「逆浸透膜(RO)は水道中のストロンチウムを除去できない」と言う大嘘がネットで流れている経緯は
こちらを参照
トンデモ逆浸透膜浄水器ネオスを嘘まみれの宣伝を使って販売している悪徳企業コーウェイに関しては
こちらを参照
----ここから本文---
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて本題
アンダーシンク型RO浄水器は、大抵4ガロン圧力タンクにRO水を溜めて使う設計なわけですが
4ガロンと言っても実行貯水量は10Lぐらいです。
そして、飲料水のみにRO水を使っている場合には、この貯水量でなんとかやりくりできるのですが
炊飯用のお水、料理用のお水、パスタ、麺類をゆでるお水も、RO水にしようとすると
10Lでは足りない!!という声を良く聞きます。
料理を開始する大分前にパスタ鍋にRO水を汲んでおく
よりサイズの大きい非圧力式の水タンクにRO水を移送しておく
などの工夫で、RO浄水器ユーザは何とかやりくりしているのがほとんどでしょう。
それでも、「もっと貯水量の大きいでっかいタンクはないのか?」という
ROユーザの声を良く聞きます。
現状使っている圧力タンクを、よりサイズのデカイタンクに置き換えるのは
置く場所の確保ができれば簡単であります。タンクを交換するだけです。
でも、この方法だと、今まで使っていたタンクが余ってしまう訳ですね。
粗大ごみで捨ててしまうのももったいないですから、
タンク交換ではなくてタンクの追加、つまり、圧力タンクを2個にして
使う方法を紹介します。
この方法は、別ブログエントリで書いているUS製の水圧センサーを輸入した時に、
2chのRO浄水器研究スレで、「どなたか輸入に相乗りしませんか?」と
共同輸入者を募った時に、名乗りを上げてくださった、
震災前からのベテランROユーザの方からお聞きした方法で、
私が考案したと言うわけではありません。
そして、どうも北米では割と一般的な方法なんではないか、と気付きました。
と言うのは、最近、
ネット上の情報を漁っていて、こんなページを見つけたのです。
http://www.purewaterproducts.com/rotanksandvalves.htm
このページに、大小2つのタンクを繋いでいる写真が載っています。
圧力タンクが1個の通常型のRO浄水器システムから、このように1個タンクを追加して
タンクが2個の状態にする為に必要な部品は
(1)追加のタンク(お好みのサイズ)
(2)1/4インチ タンクバルブ1個
(3)1/4インチ T字継ぎ手1個
(4)1/4インチ TUBE適量
だけなんですね。上記のページ上の画像の様に、2つの圧力タンクとRO浄水器本体の3つを
T字継ぎ手でつないでやるだけでOKなんですね。
こんな簡単な方法でよろしく運用できるんだろうか?
という疑問も出てくるわけですが、こうつないでやれば、2つのタンクの圧力は
かってに自動的に均衡するとのこと。
追加タンクの置き場所が確保できる方で、貯水容量にご不満な方は、
ぜひ、試してみてください。
(1/5追記)タンクを追加しなくたって可能性としては起きうる話なんですが、昨年、
中国で「浄水器が爆発した」と言うニュースが日本で流れて、また1つ中国で爆発するものが増えた、と、一部でウケテいましたが、これは中国だからではなくて、圧力タンクを使ったRO浄水器において
ポンプパワーがある状態でプレッシャースイッチが固着した場合には、一般論として、
どこでもおこる事故ではないのかな?という危惧を覚えたことがあります。タンクの最大耐圧を
超えて、無理やり超えて、水を押し込みつづけたら、タンクが爆発するかも。ということですね。
ただ、10Lタンクが爆発するのと30Lタンクが爆発するのでは、でかい方が被害がでかい
でしょうから、中国での浄水器爆発事故を教訓に、爆発事故防止対策も検討してみました。
詳細は、
(方法その1)
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/kaden/1325659295/103
(方法その2)
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/kaden/1325659295/112
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/kaden/1325659295/112
をごらんください。
で、実は、ここまでは、前フリだったりして。
上記の簡単で実用的なソリューションを2chのスレで紹介した所、
もっと、メカメカしく、外観が怪しげな、2つのタンクの水を、
あっちやったり、こっちやったり、なんて感じの、システム案希望!!
