沖縄に移住するってどうですか? 移住検討者向けモニターツアーに参加してきましたよ。 | 世界を旅するラブレター

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「アラサー・独身・彼氏ナシ」現代女性の三重苦を背負ったバックパッカーが、さらに「住所不定・休職」をステータスに加え、世界一周に旅立ちます。

お元気ですか?

 

ランニングしているのに体重が減らないミギー(休日はせっせと10km)です。

 

おかしいなー。20代のころはサクッと体型戻ったのになー。

これが噂の30代の肉体ってやつですか。

こわい。

稲川淳二さんの怪談話よりもこわい。

 

んでも、よくよく考えてみると

こんだけモリモリ食べているのに体重が増えないでいるのは

むしろランニングのおかげなんじゃないかと。

 

「ランニングだと痩せない」と思うのではなく

「ランニングしているから太らずにいられる」と思うことにします。

 

 

さてさて、先週・今週といろんなところに行かせてもらったので

今回は沖縄についての話をさせていただこうかと。

 

さむいのがとっても苦手なわたしにとって

冬の東京の寒さはもうかなりきびしいわけです。

 

毎日リビングで毛布にくるまって、ミノムシのようにごろりとしています。

毛糸のパンツとハラマキ、モコモコ靴下は手放せず

贅肉に加えて着膨れで、どんどん円形に近づいていってしまうほど。

 

そんなわけで、できることならあたたかいところに行きたい!

むしろ沖縄とかに移住したいレベル!

 

と、世界一周から帰国して以来、MAJIで思っていたら

とあるお仕事でご一緒させていただいている沖縄の糸満市観光協会さんから

「今度、移住検討者向けのモニターツアーやるので参加しますか? ご招待しますよ」

とお誘いいただいたのです。

 

なんというタイミング!

行くに決まってるじゃないですか!

 

お金払ってでも行きたいのに、ご招待いただけるなんて

どんだけ神々しいお誘いなんですか!

 

というわけで、参加させていただきました。

「糸満市移住検討者向けモニターツアー」

 

このツアーは、いわゆる移住促進ツアーではなく

移住したいなーって思ってる人が、

糸満市を下見して移住プランを検討したり

沖縄の理想と現実のギャップを体感したりするもの。

 

「勢いで移住しちゃったけど、やっぱり理想とちがったし沖縄は無理★」

と帰っていってしまう移住者とその土地とのミスマッチングを防ぐためのツアーなんだそう。

 

なので、「沖縄は、糸満市は、こんなにいいところなんです☆」みたいな

いいことばかりではなく、わるいことも教えてくれるツアーになってます。

 

将来わりかしMAJIに移住を検討しているわたしにとってはうってつけの内容ですね。

 

ちなみに糸満市ってのは、沖縄本島の南端にあるところです!

ひめゆりの塔とか平和学習系の観光地があるので、修学旅行で行かれた方も多いかも。

 

那覇空港で糸満市観光協会の伊藤さんと合流。

そして、一緒にツアーを巡るみなさんともごあいさつ。

その後は一路、糸満市にある唯一のホテル「サザンビーチホテル」にチェックイン。

 

オーシャンビューのすてきなお部屋。

 

プールもついてます。エロい。

 

ベッドは、ベッドはくっついていたらいいのにぃぃいいい!(欲)

……いつも安宿に泊まる拙者は大興奮。

 

小休憩ということでビーチでドローンを飛ばしたりプールで泳いだりしたのち

みなさんと向かったのは、糸満海人資料館。

 

沖縄・糸満市は海人(うみんちゅ)の街として発展してきた歴史があります。

 

伝統的な小型帆掛け漁船「サバニ」(上の写真の船)に装備されていた

帆走艤装のメカニズムがすばらしかったことに加え、

いまみんなが使っているゴーグルの原型「ミーカガン」を

糸満の人(いとまんちゅ)が開発したからなんですね。

画像は糸満 海人工房・資料館ホームページより

 

