[図解]伊勢神宮と出雲大社 三橋健 | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

[図解]伊勢神宮と出雲大社読了
先日『図解』と付く本を図書館の一覧で見ていて、タイトルで選んで借りました。
2011年9月初版
[図解]伊勢神宮と出雲大社/三橋健
¥1,050 Amazon.co.jp
内容紹介
伊勢神宮と出雲大社。この日本を代表する二つの神社は、もともと一つだった。といっても、元々あった一つの神社が二つに分かれたという意味ではない。そうではなく、両宮は二つで一体のもの、即ちある一つのものの表裏であるというのが本書の立場である。拍手(かしわで)を思い起こしてほしい。左手と右手を開いて対立する世界をつくり、それを合わせ打って真の唯一音を響かせる(古代人は左右の二字を「ま」と呼んだ)。それと同じ発想である。
そもそも両宮はその創建からして謎に包まれている。それらを含め、祭祀や遷宮など多くの項目にわたって、まずは1章から3章で両宮の違いを徹底比較する。そのうえで4章では両宮の意外な結びつきについて言及する。そこに見え隠れするのは古代ヤマト王権それに続く朝廷の政治的な意図であった。
神話の世界を現代に伝え、いまも皇室と深い関わりをもつ両宮のロマンと謎。まさに目からウロコの比較研究である。
最近「目からウロコ」という言葉がいやに目に付きます…忘れたくない ちわ☆わんつーmemory -ニヤ

伊勢神宮や出雲大社はちょうど読了した井沢元彦さんの本や、今平行して読んでいる梅原猛さんの本とも関係が深いので興味が湧きました。

「雲太、和二、京三」
大きさで出雲大社が一番高い 二番目が東大寺大仏殿 帝の大極殿が三位
平安中期には、こう言われて 出雲大社の大きさが、中世で48㍍ 古代には96㍍あったとか
最近それが実証される柱の跡が見つかりました。
出雲展 でも48㍍の復元模型が展示されていましたね。

伊勢神宮と出雲大社は
どちらも有名だから場所や祭られている神様は知られているし、歴史もわかっていますが、改めて知ったのが、伊勢神宮は食べ物に関係した祭りが多いということ
新嘗祭をはじめ、豊作を祈り、感謝する祭りです。
ここからもヤマトが農耕民族だった証しが見えますね。


遷宮
今年平成25年は伊勢神宮が20年に1度の遷宮の年
そのうえ今年は、出雲大社が60年に1度の遷宮の年にも当たります。

なぜ遷宮するか
諸説あるそうですが、その紹介もありました。

そして祀られている天照大神と大国主命
どちらもイザナミ・イザナギから始まる神の系統です。
大国主命はスサノオの息子と言う説や子孫という説があります。

ヤマト王朝のある都を中心にして、片や日の出る東に位置する伊勢 片や日の沈む西の出雲
天つ神系の神々から皇祖神ヤマト王朝へつながる<伊勢>と天つ神に帰順する国つ神系<出雲>
この構図が設定され、日本全国を統治した。
そうして政治的な面は皇孫系へ。神事は大国主命系へと分業し、それぞれ伊勢神宮と出雲大社にまつることにした。

なんとも歴史に係わってくる説が書かれていました。
ぱらぱら読むつもりでしたが、第4章など興味深かったです。