失われたミカドの秘紋 エルサレムからヤマトへ「漢字」がすべてを語りだす! 加治将一 | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

主人公が歴史作家望月の作品 。読むのは2冊目
分厚くて、図書館で借りましたが、一度で読了できず、期日に返却して、また予約して、やっと読了
しばらくこの作品に捉まっていました。
この作品とどう向き合えばいいのか手探り状態。
小説形態での自説発表と見ればいいのか?荒唐無稽な小説と見ればいいのか~
失われたミカドの秘紋 エルサレムからヤマトへ 「漢字」がすべてを語りだす!/加治 将一
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「天皇の真実を公表する」と言い残して絶命した友人。歴史作家・望月真司は彼の消息を辿って中国・西安に飛んだ。そこで目にした古い教会とモスク。なぜチャイナにキリスト教とイスラム教が?文明は西から来て、東へ広まった。誰が何をもたらしたのか。「漢字は旧約聖書から造られた」という驚くべき啓示。符合するユダヤとチャイナ、そして古代の日本―。好物の豆大福の糖分が、望月の思考を急速回転させた。(内容紹介より)
 


“日ユ同祖論ではない”と望月は言っています。
それでも行き着くところは面白いほどのユダヤとのつながり


望月と親交がある笠原が殺された。
笠原は天皇が大好きな、定年を迎えて趣味に生きようとした普通の男

何故笠原は殺されたのか?
望月は笠原からもらった中国みやげからメッセージを探し出すために、中学の社会科教師であり、望月の理解者であるユカと西安へ

笠原は中国で会った人物から「神秘的な文字の成り立ち」を知らされたらしい。

文字=古代、文字は神秘的な意味が付与され文化と力を派生させ、支配を生み、王の証となった。
ことばは神と共にあり、文字は神の意思であった。
天皇ー文字
文字を探れば天皇へ行き着く

古代中国には五、六百の民族が地域、地域で異なる文字を使っていた。
やがて始皇帝がことばと文字の統一を命じる。国の統一と文字の統一は一体であるから。
そのうえで、始皇帝は自分だけが使う文字と、臣下が使う文字と、文字を二種類に分けた。
皇帝が特別な存在であることの演出として。


中国、西安で望月は笠原が会ったはずの人物から接触される。

西山と名乗る男が望月を案内したのは回教の寺院
そして歴史博物館に展示されている<大秦景教流行中国碑>に案内された。

キリスト教が東に広がり、伝わったことを、そして中国で流行したことを讃える碑
昔は今のようにパスポートなど必要なく、どんどん移動できた。地球はもっとせまかった。
それを思い起こさせる碑


唐は他民族国家であり、その中にはイスラム勢力も入っていたのか?
ユダヤの民族はどうなのだろうか?
攻撃され、迫害されたユダヤの民が中国まで流れ着いた可能性もあるのでは?

唐の長安の都には多民族が流れ込み、多様な宗教の坩堝だった。
遣唐使として訪れた最澄、空海が唐で大流行した景教を学んだ可能性はないのか?


望月は日本に戻ってからもこの考えが頭から離れない。
シャカの仏教とキリスト教との共通点、仏教に見つけられるキリスト教用語。
望月は面白いようにその類似性を見つけていく。

もし聖書の話が現実に起こっていたことの記録だったとしたら、それはどんなことだったのか?
もし言葉も伝播していたなら、それはどのように変わり、どのように漢字に変化したか?

そこで見つけたヤマトの意味
倭=ヤマト 大和=ヤマト
なぜ漢字が代わってもヤマトの国という呼び方は変わらないのか?
政権交代があっても体外的には同じ国名を名乗ったほうがうまくいく外交。
そして手放さない「ヤマト」という国名
アラム語でヤー・ウマト
キリストがしゃべっていたアラム語で神の民を意味することば。

古代天皇の名前はヘブライ語にすると意味が通じる。

隅田川に近い三囲(みめぐり)神社で望月はユカに自分の史観を披露する。
平成21年池袋三越閉店に伴い、入り口で守護の役目を果たしてきたライオン像がこの神社に移設された。
ライオン~狛犬~高麗犬
中東に端を発した館の守護神がこうして日本にたどり着いた。
ソロモン神殿の門の前で睨みを利かせ、ダビデ王の守護をしていた。それもライオン像


引き込まれる作品です。
もっともだと思わせる解説、こじつけかもしれないのですがね。それを検証するだけの知識を、こちらが持ち合わせておりません。
これがテレビなら「信じる、信じないはあなた次第」となるのでしょう…



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