「逆浸透膜(RO)は水道中のストロンチウムを除去できない」と言う大嘘がネットで流れている経緯は
こちらを参照

トンデモ逆浸透膜浄水器ネオスを嘘まみれの宣伝を使って販売している悪徳企業コーウェイに関しては
こちらを参照

----------------------------------------------------------------


前エントリのコメントとして、ブログタイトル主旨の質問を頂いた。

コメントで返答しようとしたのだが、1000文字制限で、とても、回答しきれなかったので、

独立エントリとして、以下に見解を述べさせていただきます。

このUS製のAPEC製のポンプなしRO浄水器は、「ショップTOM」さんで

輸入販売されており国内でも調達可能です。US直輸入するより値はあがっていますが、

TOMさんは、USのAPECでは提供していないポンプオプションも提供しており、

個人輸入するか、TOMさんから購入するか、の検討が、ややこしくなってしまっているために、

コメント質問がきているようですので、それを踏まえた回答ですが、

以下の、前半の、RO浄水器にポンプをつける、つけない、に関しての

メリットデメリットについての説明は、どんなRO浄水器にも、あてはまるだろう、と思います。


-------- ここから 前エントリのコメント質問に対する回答-------------------

ROエレメントに加わる圧力は
ポンプなしの場合は
水道水圧だけですし
ポンプありの場合は、
水道水圧+ポンプによる加圧量
になります。
いずれにしても、取り付け箇所の水道水圧に
よってROエレメントに加わる水圧にかわるわけです。

極端な事を言えば、低い水道圧でもROエレメントは浄水できないわけではありません。
よっぽど低い圧力でないかぎり、流量はすくなくなるかもしれませんし、
除去率は悪いかもしれませんが、浄水はでてくるはずです。

ですが、APECのセットは30-100psiを運転可能水圧と表現しているわけですが、
30psiで運転した場合と100psiで運転した場合には
水量と除去率に大きな違いがでてくるはずです。

まず水量に関してはUSのAPECのサイトの当該製品のページの下部に、
水圧に比例して水量が増えていっているグラフがありますから覗いてみてください。
2Lのペットボトルに浄水をためるの要する時間が水圧が低い時と高い時で、
倍以上かわってくるだろう事がこのグラフから読みとれます。

同じように、水圧が増えるにつれ、除去率がどのように上がっていくか、
というグラフも公開されていればよいのですが、残念ながら、
FILMTECブランドの製造メーカのDOWケミカルや、RO販売ショップでは、
そこまでの情報は公開していないようです。

実際どの程度の差があるのか、ということを
私自身が実測してみたのが以下のグラフです。
http://ameblo.jp/mickey6809/image-10851122147-11427532827.html
対象のROエレメントは、FILMTECのROエレメントではありませんが、
FILMTECのRO膜(FT-30膜)をAXEONという会社が仕入れて75GPDエレメントに加工したものです。

10psiを超えたあたりで95%
25psiを超えたあたりで97%
70psiを超えるような高圧になって98%に近づいてきています。

水量とは異なって、水圧の増加量に比例して除去率が比例して増加するわけではなくて、
やがて頭打ちになります。DOWケミカルの技術資料でも、
このような実測値の値のはいった実際のグラフは公開されていませんが、
このようなグラフ形状になる事を技術解説した資料は公開されています。

詳細は省きますが%の測定方法がTDSメータによるものではなく
水の電気抵抗を直接測定した値からの結果であること。
AXEON社はFIMTECより高除去率のROエレメントであることを売りにしていることから、
このグラフの解釈として、ROでは一般的に25psiでも97%が得られるのだ、
という理解はしないでください。ROエレメントのメーカ、水温などでも、
大きくかわってきます。Cowayのネオス浄水器などは、
「どこまで低水圧だったんだろう?」と不思議になるほどの
「60%程度の除去率しかでませんでした」
などというレポートがRO関係の掲示板に書き込まれたりしています。

具体的な、絶対値の数値がどうこう、ではなく、
水圧の大小に応じて除去率が大きく変化すること、
0、1的なデジタル的に変化ではなく、圧が高くなるほどよくなる、
という事に注目してください。

