色彩 Vol.2 | 木下美穂里OfficialBlog Powered by Ameba

色彩 Vol.2

「色彩」についてもっとふれてみましょう。

私たちは普段、数多くの色にふれていますが、色をとらえる時、3つの方向から考えることができます。


まず1つ目、明度

明るさ・暗さです。

明るい色は春や秋らしさ、またダークな色は秋や冬を感じさせます。

こんな人間の色彩のイメージ感覚を利用して、季節に合わせたアイシャドウやチーク、リップカラーを選ぶのも1つの手ですし、また、全体のカラーの統一感が出て、メイクアップバランスも美しくなるはずです。


色についての2つ目のとらえ方は、彩度、あざやかさです。

ビビッドは原色に近い色、ポップなカラーはとてもあざやかで、混色すればするほど、色の深みや味わいは出ますが、あざやかさが無くなってしまいます。

特にリップ等は、自分の好きなカラーを見つけるのがなかなか難しいもの。

何色かピンク系・赤系・ベージュ系・茶系・プラム系あたりを購入し、混ぜ色で深みを出したり、純色であざやかさを演出したりして楽しんでみましょう!


色についての3つ目のとらえ方は色味、いわゆる赤・青・黄といった色の種類でとらえる方法。

この方法が私たちには色彩のとらえ方として一番ポピュラーですよね。

ただ、絵画の場合と違い、キャンバスはあくまでも白い紙の上ではなく、日本人の肌、YR系(イエロー&レッド系)の肌の上にONしていくカラーです。

選ぶ時にはその事を頭に入れて、見た目だけでなく、手の甲で良いですから、まず、いつも自分が使っているファンデーションを軽く塗り、アイシャドウカラーや、チーク等、パウダー物を選びましょう。


色についてのとらえ方のその他。

私たちは感覚的に暖かい色・冷たい色・硬そうな色・やわらかそうな色・強い色・弱い色という、イメージづけがされています。

そして、このイメージはほぼ大方の人達に共通するイメージなのです。

このイメージを利用して、メイクアップのテーマカラーを決めていくのも1つの手ではあります。

また、洋服やネイルとのマッチングカラーも可能です。

こういった色彩の基本を知り、また、見直すことによって、あたりまえの事が整理され、メイクアップが楽しくなってきませんか?


今回は色について触れてきましたが、色のとらえ方がわかったところで、次に配色、色合わせのお話です。

色は、色相環における反対色(補色)同士を合わせると、とても強いイメージを出すことができます。

ただしこれは原色に近い彩度の高いカラーの場合です。

このトーンをやわらかく(明度を上げる)、パステルトーンのカラーにもっていくか、逆に暗く(明度を下げる)、グレイッシュなトーンにしていくと、おだやかなイメージになります。

色はトーンを合わせる事によって、とても品良く安定した配色になりますが、逆に強いインパクトを得られなくなるのです。

また、同系色の色味の配色も安定したおだやかな配色になります。


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