歌川国芳展“前期” 浮世絵記念太田美術館 | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

今年は歌川国芳の没後150年。それを記念して原宿の浮世絵太田記念美術館では
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    破天荒の浮世絵師 歌川国芳展が6月1日から開催されています。

前期 6月1日~6月26日
前期のテーマ 豪快なる武者絵と妖怪
後期 7月1日~7月28日
後期は 遊び心と西洋の風

いつもに比べて観覧者が多かったです。国芳、人気です
180年前の絵にスカイツリー! と話題になったのがこの歌川国芳です。
武者絵と妖怪
どちらも配色が濃くて浮世絵にしては重い感じですが、インパクトありますね。
国芳は染物屋に生まれたといいますが、青の色が強いです。
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通俗水滸伝豪傑百八人之壱人 浪裡白跳張順
展示されている水滸伝の絵のなかではいい男

水滸伝の絵で人気がでた国芳。その絵に描かれている“彫り物”も人気になって、江戸の男達に刺青が流行したきっかけになりました。
武者絵、細かくて迫力もあって、人気が出るのもわかります。
美人画や風俗画とは迫力が違います。
前期はこのような武者絵がずらっと並んでいます。色合いが濃くて力強い男性の絵がたくさん。
水滸伝の挿絵を20年、八犬伝の挿絵を10年描いたとか。

弁慶の絵も何枚も。義経(牛若丸)もいい題材のようです。
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義経と八天狗で弁慶を攻める
こちらの弁慶の顔は少々ユーモラスです。
牛若丸は五条の橋の上で弁慶を打ち負かして、家来にしましたが、昔は天狗が手助けしたと言われていたのでしょうか?
八天狗、皆名前が付いています。

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弁慶梵鐘引き上げ
こちらの弁慶はきりっとしていて素敵ですよ。
左側に義経が描かれています。

国芳は浮世絵を3枚並べて見ることでおもしろい構図になり迫力の増す絵をたくさん描いています。
それは妖怪の絵も同じ。

入り口に展示されているポスター上部の絵
相馬の古内裏
瀧夜叉姫を退治しに来た武者2人の上にドクロ骸骨の化け物
パノラマ大画面と紹介されていましたが、3枚の浮世絵で骸骨の大きさが怖さを盛り上げて!
この骸骨の描き方は解剖学を知っていないと描けないそうで、その上西洋画の陰影まで付けている。
勉強熱心な国芳です。

妖怪のコーナーでも3続きの絵で迫力、壮大さを感じさせる作品が何点も展示されています。
龍宮玉取姫之図
これは真ん中の絵に大きな竜が描かれていますが、その他にもタコや擬人化され刀を持った魚たちが描かれていて、波のうねりもすごい。目を惹いた絵です。

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源頼光の四天王公館土蜘作妖怪図
この絵は風刺画になっています。
源頼光の後ろに土蜘が姿を見せています。これは時の将軍が操られていることを表しているそうで、天保の改革を断行した水野忠邦に対し、倹約令で仕事をなくした庶民たちを亡霊で描くというきわどい絵です。
スイカは初物禁止。富くじも禁止。噺家は仕事がなくなった。など…

気骨の浮世絵師ですね。国芳は
人物下絵図巻という写生図もあり努力の人でもあります。

今回美術館では地下でも展示作品があります。
華 役者絵・忠臣蔵
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国芳もよう正札附現金男 野晒悟助
この着物の柄ドクロ髑髏ですが、猫たちが集まって描かれているんですね~
国芳は猫が好きだったようですが、しゃれています。やりますね~ちわ☆わんつーmemory
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タイトルの「正札附き? 現金男?」 ここは解説がなかったので分かりません

地下ではテレビ映像でも国芳の解説がありました。
源頼光の四天王公館土蜘作妖怪図この絵の解説も映像で知りましたが、最後に興味深いチャレンジ

上はが集まっていますが、こちらは
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みかけハこハゐがとんだいゝ人だの部分です。
この顔は人が何人もで作られていますが、これを実際に再現していました。
肌色のタイツ姿で何人もの男性がちわ☆わんつーmemory  ちゃんと絵と同じになりました。
この絵は後期「遊び心」で展示されます。
入り口ポスターは同じように人間の姿を使った顔の絵
人をばかにした人だちわ☆わんつーmemory これ作品名  ここでも遊び心




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