島倉千代子さん

11月8日、熊本で母と一緒に
買い物から帰る車のラジオから
信じられない訃報が流れました。
島倉千代子さんがお亡くなりになったと…

平成4年から3年間、
島倉さんの事務所でお世話になり、
娘のように可愛がって頂きました。
父と同い年でいらっしゃるので、
島倉のお母さんと
呼ばせていただいていました。




着物や帯をたくさん頂きました。
早替え用の帯は、
特別な細工が施してあって、
｢企業秘密だからね！｣と
笑いながら、
細工の仕方を教えて下さいました。




とっても筆まめでした。
草履の箱には、ご自分でわかるように
何が入っているのかを
書かれていました。
私が頂いた草履の箱にも、
島倉さんの文字が。

平成5年の新年会で頂いたお年玉。
ずっと手元においているお守りです。

その新年会で、
｢明日人間ドックなの。何もなければいいけど…｣
と不安がっていらっしゃいました。
その人間ドックで、乳がんが見つかりました。





手術の日、私は病室で
手術が無事に終わることを
祈りながら待ちました。
麻酔から覚めて病室に戻っていらした時、
｢美保、普通のプリンが食べたい｣
とおっしゃったことを思い出します。




術後の放射線治療では、
喉に放射線がかからないようにと
お医者様にお願いされていました。
退院が近づいた頃、
お世話になった皆さんにお礼がしたいと、
パジャマにガウン姿！
院内でミニコンサートをなさいました。
自分のことよりも、
周りの人のことを優先される方でした。

一緒にご自宅の近くをお散歩したこと。
長渕剛さんのコンサートに
連れて行ってくださったこと。
たくさん想い出がありすぎて、
まだ現実を受け止められません。





昨日のご葬儀。
お別れをさせて頂きましたが、
しばらくしたら起きていらっしゃりそうな
お人形みたいな　可愛らしい
綺麗なお顔でした。




ニュースの映像から、
ご出棺をお見送りする私を
スタッフが見つけてくれました。
｢美保、泣くな！頑張れ！｣
島倉のお母さんの声が聞こえてくるようです。

亡くなる3日前までレコーディングをされて、
歌手として人生を全うされた島倉さん。
とても真似出来ることではなさそうですけど、
私達後輩に歌と向き合う姿勢を
最後に示してくださったのだと思います。




たくさん可愛がっていただいて、
ときには愛情をこめて叱って頂きました。
ほんとうに悲しいです。淋しいです。
心からご冥福をお祈りします。