さて、台風のシーズンがやってきました。今回も「梅雨特集」に続いて「台風シーズン到来」特集で何回かに分けて連載していきます。
今回のテーマです。
「台風情報」の見方は覚えておきましょう!
台風の情報をテレビなどの画面で見ると、主に2つのものがあります。
①今、台風がどの辺にいるか(実況図)
②これから台風がどう動いていくか(予想進路図)
今回は、この2つを「正しく見る」ことを覚えましょう。
①今、台風がどの辺にいるか
台風の中心が×印、そこを取り囲むように赤い円(ない場合もある)、黄色い円があります。
そして、中心付近の気圧、中心付近の最大風速、進んでいる速さ、だいたいこのセットで情報が流れます。
中心付近の気圧は正直ピンとこないと思いますので、「中心付近の最大風速」が「台風の強さ」だと思ってください。
さて、赤い円は「暴風域」といって風速25m以上のものすごい風が吹いているだろう範囲を表しています。黄色い円は「強風域」といって風速15m以上の強い風が吹いているだろう範囲を表しています。
ちなみに、風速24mが吹いている場所は黄色い円の中です。赤い円に近い場所ですけどね。黄色い円の中、赤い円の中でも中心に近づけば近づくほど風が強いので、表示の見た目に誤解しないようにしてくださいね。
「台風の影響を受ける時間」と「台風の影響の受け方」は「黄色い円の大きさ」「進んでいる速さ」で想像できます。
「黄色い円」が大きい場合、台風の影響は長く続きます。そして、速度が遅ければものすごく長く続きます。
「黄色い円」が小さい場合は、台風の影響は比較的短いですが、速度が早ければ「あっという間に風と雨が強まる」(=備える時間がない)ということになります。
②これから台風がどう動くか
「進路予想図」といいます。白い線と円、と赤い線で表されます。
白い線と円は〇時間後、もしくは〇日後にどのへんに台風の中心が入るかを示しています。
赤い線は「暴風警戒域」といって、暴風域に入る可能性が高い場所を表しています。
細かいもので24時間予想(3時間おき)、おおざっぱなもので5日予想(1日おき)がありますが、見方はいっしょです。台風がまだ遠い場合は5日予想のほう、台風が近い場合は24時間予報を使います。
注意点は、次の2つ。
①5日予想の場合は、そこで台風が終わるように見えるが、実際はそうではない。
②進路予想図の範囲に台風が収まる確率は約70%。30%はその通りに進まないことがある(30%って意外に高いです)。
台風が日本列島に近づく遅くても2日くらい前には、次のことを最低限やっておくとよいです。
①屋外の飛びやすいものを屋内にしまう
②外出が危険になった場合に備え食料の確保
③停電した場合を考えて備えているものを引っ張り出す
④断水した場合に備えて水をくみ置く
このへんについては、次回以降の記事でくわしく紹介します。
それでは、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
轟コンサル
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