Sさんの作品をご紹介します。
デッサン F4号 鉛筆

デッサンの勉強をするために入会されたSさんの作品です。今回は白いモチーフを並べて描いていただきました。白いものを白黒で描くということは、目の前の光の現象を追って陰影を付けるということです。これを追い続ければ、やがてデッサンが完成するわけです。とっかかりとしては最適な課題だと思います。
それぞれの物体に関係する陰影をひとつひとつ丁寧に拾っていただきました。ただ見ているのとは違って、良く観察して描いていると影にも色々な種類があることが分かります。どんどん描いて見るとはどういうことかを感じて考えていただけたらと思います。

 

大森結貴絵画教室は生徒を募集しています。

 

 

Rさんの作品をご紹介します。
イラスト 油彩 10㎝×10㎝

薄紫色の夜空を流れ星が舞う下、少女と羊が眠り眼。少女は眠い目をこすりながらうとうと。羊はもう熟睡モードでしょうか。パステル調のかわいらしい世界です。同系の色調でまとめる中に黄色が良いアクセントを加えています。絵の具の盛り上げで輪郭線を表す面白い手法をとりました。ふわふわした夢のような世界の中にもしっかりとした物質感が得られた不思議な空間ができました。

 

 

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S.Johkiさんの作品をご紹介します。
シャルルバルグドローイングコースより「ヤーコブ・マイヤーの娘」

鉛筆 画用紙

シャルルバルグ教本で基礎訓練を続けいるSさん。最近はチャプター2の名画の模写編に取り掛かっています。チャプター1の石膏像モデルとは打って変わって、グレートーンの色数が多く圧倒的に複雑な形状となっています。本モデルは石版画の白黒印刷ですが、大本はホルバインの色付きのチョーク画で1525年の作品です。顔の絶妙な凹凸を見るに、この当時から人体構造の研究がなされていたことが分かります。横顔のややうつむく女性。自然で良いポーズです。ドレスが時代を感じさせますね。人物の造形だけではなく、質感、テクスチャに至るまで細かく追いかけてかなり忠実な仕上がりになっています。すばらしい作品です。

 

 

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