と言う声が年末にあがりました。
希望された方は、普段から、2chスレでオヤジが楽しく2ch住人生活を送る為に
楽しく絡んできて下さる方なので、「ならば知恵を絞ろうではありませんか!!」
と元旦に優雅に長風呂に入りながら考えたのが、以下の配管図の
「ツインタンク型逆浸透浄水システム」です。
これぐらいになると「浄水器」というよりは「浄水システム」であろうと。(笑)
実は「知恵を絞った」なんてほど頭使ってなくて安直な設計です。誠にスマン(笑)
このツインタンクシステムは、スイッチ1つで、
取水するタンクと貯水するタンクを切り替えることができます。
片方のタンクから取水している間に、もう片方のタンクに貯水することができるわけですね。
蛇口を開閉しても、貯水中のタンクには圧力変化はでないし、こまめに蛇口を開閉するたびに
こまめに加圧ポンプが断続的に動いて、除去率の低いRO水をつくってしまうという、
タンクが一つしかないRO浄水器の欠点も解消されます。
追加すべき水系の部品は以下の通りです。
(1)追加のタンク(お好みのサイズ:配管図では30L)
(2)1/4インチ タンクバルブ1個
(3)1/4インチ T字継ぎ手6個
(4)1/4インチ DC24V電磁バルブ4個
(5)1/4インチ 電磁バルブ用の 1/4オス->1/4TUBE継ぎ手8個
(6)(圧力計と圧力計を1/4インチにつなぐ為の継ぎ手)×2セット
(7)1/4インチ TUBE適量
電磁バルブが4個あるわけですが、4つの電磁バルブ1,2,3,4をそれぞれ、
1と4をON、2と3をOFF すれば、10L タンクから取水し30Lタンクに貯水します。
1と4をOFF、2と3をON すれば、30L タンクから取水し10Lタンクに貯水します。
このようなON/OFF切り替えは、次のように電磁バルブとDC24V電源アダプタを
3端子のトグルスイッチでつないで配線してやるだけで簡単に実現できます。
各々の圧力タンクの残水量は、タンクにつながる圧力計で判断できます。
圧力計みて、こっちが空になってきたらから、こっちのタンクにRO水をためよう、
とか切り替えができるわけです。
上記の配線図で必要な電気系の部品は以下の通りです。
(8)DC24V電源アダプタ(1Aぐらいの電流容量のもの)
(9)トグルスイッチ(3P)
(10)電線適量
(11)コネクタ脱着式にしたいなら、2PINのコネクタ4組み、3PNのコネクタ1組
概算部品費用ですが、2chスレで、「○テクさん」と呼ばれるRO部品卸問屋さんみたいな
会社から購入すれば、
(1)追加のタンク(お好みのサイズ:配管図では30L) 16000円ぐらい?
(2)1/4インチ タンクバルブ1個 (1)に含む
(3)1/4インチ T字継ぎ手6個 200円×6=1200円
(4)1/4インチ DC24V電磁バルブ4個 2500円×4=10000円
(5)1/4インチ 電磁バルブ用の 1/4オス->1/4TUBE継ぎ手8個 150円×8=1200円
(7)1/4インチ TUBE適量 100円/m×10m=1000円
合計30000円ぐらい?(送料含まず)
そして、MONOTAROから以下が3000円ぐらい?
(6)(圧力計と圧力計を1/4インチにつなぐ為の継ぎ手)×2セット
電気系部品は秋葉原の秋月電子で
(8)DC24V電源アダプタ(1Aぐらいの電流容量のもの) 1000円
(9)トグルスイッチ(3P) 100円ぐらい
(10)電線適量 1000円以下
(11)コネクタ脱着式にしたいなら、2PINのコネクタ4組み、3PNのコネクタ1組 1000円以下
合計3000円ぐらい?
