VISA Infinite日本でも発行? | クレジットカードミシュラン・ブログ

VISA Infinite日本でも発行?

 先日,VISA Infiniteの発行に関するコメントがあったのですが,今年,Asia-Pacific VISA Internationalの日本語ページがリニューアルされ際,カード一覧にInfiniteの追加がありました。通常,当該言語のWeb Pageには,発行されているカードを紹介していることが少なくないので,今年中には発行有りなのかな?と私も予想しています。


http://www.visa-asia.com/ap/jp/cardholders/cardsservices/getcard_japan.shtml


 ところで,国内のVISAカード発行会社の盟主である三井住友カードは,VISA Internationalと何かと対立しているので,三井住友カードからInfiniteの発行は難しいのではないかと思ってます。それが端的に出ているのが,Asia-Pacific VISA Platinumのサイトの中で,発行会社リストから三井住友カードが消えているのに対し,VISA Platinumの日本語サイトには逆にあったり,ちぐはぐな対応を続けています。


http://www.visaplatinum.com/ap/platinuminvites/how_to_qualify/index.shtml


http://www.visaplatinum.com/jp/invite.shtml


 また,三井住友VISAプラチナカードのVPCC契約解除,VISA TouchとiDといったプラットフォームの対立もあるので,コメントどおり他社が先にInfiniteを発行するのかな?なんて思ったりしています。


 ところで,Asia-Pacific地域でのVISA Platinumの発行枚数は,2006年末で1,380万枚,VISA Infiniteは66,000枚となっています。確か2005年末はPlatinum 770万枚,Infinite 22,000枚でしたから,大幅に伸びているといってもいいでしょう。VISA PlatinumもAsia-Pacific地域では相当数発行されているので,アジアの他の地域では,思ったほど希少価値はないと言えそうです。


http://www.visa-asia.com/ap/jp/mediacenter/factsheets/corporate_asiapacific.shtml


国内の状況は公表されていないので,実数は分かりませんが,TS3からの発行枚数はかなり多いのではないかと予想しています。Asia-Pacific地域でのInfinite / Platinumの発行比率は,0.5%以下ですから,仮に国内のVISA Platinumの発行枚数が5万枚とすると250枚になってしまいますが,いたずらに発行基準を上げても経営的にはどうかと思いますね。


 さて,最上級カードに望まれることですが,今では珍しくなくなったPriority Passや付帯保険,コンシェルジェサービス等の基本サービスはさておき,FFP上級会員資格,FSP上級会員資格あたりではないでしょうか。これらのサービスがないとInfiniteも単なるレアカードで終わりそうです。ただ,FSP上級会員資格の付帯のあった三井住友VISAプラチナや唯一FSP上級会員資格が付帯されているAmEx Centurionのサービスダウンを考慮すると,現実にはなかなか難しい付帯サービスであることが窺えます。VICCもVPCCも現実にはそれほど変わりないですし,どのサービスでPlatinumとの差別化を図るかとなると,FSP上級会員資格あたりしかないように思えますね。VISA PlatinumもAmEx Pt / Ceみたいに高級ホテルのサービスが充実していれば,いいのだか。。。といつも思うのですが,Infiniteでどこまで魅力あるサービスを付帯できるか,興味がありますね。


 ちなみにAsia-Pacific Infiniteのサービス閲覧はInfinite会員のみしかできませんが,


https://www.visainfinite-asia.com/infinite/ap/index.jsp


他の地域のInfiniteのサービスは,下記のWeb Siteで閲覧することができます。


http://www.visa-infinite.com/benefits/