95%,97%,98%の除去率という表現をすると、たいして差が、ないようにも受け取れますが、

95%→不純物を1/20にできる
97%→不純物を1/33にできる
98%→不純物を1/50にできる
99%→不純物を1/100にできる

と解釈すれば大きな差である事にも、注意してください。

結局、ポンプが必要かどうかというのは、
RO浄水器のユーザが、どれくらいの水量と除去率を求めているか、
そのユーザの取り付け箇所の水道水圧がどれくらいあるのか、次第なわけです。

とどのつまり、ぶっちゃけてしまえば、
「ポンプは本当に必要なんですか?」
というのは、
「あなた次第なんですよ。あなたの水道圧とあなたがどれくらいの性能を求めているか次第」
という答えなわけです。

良心的なRO業者さんの中にも、二通りの意見があります。

(A)壊れるとしたらポンプなどの電装品なのだからポンプは極力使わない方がよい。値段も安い
(B)ポンプをつけるとつけないとでは除去率と水量が段違いなのだからポンプはつけるべき

上記の(A)(B)のどちらが正解ということはないと考えます。
利用者のポリシー選択の問題です。

(あ)「何が何でも除去率最優先。1%でも除去率を高める」

なら(B)ですし

(い)「何か何でもコスト優先 導入費用、メンテ費用を抑える」

なら(A)ですし。

実際の所は、これほど両極端にぶれる人はすくないはずで、

「値段をおさえつつ、できれば、除去率を高めたい」
「除去率を高めつつ、できれば、値段をおさえたい」

といった、あれも、これも、的なスタンスでありましょう。

事前に、なんとかして、取り付け箇所の水道水圧を計る事がができれば、
目安はつけられるのですが、除去率に関しては、私が実測したような
詳細グラフが公表されているわけではないし、
FILMTECのROエレメント自体の公開仕様自体が50psiかけて96%-98%という表現に
なっていてバラツキがあるので、どれくらいの除去率が得られるかは
購入して取り付けて実測してみるまでは全く分からない、というのが実態です。
USのあるROショップでは、仕入れたFILMTECのROエレメントを実測して
98%除去率を確認できたものを選別販売しているところがあるくらいです。

でも、さすがに、これだけでは、お薦めされる方も困るであろう、と思うから、
ポンプをつければ50psiは確実に超えるであろうから、
「電動ポンプ付きのRO浄水器なら95-98%の除去率は確保できます」
という言い方をしています。上に書いてきた通り、
ポンプ無しの場合は、「除去率は、さぁ?」としか言えません。

ポンプなしでも、高い方にパラついているROエレメントが回ってきた場合には
高い除去率が得られるし、その逆もありうるわけです。
そして、低水圧領域ほど、除去率のカーブは急こう配ですから、
「ポンプなしRO浄水器の除去率は、バクチです」
という言い方をしています。

はずれメンブレンを引くか当たりメンブレンをひくかのバクチ
素の水道圧のベース水圧が高いか低いかというバクチ
ベース水圧が高めでも、日内変動しているから、変動幅のバクチ
現在のベース水圧が高いからと言って、将来の水圧が高い保障はどこにもないというバクチ
(周辺の空き地に新築家屋が増えたら圧が落ちるはずですよねぇ?)

実際の対応としては、大きくわければ、
(1)ポンプなしで運用する
(2)ポンプを買ってポンプ有りで運用する
の2択にしかならないわけで、
(1)で初めてみて、水量、除去率が満足がいかない場合は
ポンプを追加して(2)に移行する、というのが、理にかなっているのですが
このためには、
(A)自分でDIYでポンプ増設工事ができる事
(B)送料が2回発生して総費用的には高くついても納得する事
をクリアしておく事が必要です。

国内のTOMさんから購入するならば(1)で物足りないなら(2)という路線は取りやすいでしょう。
ポンプの追加方法などを、サポートしてくれそうですし。

海外から個人輸入する場合は、海外セットが押し並べて日本より低価格であること、
それでも、海外送料は馬鹿にはならない事から、ROエレメントを駆動する水圧は、
浄水量、除去率の観点では高いにこしたことはないのだから、
最初から、ポンプつき(そして圧力がたかくなりすぎないように減圧弁つき)
でかっちまえ!という考え方もあります。

APECのセットの初期通水は、さほど難しい作業ではないはずです。
ROエレメントを格納するハウジングのTUBEをはずして
水をしばらく流して、そのあとで、TUBEを再接続するだけですから。

