタリア軒の創設悲話が掲載されています。
明治7年の夏、開港で活気づく新潟にやって来た、フランスのスエリ曲馬団一行の中に、
イタリア人の青年コック、ピエトロ・ミリオーレがいました。
ミリオーレは大けがをして、一行から置き去りにされたのですが、新潟で曲馬団に雇われていた、権助とおすいが親身になって介抱をしました。
この話に感動した当時の県令楠本正隆は、ミリオーレに牛鍋屋を開く資金を出しました。
店は大繁盛、ミリオーレも「ミオラ」と呼ばれ人気者になり、いつかおすいと夫婦となり、幸せな時を過ごしておりました。
ところが明治13年の大火で店は焼失してしまい、ミオラはショックでイタリアへ帰ろうと思い悩みましたが、周囲の人達の励ましで西堀の現在地に、日本でも最初の本格的西洋レストランを誕生させました。
おすいの発案で「イタリア軒」と名付けた瀟洒な洋館と料理の味は「これぞ新潟の鹿鳴館」と誉めたたえられ、最先端をいくレストランとなりました。
新潟の地に新しい食文化の中心として貢献し続けたミオラも、在日30余年で望郷の念やみがたく、単身故国イタリアへ帰り、大正9年11月に故郷チュリン市で波瀾の生涯を閉じたといわれます。
それから1世紀、ホテルに生れ変わった今も、ホテルのレストランには、ミオラの創った「イタリア軒の味」が生きつづけています。
フランスサーカスの一団
大けがで一団から見捨てられたイタリアコック
新潟県令も粋なことをしたものです。
その偶然かつ運命的な流れがあって新潟市に今このような老舗ホテルがあるのですね。
ちなみにホテルが開業されたのは
昭和51年5月
私と同じ４０歳なのです。
ホテルとしてのイタリア軒はおない年。
奇遇です。
さすが
新潟の鹿鳴館
そう呼ばれていた西洋料理店だっただけあります。
当時使われていた装飾品や食器類やメニュー
ホテル２階にとても美しく展示されています。
１つ１つ拝見していきましょう。
旧館時代に使用されていたお皿やカップ
食器類は全てノリタケ製
旧館時代使用されていたカトラリー
これも昭和１４年製造のノリタケ製の銀器
現在この製品は日本では帝国ホテルと上野の精養軒でも使用されています
と説明が・・・
新潟県にこのような贅を尽くしたレストランがあったなんて。
昔は大量生産大量消費時代というか価値観ではなかっただろうから本当に手の込んだ
技術の粋のような
美術品のような
ずっと大切にしていける品々が揃っていますよね。
初代のイタリア県だそうです。
当時はお洒落でモダンで高価だったことでしょう。
今でも県民はそういうイメージの人多いと思います。
新潟市民の方々意外は特に・・・
ホテル館内が古い写真や貴重な資料展示品の宝庫なので空きません。
シティホテルに泊まることのない私にはホテル内にあるバーやレストランも
利用しませんがとても気になります。
うろうろしていたら同じ２階の奥に
イタリア倶楽部なる表示が。
木の扉が秘密の扉のようです。
中はうかがい知ることが出来ません。
おとなしく自分の部屋に戻りました。
部屋の広さはビジネスホテルと同じくらい。
高級ホテルという感じではありません。
むしろほっとしました(笑)
テレビをつけて館内施設紹介画面を確認。
さっきのイタリア倶楽部は会員制のバーでした。
ホテル宿泊のお客は部屋のキーを提示するとその宿泊日限定でバーを利用できるそう。
へぇ
ちなみに会員って登録にいくらかかるのかな？
http://www.italiaken.com/club/index.html
| 入会金 | 法人（2名）600,000円（消費税別） 個人（1名）300,000円（消費税別） |
|---|
| 年会費 | 法人（2名）20,000円 個人（1名）20,000円 |
|---|
ひぇぇぇぇぇ
「永遠に無理(笑)」
上質な空間で過ごす寛ぎのひととき
旧館（昭和6年～昭和48年）の「クラブイタリア」を継承しながら昭和51年のホテルの開業とともに
地元新潟をリードする皆様の社交の場として発足しました「イタリア倶楽部」は
施設の改装だけではなく商品や会員特典も見直し平成27年2月リニューアルオープンいたしました。
会員様の特別特典や年間を通じて様々なイベントも企画しております。
会員様特典
- ■ご宿泊
- 会員様は原則30％割引とご朝食をサービスいたします。
また別途、1年間ご利用いただける「無料宿泊券（ご朝食付）」を2枚進呈いたします。
会員様ご紹介の宿泊ご利用のお客様は、ご朝食￥1,800を￥1,200に割引とさせていただきます。 - ■レストラン・テイクアウト商品ご購入
- レストランのご利用及びテイクアウト商品ご購入の際には、「会員証」のご提示により15％割引とさせていただきます。
- ■ご婚礼
- ご家族様のご婚礼は、お料理・お飲み物の10％割引並びにサービス料を無料とさせていただきます。
ご紹介いただきましたお客様のご婚礼はお料理・お飲み物の10％割引をさせていただくとともに、会員ご本人様にホテルお食事券（￥30,000）を贈呈させていただきます。 - ■その他特典
- ホテルイタリア軒をご利用いただいた際の駐車場料金は無料とさせていただきます。
- ホテルイタリア軒をご利用の際に、イタリア倶楽部クロークにてお荷物をお預かり申し上げます。
- 配偶者様も準会員として、会員様同様にご利用いただけます。
色々サービスもあるようですが、
次回チャンスがあったらお部屋のキーをおもむろに提示して
「その日限定のバーのお客のなってみようかな」
いい経験として想い出に残るかも
そんなことを思ったのでした。
イタリア軒探訪
「次回に続く・・」
