長寿サーツー遺伝子は寿命を30%も延ばす | be on day

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日本ではまだ無名ですが、アメリカではことあるごとにテレビに出演し、奇抜な発想と卓越した説得力で全米の視聴者を引きつける科学解説者ミチオ・カク博士
日系3世でもあるミチオ・カク博士はハーバード大学を出た後、アインシュタインのライフワークであった統一理論の鍵となる「超ひも理論」を研究する著名な物理学者でニューヨークの大学教授を勤めています。


そのカク博士が、遺伝子配列解明技術の進展について、人間の寿命について興味深い発言をしたそうです。なんと、摂取するカロリーを控えることで、寿命を大幅に延ばすことができるとのこと。たとえば、毎日の食事からカロリーを30%カットすれば、寿命は30%も延びるのだそうです。


カク博士は「30%のカロリーカットは簡単にできることではない。しかし、遺伝子配列の解明が進んだ結果、この不思議な現象を制御しているのは『Sar2(サーツー)』遺伝子と分かっている。この遺伝子を人工的に活性化することで、食事制限なしで寿命を延ばすことが近い将来可能となるはずだ」と述べています。


食料が十分にあれば生殖活動を通して子孫をたくさん残すことが理想ですが、食料が不足する時期が長引く場合、少しでも食いぶちを減らして、既に生きているものが寿命を延ばすことが求められます。
この「Sar2(サーツー)」と呼ばれる遺伝子、太古の昔に遭遇したであろう幾度もの食糧危機を乗り越えるために自然と動物に備わった機能なのかも知れません。


意外と日本の少子高齢化問題は、この遺伝子が活性化した結果ではないでしょうか。


ミチオ・カク/サイエンス・インポッシブル