「逆浸透膜(RO)は水道中のストロンチウムを除去できない」と言う大嘘がネットで流れている経緯は
こちらを参照

トンデモ逆浸透膜浄水器ネオスを嘘まみれの宣伝を使って販売している悪徳企業コーウェイに関しては
こちらを参照

----------------------------------------------------------------

日本では販売されていない逆浸透膜浄水器用お役立ちグッズのご紹介です。

商品名は
「HM Digital Filter Montitor FM-2」
です。

日本語ベースの紹介記事はたぶん、世界初めて!!(ホントかな?)

インラインメータDM-2と同じメーカであるHM Digital社の製品でUSでの

実売価格は$40を切るぐらいで、DM-2より若干、安価な製品です。

重量が軽い機械ですから日本への送料も$20~$30ぐらいで収まるのではないでしょうか。

私は、RO浄水器の継ぎ手を購入しているfreshwatersystems.comでFM-2を購入し、

転送代行業者のMyUS.comを経由して、他のRO浄水器部品とともに個人輸入しました。

このFM-2は、アンダーシンク型5ステージ逆浸透膜浄水器を対象に、

各ステージ毎の使用日数または通水流量を計測して、

フィルタの交換時期が到達したらアラームで教えてくれるというものです。

カウンタートップ型RO浄水器のAstroBoyには似たような機能が組み込まれていますが、

AstroBoyが、内蔵ポンプの累積通電時間から流量を推定しているだけなのに対して、

FM-2は、フローセンサーが付属しており1%の誤差で累積流量を計測してアラーム通知できます。

私がFM-2を購入した理由は、実は、フィルタの交換時期を通知するという、本来の目的ではなく

このフローセンサーが欲しかっただけなんですけどね(笑)

フローセンサーが出力する電気信号を解析して自前の電子工作につないでやろう、

という目論見なのですが、これについては、おいおい、別稿で記述するとして、

このエントリでは取りためたイメージをつかいつつ本来のFM-2の機能を中心に紹介していきます。

FM-2はコンパクトな段ボール箱に梱包されており、箱には以下の様なラベルが貼られています。

BEAT IT !!   IT業界の踊るオヤジのブログ-FM-2箱ラベル

FM-2AというベースUNIT
FMS-2というフローセンサー
FMD-1という蛇口の根元に取り付けるLED付き円盤

の3点セットです。(+単3電池2本)

FMS-2に関しては、これのみを交換用部品として、購入することができなくはないよう。

SHOPに注文しても、メーカからの取り寄せになって、ひたすらまたされることになりそうですが。

箱を開けると梱包物はこんな感じ

$BEAT IT !!   IT業界の踊るオヤジのブログ-FM-2梱包物

1枚ぺらの簡単なマニュアルがついています。インラインTDSメータのDM-2より

マニュアル記載量も多そうだし、右側に写っている筐体(ベースユニット)

