葉鳥~可愛いよ♪~葉鳥~~~~~~~~~~~
本小説は、「ダブル・バインド 」全4巻の外伝です。
昨日の晩から3回は通しで読んだ~~~
可愛い♪忍くんのところ(謎)なら、何回読んだか分からない~~~~~
本文庫のお話は2編。新藤×葉鳥のお話です。
-名も無き花は- (初出小説Chara vol.26)
【あらすじ】
忍が初めて、愛人と認められ、新藤に抱かれるまでを描いたお話。(本編以前の話)
未だ新藤隆征の「愛人候補生」から抜け出せないでいる葉鳥忍。
その最中、新藤は同じ極道を親に持つ美津香と政略結婚をする。
彼女は以外にも、葉鳥を気に入り、何かとちょっかい出したりからかったりするが。
本筋としては、葉鳥の努力と忍耐と根性と何よりも新藤を心から慕う気持ちを
やっと新藤も素直に受け入れる決意をして晴れて結ばれて良かったね~~
やっぱり可愛いぞ!!!葉鳥♪
って、話なんでしょうが、自分は敢えて、 「美津香姐さん」です。
今は亡き新藤の妻、美津香の極道の娘として育った男前っぷりと
それゆえに秘めなければならなかった恋心が哀しくもありな・・・・・・
新藤は葉鳥に「再婚はしない」と告げたが、もちろん葉鳥一筋という気持ちも大きいと思うけど、
これだけ「同志」としての存在の大きさを魅せつけた「妻」というのは
後にも先にも美津香だけだという気持ちもあるのだろうなと感じられる話しでもありました。
(あくまでも主役は葉鳥なので、詳しい描写は無かったですが、読み取れる)
「妻」と「愛人」という立場の美津香と葉鳥だが、2人のやり取りにも愛情が感じられて、
お姉さんと弟みたいな感じでもあったかな。美津香は本当に葉鳥が可愛かったんだな~
これだけ、私を魅了した美津香姐さん。
BLじゃなくなっちゃうけど、美津香と影であり続けた男八代の悲恋と
それを見守りつつも夫となる新藤のお話も読みたいな~
結局、怪我を理由にもう美津香の役に立てなくなったと田舎に身を引いてしまった八代。
後に、最愛の美津香の死を知るのか、知らないままに過ごすのか分からないけど、
八代のもう二度と会えないけど愛する人を思い続ける様とか見てみたいかも
(悲恋、死にネタ好きな自分の嗜好より)
-アウトフェイス- (今回初出)
【あらすじ】
新藤が正式に東誠会の3代目を継いで、娘の葉奈そして愛人の葉鳥忍と本宅に越してからの
未だ、自分自身に悩む葉鳥の話。(本編、後日伝)
新藤の愛情を素直に受け入れられるようになった葉鳥ではあったが、
相変わらず自分自身には愛情を向けられない。それは自分の血を引く葉奈にまで及び、
葉奈を心から大切に思っている葉鳥自身を痛め続けている。
そして以前、新藤を命を狙った男が再び彼を襲おうとしていることが葉鳥の知るところとなったのだが・・
新藤という根っこを得た葉鳥。
しかし、未だ自分自身を肯定できずにいた。
それでも、以前は新藤のために死ねればよいと思っていたが、今は新藤の為に生きていきたいと思うようになった。
それ故に臆病になったり恐ろしさをかんじるようになったりと、
以前とは全く変わってしまった葉鳥の心は戸惑うばかりになる。
そこへ、新藤の命を狙う稗田と一人対峙することとなる。
葉鳥は新藤と出会わなかった場合のときの自分の姿を稗田に重ねていたんでしょうね。
自分と似た生い立ちを持つ稗田に一度は逃げるチャンスを与えるも、
生きる理由が他者である新藤への恨み辛みであることを捨てられない彼は
葉鳥の向ける銃口に倒れるしかなかった。
葉鳥の取った行動は、現実社会としては絶対にいけないことですが、
フィクションなので、これからも愛する者を非情なまでに守るぬく決意と
引きずり続けた過去の自分との決別の象徴でいいんじゃないっすかね~~~と思いました。
新藤に出会う前の葉鳥は人との繋がりは利用し利用される消費されるものだったが、
新藤という根から、娘葉奈との家族の繋がりを持ち、新藤の部下である、河野や井本とも
共に過ごしていく時間の中に信頼関係もでき、クジラという初めての友人とも出会え、
命の危険にあっても葉奈と離れたくないという瑶子の愛情を感じ、
嫁小姑仲のような瀬名ともこれから何かしら関わり続けていくんだろうな~っと。
(それから今回の件で、団体の皆さんも忍君がただの男妾でないことを確認したでしょう、
組での見方も変わりそうだけど、賢い新藤と葉鳥なので今まで以上に姿を見せない形にしそうだけど)
これから、新藤をはじめ様々な人々と気持ちを通わせた幸せな人生を歩んでいこうとする葉鳥なんだろうな~。ヤクザの世界に飛び込んだのだからそれなりに仄暗いし、それなりのこともやっちゃったんだけど。
彼のまた一歩歩みを進めたことを感じられるラストでした。
葉鳥~可愛いよ♪~葉鳥。
後は、24歳になった君の・・・・その柔らかな・・・・金髪の・・・・・・・・心配だ!!!!!毛根!!!!
しかし、心配には及ばないのは、葉鳥くんには短命臭が半端なくする・・・・・・
個人の嗜好に因るところのって奴か????
あっ、おまけ~~
ダブル・バインドメインカップルの上條×瀬名の近況も垣間見れた本作品。
相変わらずの瀬名の女王様っぷりも上條のヘタレっぷりも健在。
このカップルは本編以降はコメディー担当のような感じかーーーーー
徳間書店 (2012-11-27)
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