セミ・ディタッチド・ハウス
ロンドンの住宅の形式は、
大別してハウス(HOUSE)とフラット(FLAT)の二種類に分かれます。
ハウスはさらに次の三種類の形式分かれます。
1.ディタッチド・ハウス(DETACHED HOUSE)・・・・・戸建て住宅
2.セミ・ディタッチド・ハウス(SEMI DETACHED HOUSE)・・・・・2住戸で1棟建て住宅
3.テラスド・ハウス(TERACED HOUSE)・・・・・3住戸以上の連接する長屋形式の住宅
ハウスはすべて庭付き住宅です。
フラットは日本のマンションと同じ形式、つまり、ワンフロア住戸です。
日本でもそうですが、ロンドンでも人気があるのは、
フラット(FLAT)より、庭付き住宅ハウス(HOUSE)です。
イギリス人は、ハウスでなければ本当の住宅と見なしていないようです。
それもジョージアンやヴィクトリアンのハウスに住むことがロンドン市民にとってあこがれの的になっています。住めばステイタスシンボルになります。
ハムステッド・ガーデン・サバブズは、2階建て屋根裏部屋付きのハウスばかりです。
そのハウス仲間で最も多いのがセミディタッチド・ハウスです。この形式は、ディタッチド・ハウス(戸建て住宅)に住みたいけれども経済的に手が届かない人達に対して手に届くように開発された、ロンドン独特の住宅形式です。2住戸のプランがお互い反転プランになっています。それが1棟建てになっているため、エレベーションがイギリス人が大好きなシンメトリーになっています。そのため、一見、戸建て住宅のように見えます。戸建てに住みたいと思う人達の願望をかなえる住宅形式です。