この話はマジでしゃれになりません。ブログに飛んでいただければわかると思いますが、雷句先生の原稿を小学館が紛失したというひどい話なんです。
昔小さな出版社が倒産し原稿がまん○らけに流出したという悲惨な事件もありましたが、
大手の小学館でこんなミスが出るなんて最低です。
実を言うと漫画の黎明期は漫画原稿なんてただの紙同然に扱われていまして、手塚先生や水木先生など貸本あたりの原稿は廃棄処分されていたりします。たまに「ごみから拾った!」となん○も鑑定団に出てきた原稿がものっそい高値になったりしますよね。そういうことなんです。
この前に見に行った「少女マンガパワー!」という展覧会の原画にも「これは原稿です。印刷したら速やかに出版社に戻してください」というハンコが押されているなど、当時印刷に関わっていた人たちは漫画原稿の扱いを知らない人が多かったのです。
だってさ、一枚でも絵を書いたことがある人はわかりますよね。
それを人に貸して、後日「なくしちゃった。えへ」と言われたら…
ごっついキレるがな。
あのね、オイラみたいなへたくそがへたくそに漫画とかイラストとか書いたとする。
下書きして、チェックして、ペン入れて、ベタ塗って、ホワイトかけて、トーン貼って…
一枚をフルに仕上げるとして、半日かかる作業なんですよ。
それがプロになればもっと高度な技術を使いますしアシスタントも頑張ります。
時給がもし千円だとしたら?
だいたいプロの原稿の相場は新人が一枚五千円スタートです。だんだん人気をつけ本誌掲載すれば千円上がっていき、連載になればだいたい八千円。これは少女マンガの相場なんですが…
で、ブログよく見たら雷句先生のモノクロ原稿、一万三千円とか書いてあるよ。
なんじゃそりゃ。じゃあ高橋留美子先生とか大御所も…?
それから原稿なくしたら三倍って聞いたことあるんだけど、小学館側の賠償金が1.5倍ってなんだ。
そしてマジでしゃれにならんサンデー編集の姿。こんなことが横行してるんじゃたまらんがな。
実際サンデーを10人足らずの編集で作っているだろうし担当は掛け持ちですからいろいろ忙しいのはわかる。
しかし、これはないだろうという感じです。
来週で犬夜叉も終わるしもうサンデー終わっちゃえよとか思ったけど、先生本人は「読んでほしい。ほかの先生は頑張っているから…」と告げています。しかし、サンデーは最近本当に面白くない。
オイラは椎名先生とか井上和郎先生とか本当に好きで、だけど二人ともひどい扱いを受けていたような気がする。新人も全く出てこない。今回の事件でサンデーはどうなるのか?
…でも、これはジャンプやマガジンでも横行してるんだろうなあ。雷句先生はガッシュの連載終了を告げて認めてもらってるけど、…ねえ。