ジェイコブズ・クリーク「スパークリング・ロゼ」

隣の女性がうまそうに飲んでいたので、飲んでみました。

シードルのドライに似ていました。

あんまり似ていると思うので、帰りにコンビニでシードルを買って

飲んでみましたが、本当に似ていました。


Tempranillo Dragon Vino de la Tierra 2003

テンプラニーニョ

950円



ブログの縁で、私の口に入ることになった、記念すべきワインです。


開栓直後に嗅ぐと、けっして悪くはないけれど、

なんていうか、ちょっとお行儀がよくて、いかにも、

この価格帯の中では、非常においしい、バランスの取れたワインです

という営業トーク的な含みを意識してしまいます。

空々しい花っぽさ、そして、安ワイン特有の弱い主張です。

悪口っぽいけれど、非常によい香りです。


注ぐ水色は、ガーネットよりも素直に赤い、ルビー色

素直な、きれいな赤で、これもまた、お行儀がよい。

決して人には嫌われないけれど、あまり記憶にもとどまらない、

平均よりは美人だけど、誰かにどっぷり惚れたり惚れられたりすることなく、

無難な人生を送りそうな感じです。

勉強も運動も見た目も家柄もそこそこ。


口に含むと、一口目は、「まずい(-з-)」。

しかし、1000円未満のワインの一口目はこういうものだと、もう慣れました。

正直なところ、安ワインの味です。


ゆっくり飲みすすめると、やはりお行儀よく、世間の枠を出ない範囲で、

おしとやかになじんで、おいしくなってきます、といって、大また開きで

鼻くそをほじったりするほど、心を許してくれるわけではありません。

しかし、「ドラゴン」「テンプラニーニョ」という激しめのネーミングには、

名前負け、という印象は否めない。

「鈴木京子」とか、「佐藤明子」とか、そんな名前のほうがしっくりくる。

「あれー、あの子、なんていったっけ? 斎藤じゃなくて、田中じゃなくて・・・」

 って微妙な記憶を刻む、目立たない女子。


通販の説明には、濃厚とか、パンチがあるなんてあったけれど、そうかなあ?

けっしてまずくない、それどころか非常に滑らかで優しくて、おいしい。

だからこそ、どんどん飲み進んでしまい、すぐになくなりました


ああ、おいしかった。


  とすんなり受け入れて、おしまい。


「いい人だったな」 と思ったら最後、海馬より先に進むことはない記憶。


ああ、私ってヤツは、こういう地味目の優等生よりは、

いいのか悪いのかわからない怪しげなほど個性的な相手に、

気持ちを奪われやすいのだな、と気づいたのでした。

950円のワインとしては、大変おいしいと思います。

しかし、もし、数年後また飲む機会があったら、


「へえ、こんなワインあるんだ。安くておいしいね~」


 とまたまったく同じ感想を述べながら、飲んだことがあるという過去は

思い出せないのではないか。そんな人でした、ドラゴン。


ドラゴンといえば、チームドラゴン。「医龍」の最終回だけ見ました。

ほとんどが手術シーンで、私には非常におもしろかったのですが、

(手術室ではありえないようなふざけた場面がいくつもあり、

 そのたびにテレビに向かって、大声でダメだしするのがまた楽しい☆)

もっとドラマの最終回は、色恋関係重視にしたほうがいいのではないか。

とりあえず、清潔不潔をもっときちんと把握しましょうね!

→近いうち、清潔不潔にかかわる記事を掲載予定☆☆☆


医療ドラマを見るたびに、そのリアリティのなさに愕然とし、

見続けることができないのですが、今回、このドラマで、

「うわ、本物っぽい」

 と私が痛切に感じたのは、岸辺一徳演じる教授です。

おそらく、ドラマを見た人は、彼に対し、最も「ウソっぽい」、

「ドラマ用のやらせキャラ」と思い、長髪の医局員同様、

「こんな人、大学病院にいるわけないじゃん」

 と突っ込んだと思います。しかし、残念ながら、教授ってたいていあんなもん。

赤ちゃんみたいな感じです。

「僕、知らないよ!!」

 って駄々こねるような人が多いです。


さて、キムさんの本を続けざまに読みましたが、共著から二冊。

槇村 さとる, キム・ミョンガン
あなた、今、幸せ?

キムさんが少女マンガ界のカリスマ、槇村さとるさんと結婚したのは、私には

結構衝撃的でした。

キムさんのもとには、当初、熱烈な槇村ファンから、

「逆玉狙いか! さっさと手を引け!」

 という嫌がらせさえあったそうですが、私としては自分を形成した二大誌、

ビッグコミックスピリッツとりぼんの合体のようで、すごくうれしかった。

ただし、これを読んでお二人の幸せな暮らしぶりがうかがえるのは

楽しいけれど、槇村氏はエッセイより、やっぱり漫画がいいなあ、と思いました。

「おいしい関係」をよんで、私は槇村氏をかなりの食通だと思っていましたが、

じつは、食に対する興味が薄れてきたので、あえてテーマにしたという

記述を読み、「ほへえ(・ロ・)」とびっくりしました。

中村 うさぎ, キム ミョンガン, みうら じゅん, 狗飼 恭子, 桜井 亜美
愛すること愛されること―「愛について」の13のレポート

ほとんどつまらなかったです。

うさぎさんと、みうらさんだけ、すごく楽しかったです。

もちろん、キムさん、室井さん、倉田さんは大好きで、それなりに

面白く読め、また、ロバートハリスさんって、よく知りませんが、

彼の項もおもしろかったです。

松田さんは女優としてはめちゃめちゃ好きですが、

うーん・・・・・このエッセイはなんだか期待はずれでした。

キンゼイレポートについては、いまやもう歴史に近い感じで、

いまさら取り上げるほどのこともないんじゃん?

 ってな印象です。