もしっかりしている感じです。

ベースユニットの前面には、LCDパネルと、4つの押しボタンスイッチがあります。

写真イメージ右下の方の、白い円盤状の部品がフローセンサです。

その左側の丸い部品が、逆浸透膜の蛇口の根元にとりつけるLEDしきの円盤です。

ベースユニットの背面は以下のような感じです。

BEAT IT !!   IT業界の踊るオヤジのブログ-FM-2背面イメージ

DM-2とは異なって、電池交換をウラ蓋のネジをはずさないでできます。

また、壁に貼りつける為のマジックテープがついています。

電池交換が簡単にできるのは長所の様に思えますが、

ベースユニットを手を滑らして落としてしまった時の衝撃で、

電池のフタがはずれて電池が飛び出してしまう事があります。

後述しますが、電池を抜いてしまうと、計測していた累積通水量が

0リセットされてしまうため、流量計測を開始した後で

ベースユニット落下→電池蓋はずれる→電池飛び出す

なんて事が起きると、非常に悲しいことになります。

ウラ蓋のネジ穴からの浸水防止もかねて、

電池蓋がはずれないように、ビニールテープなどを貼っておくほうがよいでしょう。

FM-2は、デフォルトでは、月単位でフィルタ利用期間を計測し、

ガロン単位で累積流量を計測しますが、

これを日単位、リットル単位に変更することができます。

変更するには、ウラ蓋のネジをはずして、FM-2の電子回路基板を露出させます。

BEAT IT !!   IT業界の踊るオヤジのブログ-FM-2基盤

基盤の中央には、電子工作界ではお馴染の1CHIPマイコンのPICマイコンが、でん!と

いすわっています。これだけで、全部の制御を行っているようです。

写真イメージの左下に、1,2,3と3つの数字が刻印された白いつまみがありますが、

これが設定変更用のDIPスイッチです。

1のスイッチを、ON側(写真イメージの左側から右側)に切り替えると、

月単位での時間計測が日単位に変更されます。

2のスイッチを、ON側に切り替えると

水量計測が、ガロン単位からリットル単位に切り替わります。

3のスイッチは、AUTOパワーOFFの切りかえです。ON側にすると、

勝手に電源が切れなくなりますが、スイッチを切り忘れて、電池切れを誘発すること、

間違いなしなので、3のスイッチはいじらない方がよいでしょう。

設定変更をしたら、電池の取り外し、再セットを行って、ベースユニットを

リセットしておく必要があります。

ベースユニットの使用を開始する前に、5つのフィルタステージ毎の

交換日数と流量値をセットする必要があります。

5×2=10通りの数値を設定する必要があるわけですね。

4つのボタンを駆使してピコピコとせっていするわけですが

詳細は省きますが、これは正直言って実はかなり面倒です。

英語マニュアルを見て頑張ってみましょう。(笑)

まぁ、一番最初に1回、あとは、アラーム発生後に、

フィルタ交換するたびに設定するだけなので、許容範囲と言えば許容範囲でしょう。

ところで、そもそも、ベースユニットに、フローセンサを取り付けておかないと、

流量値設定が行えないようです。恐らく、フローセンサをとりつけないで、

時間経過設定だけでも使えるように設計されているということなのでしょうが、

フローセンサ取り付け前に面倒な設定を先にすましておこう、と考えると、

マニュアル通りの操作にならず、「こわれてるのか!?」という不安が

沸き起こることになるのでご注意。

で、そのフローセンサですが、いかのような感じです。

$BEAT IT !!   IT業界の踊るオヤジのブログ-FM-2フローセンサ外観image

丸い形状の樹脂のセンサーの下部から

1/4インチTUBEがワンタッチで挿入できる口が2つ出ており
(イメージで手首の方を向いてる)

ベースユニットに接続するためのコネクタがついたケーブルが1本でています。

コネクタ形状は、電話機やパソコンのモデムで、一般的に使われる、

6ピンのモジュラージャックです。

フィルタ交換を知らせるアラームLEDがついた蛇口の根元に取り付ける

円盤も同じ6ピンンのモジューラジャクですので、指す所をまちがえないように。

このフローセンサは、マニュアルの記述では、逆浸透膜浄水器の、

浄水が流れるTUBEの途中に挿入するようです。

フローセンサの中には、恐らく、磁石が埋めこれた小さい水車みたいなものが

組み込まれており、2つの口の間を流れる水量に応じて、水車が回転し

磁石が回転して、電気パルスを生み出し、それをベースユニットで

カウントして、水車の累積回転数を求めて、累積流量値を算出しているのだと思われます。

同様のフローセンサーが、USのセンサー製造企業で、$100オーバで販売されているのですが、

ちょとお高い。一般消費者向けのセンサーではないからでしょう。

で、このベースユニット込でも$40を切るFM-2に目をつけたというわけです。

さて、フローセンサが水が流れていることを検知すると、アラームLEDが、

緑色で点滅します。交換時期が近付くと黄色の点滅になり、

交換基準に達すると、赤色の点滅になるとともに電子音でも

警告がなされます。(基盤上のDIPスイッチの上に電子ブザーらしき部品があります)

