前エントリの「プロの方に任せます」のプロの方とは、私の考えでは研究者の方、出版関係の方。図書館職員は「セミプロのプロ」たるべきというのが個人的見解です。

プロまで行っちゃうと利用者からすると敷居が高くなりすぎる。気軽に質問できない。ただ、「ワタシ素人です!」と開き直っちゃうと、信用してもらえない、レファレンスなんて頼まれるべくもない。ということで、ちょっと詳しいけど一般寄り、だけど勉強も情報発信もするよ。というスタンスが、私の思う「セミプロのプロ」。思ったら即実行。以下、目指せ!セミプロ的レポ。

長神風二さん(東北大学脳科学グローバルCOE)
http://www19.atwiki.jp/nagami/pages/1.html
「禁欲的な図書館に想うこと -サイエンスコミュニケーターからのメッセージ-」
ご経歴などのmore informationは、セミナー告知ページにも詳しくあり。ここでリンク貼っとくと後日に講義資料アップされてからも便利ですね分かります。
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2009/20090625.html

ARGカフェ@仙台のライトニングトークですっかり長神ファンになってしまった私。テラ ストーカーwwwwと自嘲しつつ、前の席でがぶり寄って聞いておりましたよ。

まずね。つかみが素晴らしいのです。会場に挙手を求める。質問は、「この1年で、
「科学館に行った人」
「博物館に行った人」
「美術館に行った人」
「図書館に行った人」
文字の大きさ=挙手した人の多さです。すごい!図書館すごい!ぶっちぎりです。何か私たち図書館の人ってアレじゃね?人が来ないとか贅沢いいすぎじゃね?以下の研修タイトル、3月参加当時の私は「なんて秀逸なの!」と感嘆したものです。恥ずかしくなっちゃった。あまりにも図書館の枠組みだけでしかモノを考えてなかったなぁと。行列まではいかなくても、世間的には他の文化(社会教育?)施設より認知されてるんですよね。。。

「行列のできる図書館の作り方 ~学生の図書館利用促進、学習支援を考える~平成20年度茨城県図書館協会大学図書館部会研修会」
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/pub/ibaraki-kenshu/gyoretsu.html

つかまれた後はですね。また素晴らしい話が待っているのです。「Science Communicationが図書館に何を期待するか」と題した提案が6つも出てくるのです。これ、お金払ってコンサル雇って教えてもらうような情報ですよね。いいの?まじいいの?いろいろアイディアもらいっぱなしだったんだけど。

あー。大丈夫か。いいんですよね。SPARC JAPANってそういうことですか。皆でリソースを持ち寄って、賢くなろうよ!がんばろうよ!そういうことでいいんですね。だから惜しみない知恵を授けてもらうことができる。はーい。ありがとうございますー。山盛りいただきまーす。んで、返します。できる範囲で最大努力。(このエントリも一応、返したい気持ちの表れだったり。追いついてませんが。)

特に、「市民提案型研究の窓口に」というアイディアが刺さりました。私の勤務先のように地方大学の場合、地域の皆さんと協同していくことは非常に大事。一般開放を進めた結果、地域の方に図書館に気軽に来てもらう関係は出来上がりつつあります。今度は踏み込んで、「こんな研究があればいいのに、なーんて考えたりします?教えてくださいよー」と、図書館側から質問。で、先生方にフィードバック。実行できるできないは別として、大学側が話を聞く姿勢を見せるだけでも、前進は前進。これはぜひ試してみたいです。

全てが「なるほど!」の連続だったのですが、あと、しいて1つ上げるとすれば(眠さそろそろ限界)、展示に関連した文献を尋ねられることが多い。図書館ならサポートできるのでは?というお話でしょうか。というわけで、今日の長神さんのお話を受けて、もっといろいろ知りたい!という方がいた場合を想像して作ってみたよ。webからの拾い上げ、料理でいえばモロキュウ級(きゅうり千切って味噌つけただけじゃん!料理じゃないじゃん!)のアバウトさですが、こんぐらいだって忙しい皆さんの検索時間を節約できるってもんですよ☆

*サイエンスコミュニケーターとして長神さんが手がけた仕事(たくさんのうち一部)
「脳!」展(@日本科学未来館、2006年)
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/brain/

アースストーリー(@日本科学未来館、2007年)
#ナレーションはあの忌野清志郎さん。鬼籍に入られてしまいましたが。。。長神さん公式wikiの下記は必見です。
「アースストーリー ~恐竜の進化とヒトの未来~」 ナレーション忌野清志郎さんを偲んで
http://www19.atwiki.jp/nagami/pages/12.html

*お話にでてきた情報
野田聖子大臣ががんばっちゃってるアレ(世界最先端研究支援強化プログラム(仮称))
https://form.cao.go.jp/cstp/opinion-0004.html
意見なんか言えるみたいですよ。もちろん似顔絵が似てる似てないとかではなく、「先端的研究を推進して実現してほしいこと」を言うんだぞ。美どりは発想が我欲しかないので、言うと自分の欲望モロ出しになっちゃうのでちょっと考えただけで辛くなってきました。ドラえもんのオープニングテーマのまんまとか。タケコプターほしい。こういうのに歌詞書き写したらJASRACに払わなきゃなんでしょうか。

サイエンスカフェを開催した図書館
大阪府立中央図書館
http://www.library.pref.osaka.jp/central/s-cafe.html

神奈川県立川崎図書館
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kawasaki.../information/science_cafe.htm

葉山町立図書館
葉山町立図書館の関連ログが拾えなかったので、話し手の総合研究大学院大学のページを貼っときます。
http://www.soken.ac.jp/news_all/0228.html

今日は寝ます。待たれよ、次エントリ。今度は轟さんのお話を書きます。これがまた泣けるんだ。。。人生観にまで踏み込んだお話が聞けるとは。。。

最近なんでか知らんがアクセス&PVがモリモリ上がって、怖いやら嬉しいやらで、ついつい更新に気合が入っております。読んでくださる方に感謝です。ありがとうございます。