- ピカ☆イチ(5) (KCx(ARIA))/講談社
- ¥590
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ピカ☆イチ5巻
槙ようこ×持田あき・KCARIA
(ARIA掲載)
★あらすじ★
私立愛種高校は自由を重んじる有名進学校。地味で目立たない鈴木太郎と鈴木花子は愛種高校の理念に感銘して入学したが、陰湿な実態を知り戦いはじめた。
親への憎しみゆえに、理事長の息子道玄直治が愛種高校を破壊し始めた。太郎と花子は惨状に驚くばかりだったが、そこに謎の少女が現れ…?って、誰?!
りぼんで大人気だった漫画家姉妹がタッグを組んだ!!新雑誌ARIAの看板作品。
☆☆☆
うーん、どうしたんだろうなこれ。
ところで槙先生がついにりぼんで連載復活なさるそうですね。おめでとうございます。
それだけりぼんがダメってことですね(りぼんは外部じゃなくて古株頼みなのがすげえな)。
でも、そっちで連載となるとこちらと並行の作業になります。こちらは絵を描くだけですが、大丈夫でしょうか。
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この先、単行本読んだ人だけどうぞ。
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さて、5巻。事態は急変。…というか、いきなり話を「たたんだ」と言っていいかもしれません。
愛種高校は名門校の顔をしたとんでもない学校。生徒が荒んでいるうえに、理事長など上の連中も魑魅魍魎だらけです。とくに道玄の母が完全にオカシイ。
まだまだ主人公の花子と太郎にいろいろ仕掛けてきてバトるんだろうなーと思っていたんですが、
なんと、行方をくらましていた直治の姉・有梨絵が突然戻ってきます。
そして、いきなり花子の態度に感銘し、味方に付きます。
有梨絵は学校にとって輝かしい存在で、生徒も大人も彼女に逆らうことができません。そして、花子に「ある試練」を与え、花子はそれをクリアし、
なんと・・・愛種高校のいろいろもろもろのトラブルが収まってしまったのです。
もちろんこの先イカレた理事長夫妻は黙ってないでしょうし、この人たちがやらかした件で司法的な力が高校を潰す方向に行くと思います。
ですが、次の巻ではそんなものすっ飛ばして「冬期強化合宿」なのだそうです。人里離れた山小屋で閉じ込められ、力尽きるまで勉強。
しかも、次巻予告では勉強すらすっ飛ばして「恋愛」フラグが立ちそうな感じ。
正直、これはテコ入れですよね。
読者はこのマンガに「恋愛」を求めていたんでしょうか?あのARIAという雑誌で。
それとも雑誌どうこうではなく、この単行本を買う「槙ようこと持田あきのファン」がそれを求めているのでしょうか。
自分はこの漫画を講談社的な娯楽作品だと思っていました。だからお二人がいた集英社のマンガのことを忘れてバカバカしく楽しんでいたつもりだったんですが…
いや、雅仁高校の亜本というお馬鹿さんが乱入するらしいので「ふざけた恋愛」が展開するだろうと期待しています!いわゆる「小休止」であり、イマイチ目立たない太郎にスポットを当てたいのかもしれません。
でも、ワンシーン気になるところがあったんですよね。
花子が演説に現れないためこのまま道玄の不戦勝になると思われた時、一般生徒が突然「あの鈴木花子が逃げるのはおかしい」と言い出したのです。
その生徒が声を上げる伏線はちゃんと張ってあったんですが、この展開は講談社の某パンダホラー少女マンガの流れにものすごく似ています(そちらもそれがきっかけで事態が急転した)。
先生たちが望んだ展開じゃないような気がしてなりません。
あとは雅仁高校転校がなんだったのかということかなあ。亜本を出すだけのイベントだったんでしょうかね…?こういうむちゃくちゃさは講談社らしいと言ってもいいのかな?
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