でも、それを言えば、TOMさんのポンプつきセットに
減圧弁や水圧計を取り付けるのも、さほど難しい作業ではないのです。
(むしろ作業よりも必要な継ぎ手を買いそろえるのが大変かも)
TUBEの途中をカッターで切って、そこに、減圧弁や水圧計を挿入するだけですから。
制御というほど難しいものではなく、電動ポンプの入口TUBE側に減圧弁を挿入し
出口TUBE側に水圧計を挿入して、運転した状態で、水圧計の値を読んで、
大きすぎる値になっているなら、減圧弁のネジを回す、というだけの調整です。

以上、ながなが、と書いてる割には、すっきりとはしてない回答で
もうしわけないのですが、

私自身の、これからROを導入しようとしている人たち向けにしている、
基本的アドバイスのスタンスはいかのようなものです。

-------------------------------------------------------------------------
RO浄水器なぞという、ある意味、浄水器とも言えない
特殊な「純水製造装置」の導入を検討しているのは、
放射性物質の社会問題が発生した故でしょうから、
「除去率最優先」なのでしょう?
95%除去の、1/20にできます
と言うのと
99%除去の、1/100にできます
と言うのでは、99%を目指したいのでしょう?

だったら、
減圧弁+加圧ポンプ+イオン除去フィルタ(DIフィルタ)がオプション装備されたRO浄水器
を、第1に検討することをお薦めします。
加圧ポンプ+減圧弁
があれば、「ポンプが壊れて交換費用が発生する」という金銭リスクは上乗せされますが、
取り付け箇所の水圧がどんな水圧であろうと、ROの除去率を限界ギリギリまで上げれる
可能性が高まります。うまくすれば、ROだけで99%除去率がでることもあります。
その後段にDIフィルタを追加すれば、取りこぼしのイオン性不純物も除去出来ますから
さらに安心感は高まります。ポンプなしのROセットにDIだけをつけると、
RO段階の除去率が悪く、DIフィルタの寿命が短くなって、DIフィルタの交換頻度が
あがり、その分コストがあがる可能性もあります。ポンプ無しはポンプ無しで、
DIフィルタをつけるなら、別の「金銭リスク」は発生します。
--------------------------------------------------------------------------

上記は、一般的な、お薦めのスタンスなんですが、
このエントリで対象にしている、APEC製品は、さらに、ちょっと特殊事情があります。
一般的なRO浄水器の上限水圧値は80psiなんですが、このAPEC製品は100psiを
標榜しています。私の知る限り、上限100psiなどという高圧を上限として
表記しているのは、初めてみました。

とても、現段階では、「素人さんには簡単にはお薦めできない」なんですが、
(1)APECの最大耐圧100psiのセット
(2)USか台湾から調達したハイパワーポンプ
(3)水圧計、継ぎ手、減圧弁などの付属部材
をバラバラに調達して、100psiの耐圧ギリギリでROエレメントを駆動して
DIフィルタなしで0ppm(1ppm未満で99%除去率)のRO浄水を安定的に得られるRO浄水器
という、いままでとは、毛色のちがったお薦めパタンがあるのでは?
と考えています。

ショップTOMさんで販売しているポンプが100psiまで出せるパワーがあるか
どうかまでは把握していないのですが(1)と(2)をセット売りしていることから、
これに(3)だけ簡単に足せないかな、と考えているところ・・・

[コメントを受けて4/1に追記]
自分で書いておいて
filterdirect.comで、減圧弁と水圧計をセットにした$30セットにして売っているのを、
すっかり忘れていました。(笑)

この$30のセットは私も買いました。

セットの内容は以下の通りです。
(1)圧力計
(2)圧力計を1/4TUBEに取り付ける為に継ぎ手
(3)1/4TUBEが数十cm
(4)1/4TUBEを3本指すことのできるT字型の継ぎ手
(5)減圧弁
(6)減圧弁を1/4TUBEに取り付ける為の継ぎ手2個(私がかった時はなぜか3個ついてて余りました)
そして、
上記(1)~(4)は組み立て済みであったはず。
上記(5)の両端に(6)をねじ込み(6)の両端に、
途中をカットした1/4TUBEを接続すればOK.
減圧弁は金属製で頭の帽子をとりはずすと
マイナスのネジが露出するのでそれで右に回したり左に回したりすれば圧力を調整できます。

filterdirect.comは、こんな感じでセット販売してくれているのがDIYビギナー
向けにありがたいROショップです。
国内でも圧力計など単体で安く買う事ができるのですが、これを1/4TUBEに取り付けるための
部材を自力で独力でそろえるのはかなり大変です。