当時の海人たちは海に潜って魚を仕留めていたんだけど

どうしても裸眼で潜っていると目を痛めてしまうのです。

 

そこで彼らが考え出したのが、木を顔のカーブにあわせてくりぬき

天面にガラスをはめ込んだ初代ゴーグル「ミーカガン」。

 

このゴーグルを発明したことによって漁業がいっそう栄えたと言われています。

(あと前述のサバニや、網を使って追い込む新しい漁法も手伝って)

 

ちなみに、夫が漁でとった魚を売るのは妻の仕事だったそう。

女性らは糸満から那覇まで毎日20kmほどの道のりを、

魚と氷を入れたカゴを頭に乗せて歩いて通っていたらしい。

 

資料館では当時の女性が運んでいたのと同じ重さのカゴを乗せる体験もできますぞ。

(ちなみにけっこう重い)

 

このあとは、サバニという伝統船の乗船体験。

サバニってのは、もともとはサメ漁につかっていた船なのです。

むかし糸満の海人はサメをとって、フカヒレを中国に売ってのだそう。

 

乗船方法をレクチャーしてもらっていざ乗船。

 

実はわたし、以前にもサバニに乗せていただいたことがあるので

「ふふふ、経験者だから余裕ですよ」と思っていたんです。

 

ところがどっこい。

この日は海がうねって波もあったので、あわや転覆!な揺れっぷり。

 

※サバニはサメ漁に使うという特性から、比較的転覆しやすくできており

 また転覆してもすぐ戻せるように設計されています。

 

ものっそいスリリングな航海でした。

 

サバニレース(ハーリー)でも優勝したことのあるベテラン船乗りさんたちが一緒だったので

いざ転覆しても大丈夫だというのはわかっていたんですが、

揺れる船というものはなかなかドキドキするもので。

 

サバニでがっつり海水を浴びたあとは、いったん着替えて夜の部に。

居酒屋の田舎家さんで泡盛(島焼酎)を3本開ける飲みっぷりでした。

沖縄のひとって、なんでお酒強いひとが多いんでしょうねぇ。

 

 

翌日は物件めぐり。

いざ移住!となったときに、

どのくらいの家賃でどれほどの家に住めるのかを下見します。

この日ご案内いただいたのは4万円から5万円の3物件。

 

物価やお給料も違うので、一概に安い!とも言い難いとは思うのですが

東京の高円寺とか浅草とかその近辺で16万円くらいの2LDKが、

糸満市では5万円くらいで借りられるようです。

(那覇市はもうちょっと高めになるんだそう)

 

 

賃貸物件を見たあとは、「しおざきタウン」という新興住宅地を見学。

そのエリアに一軒家を建ててお住まいの移住者さんのお宅訪問をさせてもらいました。

 

東京で編集者をされていたというNさんは

沖縄の農業大学校で1年間農業を学んだのち、

いまは畑で美らキャロット(沖縄のニンジン)を育てているそう。

 

畑の様子を動画で見せてもらったのですが、数千坪でかなりの広さ!

Nさんの仕事ぶりを見ていたご近所の畑の持ち主さんから

「うちの畑もやらないか」とお誘いがあり、1坪100円(!)で貸してもらっているとのこと。

 

沖縄では、日本のほかの地域と同じく、農家の跡取りがいない問題が多発しており

かといって畑を放置していると荒れてしまって、近隣の畑にも迷惑がかかります。

なので、こうして新しく元気でやる気にあふれている方が入ってくれると

畑も使ってもらえるし、周りも助かる!という構図なのだそう。なるほど。

 

糸満市には「うまんちゅ市場」という大きなファーマーズマーケットがあるので

そこに野菜を卸したり、

あとは修学旅行生の民泊の受け入れをしたり、

編集やライターのお仕事をしたりで、生計を立てているのだと教えてくれました。

 

農業を始めるまでのお話や、民泊のお話、沖縄に来てからのアレコレなどなど

いろんな質問にも答えてくださったので、とても充実した時間でありました。

 

こういう生活もできるんだよなー。

(ちゃんとがんばれば)

 

自分がこれからどういう人生にしていきたいのか、

もっかいちゃんと考えられる、すばらしき機会でございました。

Nさんご夫妻、ありがとうございました!

