2015年夏の青春18きっぷの旅、ラストは9月8日の両毛線(新前橋-小山)。沿線の前橋、伊勢崎、桐生、足利といった10万都市と高崎、小山を結ぶ84.4キロの北関東の幹線です。今回も半日だけの都心近郊路線の乗車。実にもったいない18切符の使い方。この日も天気はすっきりしない、どんよりとした一日でした。
前日の八高線旅と同じ上野12:45発の上野-東京ラインの高崎行1864Eでスタート。大宮には湘南-新宿ラインの宇都宮行とほぼ同時に到着。降りる人もかなりいるが、それ以上に乗る人の方が多かった。宇都宮行も高崎行も13:11発だが、宇都宮行の方が15秒ほど先発。弱い雨が降り出す。
宮原、上尾で降りる人がかなりいた。貨物ターミナル駅を通り過ぎると間もなく、籠原到着。前5輌分岐して10輌編成となり、湘南-新宿ラインの籠原到着を待って14:08発。そして、終点・高崎には14:41②番線到着。
お隣の④番線に高崎始発の前橋行4輌編成が待っていた。③番線は④番線の上野寄りに突き出ている八高線ホーム。写真は前橋行645Mの115系先頭車。運転手も車掌も女性という珍しい組み合わせ。もっとも、先頭車に乗ったので車掌は声だけだが…。
両毛線は日中は高崎-前橋間1時間に3本、前橋-伊勢崎間2本、伊勢崎-桐生・足利・小山間1ないし2本という感じ。途中下車するなら、この前橋行がちょうどいい。
平日の午後、車内ガラガラのまま高崎14:48発。3つ先の新前橋までは上越線。新前橋15:00着で、ちょうど上越線上りの高崎行も到着して、渋川方面からの乗り換え客を受け入れる5分停車。ここで車掌が男性に変わった感じ。15:05発で上越線を左に分ける単線の両毛線。高架となって利根川橋梁を渡れば間もなく終点の前橋。
前橋は島式2面4線の高架ホーム。15:09③番線着。小山側から前橋のホームを振り返った写真が下。乗ってきた115系は折り返しの高崎行に。
小雨がチラつく中、次の電車がくるまで途中下車して前橋駅前をぶらついた。南口は広いロータリーだが、中央が樹木も多い公園のような作りで、見通しはあまり良くない。斜めから南口駅舎を撮影。
つづいて北口に回れば、こちらは開けたバス・タクシー乗り場のターミナル。県都・前橋だが、大きなビルなどが密集した感じがなく意外と落ち着いた感じ。交通の要所・高崎の方が栄えていた。
買い物客や学生で活気あるホーム下のショッピングモール。ここだけは賑わっていた。ホームに戻って15:25発の小山行を待つ。この時間になると高校生の姿が目立ってくる。461M小山行は115系4輌編成で満席に近い。半自動ドアの横に立って景色を観ることに…。
前橋からは複線。といっても、二つ先の駒形まで。運行本数の多い新前橋-前橋間2.5キロが単線で、前橋-駒形間が複線。前橋を過ぎると間もなく高架も終わり、駒形は変則の2島3線ホーム。真ん中の線路はホームとして使っていない。
ここから単線で、住宅と田畑が混在する景色。伊勢崎の手前でまた高架。東武伊勢崎線との乗換え駅伊勢崎は2島3線のホーム。真ん中の線路が両側ホームになっている。伊勢崎でほとんどのお客が降りた。隣の東武伊勢崎線も単線。
15:38発伊勢崎発。線路は間もなく地上に下りて、次の国定へ。この辺り、左(北)にある赤城山の麓を鉄路は伸びている。国定駅は国定忠治の出身地・国定町から駅名が来ている。2島3線の①番線着。高崎行と交換。
雨雲低く垂れこめる中、電車は進む。次の岩宿も2島3線の①番線着。その後、東武桐生線と交差し、何本かの待避線を見て、第3セクターのわたらせ渓谷鉄道と合流。確か、JR時代は足尾線という名前だった。渡良瀬川を渡ってしばらくわたらせ渓谷鉄道と並走、高架になれば2島4線の桐生駅②番線15:55到着。
生糸、織物などの繊維産業で栄えた桐生では学生が大勢乗ってきた。15:56発。今度は北の足尾山地沿いに鉄路は進む。市街地の中、線路は地上に下りる。栃木県に入って次の小俣で高崎行と交換。島式2線のホーム。高崎行は221系5輌編成。
上下線ほぼ同時に小俣に着いて、同時に小俣発車。山前は2島3線の③番線着。そして、足利へ。足利はホームとホームの間の線路がない2島2線。降りる客も多いが、それ以上に大勢乗ってきた。学生が多くて、立ち客が出る。
足利16:12発。次の富田は対面式2線。高崎行と交換。富田を過ぎると足尾山地は次第に遠ざかり、田園風景が広がってくる。やがて、住宅地の広がる佐野へ。島式2線は隣の東武佐野線も同じ。
佐野も乗降客の多い駅。学生を中心に大勢の客が降りて、それ以上に乗ってきた。車内は立ち客多数。4輌編成だときついか?
佐野(16:24発)から次の岩船まで一駅だけ複線。すれ違う車両もなく2島3線の岩船①番線到着。再び単線となり、広い田んぼの中を進む。手頃なハイキングコースのある大平下は1線のみのローカル駅。
高架となったところで東武日光線との乗換え駅・栃木到着。1島2線で、隣の東武鉄道は複線。ここで高崎行と交換。ますます車内は混んできて、栃木16:40発車。
地上に下りて思川(おもいがわ)は周囲が広い田んぼの1島2線のホーム。そして終点の小山は、新幹線の下の島式ホーム⑧番線16:52着。反対ホームが⑥番線でこちらにも電車が発車待ちしていた。この両毛線ホームは東北本線、水戸線とは少し離れた北側にある。
階段を上って2階通路を移動。時間的には水戸線にも乗れるが、途中で日が暮れるのは間違いないので、すんなり東北本線の17:03発の通勤快速(10輌)で帰路に着いた。
が、しかし、久喜に着いたところで東北本線不通に…。前を走る電車が土呂で人身事故。発車の目途が立たなくなった。結局東武伊勢崎線への振り替え輸送で帰路に着くという、18切符では初体験となる東武鉄道での帰還!振り替え輸送のできる駅で止まって助かった。
5日(回)目の旅もなんとか終了。前にも両毛線は乗ったことはあるが、その時は夜だったので景色見えず。今回初めて、景色見ながらの両毛線完乗となりました。2015年夏の18きっぷ旅、これにて終了!