《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードとグレーのコンパニオン | クレジットカードミシュラン・ブログ

《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードとグレーのコンパニオン

 《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの発行のニュースはかなりのインパクトがあった。

 このカードと競合するであろうと思われるカードは,年会費がほぼ近いアメックス・ゴールド,同じアメックス・プラチナとVISAプラチナ(三井住友,CITIBANK)あたりではないだろうか。海外で汎用性の高いカードとなるとVISA / MasterCard / AmExなので,国内・海外での加盟店が少ないダイナースや海外での加盟店が少なく24時間コンシェルジェ・サービスのないJCB THE CLASSとは直接的には競合しないのではないかと思う。


 素人でもこのように予想してしまうのだが,当然ながら安価な年会費でプラチナを名乗る提携アメックスが出た訳だから,国内で本家のアメックス・プラチナを発行しているアメックス・日本支社が面白い訳はないのではないかと勝手に想像してしまう。つまり,今回の出来事が米国本社主導で行われたように思えるのである。ちょっと前の,VISAジャパンの頭越しにNICOS,DCが直接VISAインターと交渉してVISAカードを発行した事件に似ているものを感じるのは私だけだろうか。


 ところで,《セゾン》プラチナ・アメックスは,何故かSAISONカードのカードフェイスで発行されることになっている。《セゾン》アメリカン・エキスプレス・カードがアメックス・プロパーのカードフェイスで発行されていることからするとかなり違和感を感じている。少し前のアメックス・日本支社の動きを思い出すと,グレーのコンパニオンカードをカードの色に関係なく発行していたことに気づく。他国ではアメックス・プラチナ・クレジットカードとして発行されているカードにも係わらずに。。。である。このため,セゾンが,アメックス・プロパーのカードフェイスを使えず,SAISONプロパーで発行せざるを得ないとしたら,なんとなくグレーのコンパニオンカードの存在も説明がつくような気がする。


 憶測でモノを言って申し訳ないのだが,アメックス・日本支社は,《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの発行に反対だったのではないだろうか?自前の会員の確保に十分影響を与えかねない訳だから,そういう動きになるのは自然ではないかと思う。ただ,アメックス・カードの会員数の拡大にはセゾンとの提携強化も必要ということで,今回のセゾン・プラチナ・アメックスの発行に至ったように思える。アメックス・プラチナとプラチナ・アメックスという語句の並びもなんとなく意味がありそうな感じである。


 最近でのJCB THE CLASSのカードフェイス変更を見ても,カードのデザインは顧客の注目を惹くための大きな影響力を持っていると思える。もし,《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードがグレーのコンパニオンカードのカードフェイスだったらどうだろうか?本家のカード会員を食ってしまう可能性は十分にあるのではないだろうか。


 私は,《セゾン》アメリカン・エキスプレス・カードに大きな期待を寄せて取得したことがある。ただ,アメックスならではのサービスを期待していたので,正直なところがっかりした。その後すぐに《セゾン》アメリカン・エキスプレス・カードは解約して,アメックス・グリーンを取得した訳であるが,今回のニュースリリース中の資料として《セゾン》アメリカン・エキスプレス・カードの会員数が50万人という数字が出ており,多くの会員の支持を集めたカードといえるだろう。一方,《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの発行予定数は5万人ということであるが,年会費2万1千円の設定は,多くのカード保有者の興味をそそるのではないだろうか。他のプレミアムカードを持っている人にとっても,使いやすいサブ・プレミアムカードにもなりうるような気が個人的にもするが,どうだろうか?


※ 記事中の内容は,ほとんど憶測で記載していますので,読み物感覚で読んで頂けたら幸いです。