以上総合計36000円ぐらい。
電磁バルブ10000円は、2chのRO浄水器研究所スレのまとめwikiで紹介されている中国RO企業から
aliexpressで個人輸入すれば送料込みで5000円ぐらいにまで値段が落ちると思われます。
こちらを参照
トンデモ逆浸透膜浄水器ネオスを嘘まみれの宣伝を使って販売している悪徳企業コーウェイに関しては
こちらを参照
----ここから本文---
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて本題
アンダーシンク型RO浄水器は、大抵4ガロン圧力タンクにRO水を溜めて使う設計なわけですが
4ガロンと言っても実行貯水量は10Lぐらいです。
そして、飲料水のみにRO水を使っている場合には、この貯水量でなんとかやりくりできるのですが
炊飯用のお水、料理用のお水、パスタ、麺類をゆでるお水も、RO水にしようとすると
10Lでは足りない!!という声を良く聞きます。
料理を開始する大分前にパスタ鍋にRO水を汲んでおく
よりサイズの大きい非圧力式の水タンクにRO水を移送しておく
などの工夫で、RO浄水器ユーザは何とかやりくりしているのがほとんどでしょう。
それでも、「もっと貯水量の大きいでっかいタンクはないのか?」という
ROユーザの声を良く聞きます。
現状使っている圧力タンクを、よりサイズのデカイタンクに置き換えるのは
置く場所の確保ができれば簡単であります。タンクを交換するだけです。
でも、この方法だと、今まで使っていたタンクが余ってしまう訳ですね。
粗大ごみで捨ててしまうのももったいないですから、
タンク交換ではなくてタンクの追加、つまり、圧力タンクを2個にして
使う方法を紹介します。
この方法は、別ブログエントリで書いているUS製の水圧センサーを輸入した時に、
2chのRO浄水器研究スレで、「どなたか輸入に相乗りしませんか?」と
共同輸入者を募った時に、名乗りを上げてくださった、
震災前からのベテランROユーザの方からお聞きした方法で、
私が考案したと言うわけではありません。
そして、どうも北米では割と一般的な方法なんではないか、と気付きました。
と言うのは、最近、
ネット上の情報を漁っていて、こんなページを見つけたのです。
http://www.purewaterproducts.com/rotanksandvalves.htm
このページに、大小2つのタンクを繋いでいる写真が載っています。
圧力タンクが1個の通常型のRO浄水器システムから、このように1個タンクを追加して
タンクが2個の状態にする為に必要な部品は
(1)追加のタンク(お好みのサイズ)
(2)1/4インチ タンクバルブ1個
(3)1/4インチ T字継ぎ手1個
(4)1/4インチ TUBE適量
だけなんですね。上記のページ上の画像の様に、2つの圧力タンクとRO浄水器本体の3つを
T字継ぎ手でつないでやるだけでOKなんですね。
こんな簡単な方法でよろしく運用できるんだろうか?
という疑問も出てくるわけですが、こうつないでやれば、2つのタンクの圧力は
かってに自動的に均衡するとのこと。
追加タンクの置き場所が確保できる方で、貯水容量にご不満な方は、
ぜひ、試してみてください。
(1/5追記)タンクを追加しなくたって可能性としては起きうる話なんですが、昨年、
中国で「浄水器が爆発した」と言うニュースが日本で流れて、また1つ中国で爆発するものが増えた、と、一部でウケテいましたが、これは中国だからではなくて、圧力タンクを使ったRO浄水器において
ポンプパワーがある状態でプレッシャースイッチが固着した場合には、一般論として、
どこでもおこる事故ではないのかな?という危惧を覚えたことがあります。タンクの最大耐圧を
超えて、無理やり超えて、水を押し込みつづけたら、タンクが爆発するかも。ということですね。
ただ、10Lタンクが爆発するのと30Lタンクが爆発するのでは、でかい方が被害がでかい
でしょうから、中国での浄水器爆発事故を教訓に、爆発事故防止対策も検討してみました。
詳細は、
(方法その1)
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/kaden/1325659295/103
(方法その2)
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/kaden/1325659295/112
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/kaden/1325659295/112
をごらんください。
で、実は、ここまでは、前フリだったりして。
上記の簡単で実用的なソリューションを2chのスレで紹介した所、
もっと、メカメカしく、外観が怪しげな、2つのタンクの水を、
あっちやったり、こっちやったり、なんて感じの、システム案希望!!
