第一話
「あやか~。」
「んー?」
日曜日
たまたまかぶったオフは我が家でのんびりと過ごす。
ソファでごろんと横になって雑誌を読む私に、
テレビの前に座ってゲームをするジュンス
「もうちょっとでボスだから、ちゅーしてー」
「はぁ?」
「元気ちょーだい。」
真顔でこんなことをケロリと言えるのだからすごい。
こっちの心臓、飛び上がりそうになってること分かってないんだ。
小さなキスをホッペにすると、がんばるぞー、といってまたテレビに向き合った
ため息が漏れる。
はぁ、心臓が持たない。
ドキドキして死んじゃいそう。
同じ空間に居るだけで、
キスをするだけで、
死んじゃいそうになるんだから。