私は、フィルタ交換を知りたい目的ではなく、

「RO浄水器の排水量ってどれくらいでているんだろう」

ということが知りたかったので、このフローセンサを

排水TUBEラインの途中に挿入しました。

最後に、LCDの表示イメージは

BEAT IT !!   IT業界の踊るオヤジのブログ-FM-2表示

みたいな感じ。

この画面は、5ステージが、交換まで残り365日。

累積流量が2Lであることをしめしています。

私の目的では、日数は適当に、アラームを出す累積流量設定も、

とりあえず適当な値を設定しておき、適宜、このリットル値だけを

確認するという使い方になります。

どうも、私のセットは1日あたり30L~40Lぐらいの排水をすててるらしいことがわかりました・・・


★★★ おまけ ★★★
HM Digital社へメーカ保障を要求してみるには?

日本で販売されていないものを個人輸入した場合、

初期不良品だったり、機器故障が起きたら、実質OUT、あきらめるしかない!

というのが、何となく、ネットでの一般的論調な気がしますが、本当にそうなんでしょうか?

と言うのは、このFM-2や、インラインメータのDM-2の製造メーカである、

HM Ditital社は、1年のメーカ保障を提供しているのですが、

この保障の説明ページ ( http://www.tdsmeter.com/warranty.html )

を詳細に確認すると、

(1)消費者の費用持ちで故障品をメーカ(USのカルフォルニア)に返送しろ

(2)さすれば、条件をみたせば、メーカ費用持ちでユーザに、修理品または代替品を返送する

って書いてあります。

そして、このページのどこにも、「US国内でのみの使用に限る」という注意書きはないんですよねぇ。

さらにHM Digital社は、日本に支社はないものの、お隣のKOREAに支社はありますし、

世界中に製品を代理店を通して製品を販売しています。

日本の公式代理店では、DM-2やFM-2を扱っていないため、やむなく、

これらを、個人輸入する羽目になっているわけです。

海外送料まで費やして返送するのは保障を受けるのにコストがかかって意味がないのでは?

と思っていたのですが、日本郵便のSAL便というサービスメニューを使えば、DM-2やFM-2のような

小型の電子機器なら、400円代とか500円代で、カリフォルニアには返送できそうなのです。

(3/28追記 SAL便には、[小包]と「小型包装物]の2通りがあり、小型包装物は安いが
 [小包」は安くありません。日本郵便の窓口職員の中には、小型包装物の事をしらないで、
 SAL便は高いから、とEMSを紹介する人もいるみたいです。
 値段的には、SAL小包>EMS>SAL小型包装物 です。格安で送りたい人は
 日本郵便の不勉強な職員に騙されないようにご注意!
 SAL小型包装物については、こちらの以前のエントリ でも紹介しています。)


自分が購入したDM-2やFM-2が1年以内に故障したら、ダメ元で、HM Digitalに返送して

保障を要求してやろう、と企んでいたところ、逆浸透膜浄水器関連の掲示板で、

「DM-2が壊れちゃってる」という方の書き込みが・・・

保障規定やSAL便のご紹介をしたのですが、「英語が苦手で・・・」ということで、

「センター試験」と名称が変わる前の「共通1次試験」受験世代で、英語だけ全国平均を下回ったという

英語がダメダメな私が、この方になったつもりで、HM-Digital社に返送する故障品に

添付すべき英文レターを英作文に挑戦してみる。(笑)

(4/12追記 故障したDM-2に、以下の英作文を同梱して、
 USのカルフォルニアのHM Digital社の故障品受け付けアドレスにEMS便で
 返送した方から
 「新品のDM-2がHM Digital社から返送されてきました!」との報告あり。
 購入代行、転送代行をつかって個人輸入したケースでも、
 HM Digital社が要求している情報とともに、添付品一切合切とともに
 返送すれば、保障条件を満たしている場合には、保障対応してくれる、という実例ができました)


---------------------------------------------
Dear Sirs/Madams

I am a user of your product in Japan.