と言う声が年末にあがりました。
希望された方は、普段から、2chスレでオヤジが楽しく2ch住人生活を送る為に
楽しく絡んできて下さる方なので、「ならば知恵を絞ろうではありませんか!!」
と元旦に優雅に長風呂に入りながら考えたのが、以下の配管図の
「ツインタンク型逆浸透浄水システム」です。
これぐらいになると「浄水器」というよりは「浄水システム」であろうと。(笑)
実は「知恵を絞った」なんてほど頭使ってなくて安直な設計です。誠にスマン(笑)
このツインタンクシステムは、スイッチ1つで、
取水するタンクと貯水するタンクを切り替えることができます。
片方のタンクから取水している間に、もう片方のタンクに貯水することができるわけですね。
蛇口を開閉しても、貯水中のタンクには圧力変化はでないし、こまめに蛇口を開閉するたびに
こまめに加圧ポンプが断続的に動いて、除去率の低いRO水をつくってしまうという、
タンクが一つしかないRO浄水器の欠点も解消されます。
追加すべき水系の部品は以下の通りです。
(1)追加のタンク(お好みのサイズ:配管図では30L)
(2)1/4インチ タンクバルブ1個
(3)1/4インチ T字継ぎ手6個
(4)1/4インチ DC24V電磁バルブ4個
(5)1/4インチ 電磁バルブ用の 1/4オス->1/4TUBE継ぎ手8個
(6)(圧力計と圧力計を1/4インチにつなぐ為の継ぎ手)×2セット
(7)1/4インチ TUBE適量
電磁バルブが4個あるわけですが、4つの電磁バルブ1,2,3,4をそれぞれ、
1と4をON、2と3をOFF すれば、10L タンクから取水し30Lタンクに貯水します。
1と4をOFF、2と3をON すれば、30L タンクから取水し10Lタンクに貯水します。
このようなON/OFF切り替えは、次のように電磁バルブとDC24V電源アダプタを
3端子のトグルスイッチでつないで配線してやるだけで簡単に実現できます。
各々の圧力タンクの残水量は、タンクにつながる圧力計で判断できます。
圧力計みて、こっちが空になってきたらから、こっちのタンクにRO水をためよう、
とか切り替えができるわけです。
上記の配線図で必要な電気系の部品は以下の通りです。
(8)DC24V電源アダプタ(1Aぐらいの電流容量のもの)
(9)トグルスイッチ(3P)
(10)電線適量
(11)コネクタ脱着式にしたいなら、2PINのコネクタ4組み、3PNのコネクタ1組
概算部品費用ですが、2chスレで、「○テクさん」と呼ばれるRO部品卸問屋さんみたいな
会社から購入すれば、
(1)追加のタンク(お好みのサイズ:配管図では30L) 16000円ぐらい?
(2)1/4インチ タンクバルブ1個 (1)に含む
(3)1/4インチ T字継ぎ手6個 200円×6=1200円
(4)1/4インチ DC24V電磁バルブ4個 2500円×4=10000円
(5)1/4インチ 電磁バルブ用の 1/4オス->1/4TUBE継ぎ手8個 150円×8=1200円
(7)1/4インチ TUBE適量 100円/m×10m=1000円
合計30000円ぐらい?(送料含まず)
そして、MONOTAROから以下が3000円ぐらい?
(6)(圧力計と圧力計を1/4インチにつなぐ為の継ぎ手)×2セット
電気系部品は秋葉原の秋月電子で
(8)DC24V電源アダプタ(1Aぐらいの電流容量のもの) 1000円
(9)トグルスイッチ(3P) 100円ぐらい
(10)電線適量 1000円以下
(11)コネクタ脱着式にしたいなら、2PINのコネクタ4組み、3PNのコネクタ1組 1000円以下
合計3000円ぐらい?
以上総合計36000円ぐらい。
電磁バルブ10000円は、2chのRO浄水器研究所スレのまとめwikiで紹介されている中国RO企業から
aliexpressで個人輸入すれば送料込みで5000円ぐらいにまで値段が落ちると思われます。