国内のアクアリウム用のRO浄水器をネット販売しているお店に
電子メールだして、こういう部材を売ってませんか?と問い合わせれば
対応してくれるところはあるはずなんですが、こういう場合は、人用の浄水器に取り付けるのだ、と
言う事を隠して、接触せねばなりません。日本の法律上、人が飲む飲料水をつくる浄水器の部品を
販売するためには、所定の検査を行っていないと、販売する方が法律違反になってしまうからです。

人向けのRO浄水器をネット販売しているショップならば、その心配はないのですが、
部品だけ売ってくれ、というのは気が引けるのも確か。
快く対応してくれそうなSHOPはあるのが間違いないのですが、そういう風に良心的に
ほそぼそとやっている零細業者の手をわずらわさせてしまうのも、
とネット上の不特定多数の方にお薦めしてしまうの事をためらってしまいます。

APECのセットの場合は

(A)TOMさんの災害用ポンプ付きセットにfilterdirectの$30の減圧弁セット
(B)APECからポンプなしセット、filterdirectから
http://filterdirect.com/product_info.php?cPath=27&products_id=225 $105
のハイパワーポンプセットと$30の減圧弁セットを転送代行をつかってまとめて個人輸入

の二通りのアプローチがあると思います。

(A)は圧力的なトラブルはおきないでしょう。
総コストはかなり高くなってしまいますが。
TOMさんのSHOPが30psi以下の水圧なら普段使いできると公表しているので
減圧弁使って素の水道圧を30psiに調整してやればSHOPで保障している状態で使えるのは
まちがいない。強いて言えば、30psi+TOMさんの加圧ポンプの加圧 で
どこまで圧が高まるか?が不明なので、思ったより圧が高まらず
1/100を目指すには物足りない、なんて事になるかもしれません。この場合は、
減圧弁での減圧量を減らして対応することができます。
最も、素の水道圧が20psiしかなかったらそもそも減圧弁は不要になりますし、
物足りない場合でも、流石に、これ以上、打てる手はありません

(B)は(A)に比べて安くなるかも。転送代行の費用次第ですね。
転送代行使わないで、APECから本体を日本へ直送、filerdirectからハイパワーポンプセットと
減圧弁を日本へ直送、とやると海外送料が2回かかってキツイかも。

(B)のポンプセットも、組み立て済みなんですが、
1)ポンプの出口側に圧力調整機構らしきものが付いているがこの詳細が不明
2)150GPD~200GPD用でAPECの75GPDには一般論としては明らかにハイパワー過ぎること
の2点が気になっています。

1)があるから、$30の減圧弁セットは不要かもしれません。でも減圧弁セットも購入して
ポンプの入口側に取り付けて、バクチになってる素の水道水圧を、一旦減圧しておいてから
ハイパワーポンプで加圧し、1)の機構でAPECセットの最大圧を超えないように調整する。
最大圧まで到達しない場合は、減圧弁での減圧量を減らしてやる、というような事を
やれば、2)の心配をカバーできるのでは、と考えています。

APECが公表している圧力vs流量グラフからは、100psiかけたら150GPDの流量がでるとあるので
この観点では、2)の心配は不要、とも言えるのですが、ROの浄水量は水温で大きく変わるのです。
この流量グラフでも、水温が何度の時、とちゃんとかいてあります。恐らく、日本の場合で、
初夏ぐらいのときの水温でしょうか?(←これはあんまり自信がない)

冬場は、浄水量が落ちて100psiかけても150GPDはでないでしょう。
1)で対応しきれないくらいに圧が高まり過ぎないかな、と
2)が気になっており、$30の減圧弁セットがあれば、この心配をカバーできるだろうな、
と思うのですが自分で実験してウラをとった話ではないので、
初心者の方には、積極的にお薦めし難い、と言う感じです。

[4/4追記]
http://filterdirect.com/product_info.php?cPath=27&products_id=225 $105
のハイパワーポンプセットに使われているポンプの、流量vs圧力特性を
filterdirectさんに問い合わせてみたら以下の様な写真イメージを送ってくれた。

