高知では
よく”ブシュカン”と売られているのですが
モチユ C.inflata
夏が旬、12月中旬には完熟期
果実の大きさ:150g
ブシュカンと聞くと
県外からきた私には
仏手柑かと思いました
原産地:インド
12月上旬〜3月下旬
果実の大きさ:200g
果肉がほとんどなく
主に観賞用や砂糖漬けにされる
で
高知出身の作家さんの作品の中に探してみたら
有りました!
宮尾登美子さんの陽暉楼に
「おうい、おうい、獲れ立ちの鰆(さわら)ぜよう。
仏手柑(ぶしゅかん)かけて食たら、旨うて目を廻すぜよう。
」〜と
そして
山本一力さんの牡丹酒には仏手柑(ぶしゆかん)の章がある
いずれも漢字表記で平仮名のルビ
〜
「三月にこんんあ美味いたたきが食べられるとは、思いもせざった」
中略
「このええ香りは、なにをつこうちょりますろう」
「仏手柑やけんど、佐川村にはないろうか」
土佐の隣国阿波国には、
昔からスダチという名の香り高い酢蜜柑(すみかん)がある。
高知城下の山で獲れる
仏手柑は、スダチよりも一回り大きい酢蜜柑である。
仏像の御手に載っている『宝珠』に形が似ていることから、
仏手柑と名づけられた。
「秋が盛りの酢蜜柑やけんど、
うちの庭には、三月から実をつける仏手柑の木が何本もありましてのう」
〜
そして高知の食文化史と言えば
近藤日出男さん
こちらの
ミカン類ー高級な貢ぎものとしてー
では
〜
ユズに似て大きく、先がさけて指が並んだように見える
ブシュカン
中略
高知の人は柑橘類が大好きなんですね。
ユズはその仲間にブシュカン、直七(田熊スダチ)、
それにダイダイが加わります。
〜
と
いかに高知県民に馴染みのある酢みかんなのか!
色々調べていると
「丸いブシュカン」だと言う説明も有りましたが
マルブシュカンは
また別の柑橘
別名 加布知 Kabuchi C.medica
レモンなどと同じ分類のシトロン区
仏教で仏の教えの象徴である
丸い宝珠を現しているの説が有るので
だったら宝珠という別名なら分かりやすいのに
と思って調べたら
宝珠は
また別に糖度14度以上の酢みかんではなく
食べる方のみかんが有ると知りました