11月25日
この日はお父さんのお誕生日でした
今更ですが、お父さんも休みを取れました
午前中に次の病院の予約をキャンセルして、火葬の手配をしてくれました
ダンボールに入れてくるように言われて、大き目のダンボール箱を買ってきてもらいました
その中に、長座布団を詰め、最後に使っていたピンクのクッションを入れてびぃを寝かせました
そして、午後から火葬場へ行きました
最後のお別れなので、両親も誘いました
ダンボールのまま焼くのかと思ったら、びぃだけ出されて寝かされました
余計な物があると、ちゃんと焼けないのだそうです
焼き終るのを、人間の火葬場のロビーの方で待っていました
まだ、若い女性が亡くなっていました
とても、天気のいい日でした
ポカポカ陽気で太陽が眩しいです
焼け終わって、骨を拾いに行くと、火葬場のおじさんはいろいろ説明してくれました
悪いところは骨が黒くなってるといいます
腰の辺りが黒くなっていました
腰が悪かったのだろうと
だけども、お顔はキレイでした
悪性腫瘍が出来てたというのに
そんなに進行してなかったのかもしれない
無理に抗がん剤治療をしなくてもよかったかもしれない・・・
そんなことをぼんやり考えました
それから、あのを缶詰のしてくれました
「持ってきたクッションはコチラで処分しますか」と聞かれか
「はい」と答えてしまいました
どうして、そんなことを言ってしまったのかわかりません
最後の遺品だったのに・・・
今でも、同じものを見かけると買いたい衝動にかられます
骨壷を抱えた私はまるで小さい子供を亡くした母親のようでした
後日、おばあちゃんから言われました
「病院になんか行かない方がよかったんじゃないか」
けれど、それは結果論です
こんなことになるとわかっていたら、誰が連れて行ったでしょうか
苦しい治療を受けさせたでしょうか
わかっています
どうしようもなかったと・・・
だけども、それは私が一番感じてることでした
それは一番触れて欲しくない傷です
そんな言葉で私を苦しめないで・・・
どうして
どうして
どうして
びぃは死ななければならなかったのでしょう
ごめんねびぃちゃん・・・
ごめんね、ごめんね・・・
ごめんねしか出てきません
苦しかったね
辛かったね
最後に辛い思いをさせてごめんね
そんな辛い治療なんかしたくなかったんだよね
だから、逝っちゃったんだね
びぃの気持ちに気付いてあげれなくてごめんね
何が間違っていたのかな
せめて、あと1日もってくれたら、病院に連れて行けたかもしれない
それが出来なくても、ちゃんと看取ってあげれたのに・・・
お父さんのお誕生日だから悪いと思ったの
そもそも、抗がん剤治療が間違っていたの
いいえ、もっと前から・・・
病院を変えなかったのが悪かったの
そもそも、あの病院に行かなければよかったの
うちの子でよかったのかな
この年はお父さんの厄年で・・・
すべての厄を引き受けたかのようにびぃは逝ってしまいました
介護をすることもなく、私たちの手を煩わせることもありませんでした
仕事を辞めることにしました
前々から言っていたのがようやく認められたのです
だけども、介護をするはずのびぃはもういません
でも、いいのです
もう、治療費を稼ぐことも必要ありません
今度、うちにワンコが来たら・・・
今度は、うんと、うんと甘やかすんだ
ずっとずっと側にいるんだ
もしも、お金がなくてちゃんとした治療を出来なくなっても、最後の時は側にいてあげるんだ
私は、びぃを見殺しにしてしまいました
私の罪は、いつか昇華する日が来るのでしょうか
もしも、キミをきちんと生かしてあげることが出来たら・・・
だから、その日はずっと後でいいのです・・・
ずっとずっと後でいい・・・
それまで、この罪を背負っていきます
びぃちゃん 1994年4月16日~2008年11月24日 享年14歳7ヶ月
長いおはなしに付き合ってくださいましてありがとうございました
最初にも書きましたがこれは2年前に書いたものです
この時の気持ち、変わってないですか?
この時の誓い、忘れてないですか?
今も同じ思いでいますか?
キミさんベッちゃんをちゃんと見てますか?
寂しい思いをさせてないですか?
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