クライストチャーチ 二日目 カードボード・チャーチ (仮大聖堂) | いつも教会が好き!元丸の内OLのライフコーチが旅する世界の教会巡礼記 

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なぜか、教会や修道院に行くのが大好き。 国内国外問わず教会を訪れてお祈りする人々や建物の様子、特徴など自分なりに感じたことををお伝えしてゆきます。 郷土色あふれる食べ物、お酒や行事などについても。


クライストチャーチ 二日目の朝を迎えました。 


なんと ピーカンな晴天晴れ です! よかった~ 







モーテルのオーナーさん一押しのカフェ Procope  にて朝食です。 7:30からオープンしてます。

ビクトリア通りにあり、宿から徒歩数分の距離。 

出勤中の人も歩いていますがそんなに多くない。。。  


  

フルーツサラダ with ヨーグルト (大盛!) と ロングブラック(ブラックコーヒー)そしてベーグルのトーストです。 ベーグルは何種類かあったのでパンプキンシードので クリームチーズとラズベリージャムが添えてあります。 このたっぷりのフルーツとヨーグルトは友人宅でもそうだったのでNZのスタンダードなのかも。。。 豊かな気分になったところで、さて、出かけます。 


このProcope,は人気カフェのようで、次から次へとひっきりなしに仕事前・仕事中のお客さんが。 テイクアウェイのコーヒーなどを求めに。 店内もあっという間に混雑。 私がたった席はすかさず映画監督風の眼鏡でセーター巻き巻きスタイルの紳士にとられました。 



今日もまたカテドラル・スクエア方面へ速足で歩きます。 青空が気持ち良い!


あちこち、コンテナ利用したおしゃれな建物が多いです。これはアートの展示場。 


 




そして、通行止めも多いのです。。。


教会にやっと着きました。 

この教会について、いただいたパンフレットの内容から抜粋した概要です。 


教会名 : クライストチャーチ 大聖堂(仮設) Christchurch Cathedral Transitional 

(通称 Transitional Cathedral あるいは Cardboard Church)   

宗派 : 英国国教会

Web page


2011年2月のカンタベリー大地震の影響で、元の大聖堂が使用できないため、大聖堂からほど近いこの場所( 234 Hereford Street. ) に建てられました。 

2013年8月に 完成 


設計: 坂 茂 (ばん しげる) 


*坂さんは日本から来た ”emergency architect” (非常時に対応できる建築家)として教会のパンフには記載されています。 日本で阪神淡路大震災が起きた際、神戸の崩壊した教会の代わりの教会を段ボールの紙管を使ったデザインで設計した実績があり、そのことをカンタベリー大地震の2-3週間後に雑誌で読んで知ったスタッフからの要請でこの教会建築に携わることに。  


この教会の特色としては、材料はカードボード(段ボール紙)のほかに、NZの木材、鉄鋼材、床はコンクリート材、屋根にはポリカーボネートを用いて、NZの耐震基準を130%満たす建物として完成。耐用年数は約50年以上。


収容人数  約700名




中に入ると今日は朝から観光客が多い。 カメラを持って写真を取っている人、などなど。

日本人観光客は見当たらないけれど韓国系とおもわれる若者、南米系の女性、ヨーロッパ系のカップルなど、十字を切ってお祈りしている人も見受けられました。


日本のメディア、TV 局と思われる日本人男性3名がカメラを抱えてスタッフに取材をしていました。 


内側に見える骨組はすべて紙管、光が透けて明るい印象。 椅子は木製に白い布製カバーのマットを敷いています。 


正面 祭壇の上の十字架は木製のシンプルなもの。


前方祭壇近くのスペース。


  


担当者に取材中のようです。




内側から正面入り口上のステンドグラスを見上げます。 きれいに聖人や天使の絵を反射して光が通過してゆくのが見えます。            外から見るとこのような感じ。光よりも絵の方が際立っています。(右)  

  


教会内に戻り、祭壇に移動します。。。 わしの彫刻の足元は天使たち。 

   




祭壇右手の小部屋、洗礼を授ける部屋あるいは小礼拝堂でしょうか。 


こじんまりとかわいらしいインテリアになっています。



  


塀というか、仕切りの壁はすべて紙管を組み合わせてできています。 


                            アップの図。 (右) 

                            らせん状の紙の跡がありラップの芯そっくりです。 


     



光に満ち溢れていて明るくて活動的な場所の印象です。 


  



道路に面した空間。 





ちょうど 訪問時、この教会の建設プロジェクトの写真パネルを展示していました。(2014年8月27日~9月3日までの期間限定)


SHIGERU BAN : CARDBOARD CATHEDRAL

Construction photographs / Bridgit Anderson 2012-2013

 ブリジット アンダーソンさんというカンタベリー芸術大学で講師をしている写真家が、工事の模様を撮影したもので、2014年に発行された表題の本(SHIGERU BAN : CARDBOARD CATHEDRAL, Andrew Barrie 著) の記録のために撮影したものです。 各々の写真も販売しており売り上げの一部は教会に寄付されます。



 


 

 



教会の売店で旧大聖堂の廃材(とはいっても上質のカウリの木とマタイの木)を利用して作られた十字架を購入しました。 手作りショートブレッドは味見させていただいたらとても美味だったのでこれも。。。




   


この後は この教会の建っている交差点からはす向かいにある場所へ。 

日本のガイドブックには載っていなかったのですが、モーテルオーナーさんに教わった、185名の地震の犠牲者のメモリアルとして設置された、Remembrance space を 訪問します。 (続く)



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