BEAT IT !!   IT業界の踊るオヤジのブログ-HF-45L

PUMPは、台湾のfluxtek社のHF-45L型の様である。
HF-45Lでグーグル検索すると、台湾の浄水器関連企業の中国語サイトで、
上記の特性グラフとにたようなグラフイメージが参照できるが、
よく見くらべてみたら、値が異なっている。filterdirectから送付されたグラフの
ほうが値が小さい。測定条件(入力水圧など)が異なるのかもしれない。

とりあえず、filterdirectが送ってくれたグラフを元に、
APECのポンプ無しセットに、filterdirectのハイパワーポンプセットを
組み合わせた時に、どれくらいの圧力がROエレメントに加わるかを机上検討してみよう。

APECのセットの説明ページ
http://www.freedrinkingwater.com/ro-counter-detail.htm
の下部に、ROエレメントの「圧力vsGPD値」のグラフが公開されている。

実に素晴らしい! ポンプ無しROを販売しようというRO企業は
すべからくこのような情報を公開すべきだなのだ!
日本のRO販売業者で、このようなデータ付きで
販売している所は見かけた覚えはないが、個人商店のような
RO業者さんではこのようなデータ事態を採取するのは
かなり困難なはずだ。測定機器を用意するには、
資金と測定システム構築スキルと時間リソースが求められるからだ。

だが、ROエレメントを自社開発している大企業のCowayならば
造作もないことのはずなのだ。こういうデータが採取できる
環境をもたずして、ROエレメントの自社開発ができるわけがない。
ポンプ無しでポンプ後付けもできないネオス浄水器を
販売しようと言うなら、このようなデータ、さらに、
圧力vs除去率グラフを、公表した上で販売すべきなのだ。
開発部門で保有しているはずの性能データを公開するだけなのに
それをやらない。俺から見れば、その理由は明確である。
データ公開を行ったら、「低性能がバレテしまってヤブヘビ」
になるから公開できないのであろう。
「高性能なデータ」が得られているなら既に公開しているはずだ(笑)

閑話休題。低性能Cowayの事はおいておいて本題に戻る。

上記URLのグラフから水温25度の時に100psiの圧力を
かけた時に、24リットル/hの浄水流量が得られる事が読みとれる。
浄水量と排水量の比率を1:2とすると、給水量=浄水量+排水量で
あるから給水量=浄水量×3=24×3=72リットル/hとなり、
これがポンプの流量となる。60で割って時間単位を分単位に換算すると
1.2リットル/分となる。つまり1200cc/minですな!

おー!filterdirectが送ってくれたグラフの24v駆動したときの
特性カーブとドンピシャではないですか!
横軸が1200cc/minの時に、縦軸がほぼ100psi

水温変動もあるし、排水:浄水比率自体が、
水圧で変化するので、実際には、この通りの計算にはならずに、
何らかの調整機構は必須になる。
(1)ポンプ入口前の減圧弁
(2)ポンプ出口の圧力調整弁
(3)可変式リストリクター
の3つがあれば如何ようにでも調整できるはずだが、APECのセットは
固定式リストリクターであろう。だが(1)(2)があれば、DIY初心者でも
最大圧100psiを超えない調整は可能だと予想する。

☆☆☆☆☆☆☆☆ おまけ ☆☆☆☆☆☆☆☆

ブログエントリとは全く関係ないんだが、

昨年の3末に、ROの事なぞまったく知らなかった、ダンス好きのオッサンが

とち狂って、USからRO浄水器を個人輸入して、ほぼ、まる1年たった。

最初導入したときは、ポンプなしの、RO+DI式6ステージアンダーシンク型であった

filterdirecr.comのRD106は、現時点では・・・・

BEAT IT !!   IT業界の踊るオヤジのブログ-2012-03末のRD106

加圧ポンプ付きのRO+DI+DI式の7ステージアンダーシンク型
DM-2インラインメータ、FM-2フローメータ、電磁弁3個増設の捨て水経路つき、
手製の自動捨て水電子制御回路つき、継ぎ手テンコ盛り、停電時運用も可能にするための、
緊急ボールバルブテンコ盛り、DI交換用意なワンタッチ着脱、などなど。

タンク内のRO水ppmは、どのようなマヌケな浄水の採取をおこなおうとも、
常に1ppm-2ppmあたりでRO段階の除去率は98%近辺を確実にKEEPし
DI2段通した最終除去率は、0.1ppmをKEEPして、総合除去率99.9%(不純物1/1000)

まだまだ、やり残していること、アイデアはありますぞ!