 

 

夜は移住者交流会ということで

沖縄に移住したみなさんと、地元食材を中心としたBBQ!

 

ランチでもおじゃましたディープスポット糸満公設市場のなかにあるオシャレカフェ

cafe nami namiのオーナーご家族さんにおもてなしいただきました。

 

ちなみにランチはこんな感じのプレートでした。

ていねいな仕事ぶりで、できるだけ地元の食材を使って作られたごはんたち。

ふだんはランチ営業のみなので、みなさんも沖縄南部に行かれた際には

ぜひ寄ってみてくださいな。

旅本もたくさんあって、ゆったりおいしい時間がすごせるcafeでした。

 

cafe nami nami

沖縄県糸満市字糸満989-83

070-5532-0503

http://naminami.ti-da.net/

 

 

BBQしながら、移住にまつわるいい話・そうでもない話を聞かせてもらい。

わるい話(給料安め、不都合あると「あの人はナイチャー(内地の人)だから」と言われるなど)を

聞いたら「やっぱ移住はやめとこう」ってなるかなー

と思ったのですが案外そうでもなくて。

 

翌日も市役所の方々にお話を聞いたりもしたんですが

(写真は市役所から見えるすてきな風景をみる我々)

 

その土地にいけば、その土地の文化があるわけで

そこに自分があわせられるか、あわないかって話なのかなぁと。

 

移住って言葉を使うと、けっこう大げさに考えてしまいがちなんですが

仕事や住む場所、まわりの環境を変えるってことでしかないんですよね。

(業種によっては同じ仕事もできる世の中ですし)

 

思えば、犬顔さん(なかやまきんに君が好きな夫)は

「ロサンゼルス住みたいなー!」と急に思ったらしく

仕事やめて東京からLAに移住してましたし、

自分の親も、わたしが小学生のころ「農業やるんだー!」と急に(?)なったらしく

さっくり神奈川から福岡に家族ごと移住しました。

 

それなりに苦労はあったらしいですが、苦労は大なり小なりどこにいてもしますもんね。

 

なので、住みたいところに住んで、やりたいことをやればいいんじゃないかと。

 

どこにいたって、なにをしたって、大抵は生きていけますから。

 

ただ、やっぱり移住先に「あう」「あわない」ってのはあるでしょうから

移住前にその土地を感じに行くってのは、とても大切なのですな。

 

都会なら誰がどこに住んでなにしてても無関心ですが

昔ながらのつながりのあるコミュニティーのなかに移住というカタチで入っていくのであれば

そこの文化に自分をなじませられるか、というのも重要なのでしょうね。

 

 

拙者は多拠点生活の実現に向けて、あれこれ計画している最中です。

やろうと思えば叶えられることって、

案外けっこうあるんじゃないかなと思っている昨今です。

(そりゃ面倒なこともいっぱいあるんですけどね)

 

 

いいキッカケをくださった糸満市観光協会のみなさま、本当にありがとうございました!

人生の新しいヒントを得られるツアーにできると思うので

ぜひいい塩梅のお値段で商品化していただければと思っておりますっ。

 

読者のみなさまも、沖縄南部エリアの糸満市おすすめですよ。

あまり観光地化されていないので、そのへんの居酒屋にいけば

地元のみなさんとのふれあいも!w

ぜひ遊びに行ってみてくださいねー。

 

長くなっちゃったけど、読んでくれてありがとう、またね。

 

I’m still alive and i love u.

 

 

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