I purchased a DM-2 in August, 2011 at www.filterdirect.com.(←店名と購入時期は適宜かえてね)

Unfortunately It broke down before installation.

Recently, I got to know that

your company provide one year manufacture warranty,

and there is low cost method to return the broken product to US.

I want to claim warranty.

I describe the various information which your company require

on http://www.tdsmeter.com/warranty.html .

Please confirm these information and the broken DM-2.

Could you return the repaired or new DM-2 to me ?

Sincerely yours,

Yoshimichi Araki ( foo@foo.foo.jp ) (←自分の名前とメアドにかえてね

------------------------------------------
Your requested information for "Warranty".
------------------------------------------

(1) My name.

Yoshimichi Araki. (←よもや私の本名だとは誤解しないように。芸名です(笑))

(2) My address

1-1 Chiyouda
Chiyoda-ku, Tokyo , Japan . (←自分の住所をかく。日本式住所表記とは逆順)

(3)Description of problem

(文例1)
The shipped DM-2 works well and display "0 ppm" at first.
Therefore I think that this trouble's cause is not physical damage in transportation.
Before I start to install ,
Its display changed "Err".
So, I have not used DM-2 on my RO system.
Therefore this trouble's cause is not water damage.

(文例1の意味)
出荷されたDM-2は最初はうまく動いており0ppmを表示していました。
ですから故障の原因は輸送中の物理的なダメージではないと思います。
インストールを行う前に、その表示は”Err"に変化しました。
なので、私は自分のROシステム上ではDM-2を使った事がありません。
ですから、故障の原因は冠水ではありません。


(文例2)
I checked the shipped DM-2 before I start to install.
I found that it does not work.
It sometime displays nothing.
and
It sometime displays "Err".
I changed the battery.
But this situation does not change.
So, I have not used DM-2 on my RO system.
Therefore this trouble's cause is not water damage.

(文例2の意味)
インストールを始める前に私は届いたDM-2をチェックしました。
私はそれがうまく動いていない事に気付きました。
時々は何も表示しません
そして、時々は"Err"を表示します。
バッテリーを交換しましたが、
この状況はかわりません。
なので、私は自分のROシステム上ではDM-2を使った事がありません。
ですから、故障の原因は冠水ではありません。

(4)My phone number ( and e-mail address )
My phone number is "+81+3-1234-5678". ( <- 03-1234-5678 の場合.)
But I can not speak English .
If you want to contact with me,
Please send the e-mail to foo@foo.foo.jp.

(上記の意味)
私の電話番号は”~”です。
ですが、私は英語がしゃべれません。
もし、私とコンタクトととりたい場合は"~”に電子メールを送ってください。

(5)Proof of purchase (with date)

Please see attached paper No.1.
This is a invoice which was bundled with the product package.
You can confirm the purchased date by this paper.
This invoice's shipping name and address is different from mine.
This shipping address is the package forwarding service provider.
They did not open the DM-2's package.
They only changed shipping label on the package.

Please see attached the shipping label No.2.
This is original shipping label which was used
between www.filterdirect.com and package forwarding service provider.

Please see attached the shipping label No.3.
This is changed shipping label which was used
between package forwarding service provider and my address.

(上記の意味)
添付の紙No.1を見てください。
これは製品パッケージに添付されていたインボイスです。
あなたはこれで購入日を確認することができます。
インボイスの出荷先の名前と住所は私のものと異なっています。
この住所は転送代行業者の住所です。
彼らはDM-2のパッケージを開いていません。
彼らはパッケージ上の宛先ラベルを変えただけです。

添付のあて先ラベルNo.2をみてください。
これはwww.filterdirect.comと転送代行業者の間で使用された
オリジナルの荷札です。

添付のあて先ラベルNo.3をみてください。
これは転送代行業者と私の住所の間で使用された
変更された荷札です。

------------------------------------------------------------

故障品を返送するにあたっては、
同梱されていた単三電池も返送しなければならない事に要注意!!