「ダハブで分かれて、ケアンズで再会しよう。」
そんなロマンチックな約束を交わしたハビビと、
結局再会の、アルゼンチン、ブエノスアイレス。
ともあれ。
南米の旅の最初にスペイン語がペラペラの彼が
付き添ってくれるだけで、 何とも心強い話。
そしてPlunaというアルゼンチンの航空会社を利用し、
マドリッド→アルゼンチン。
途中ウルグアイの首都、モンテビデオで経由し、
早朝に南米発の地、ブエノスアイレスへ!
彼も、前日からの長距離バスで
パラグアイから 一日掛けてやってきてくれている…はず。
彼の話しでは、私より先について、 待っていてくれている…はず。
そして半年振りの再会に、ドキドキしながら 到着ロビーへ、
いざ…!
看板やプレートを掲げて 家族や旅行会社の人で賑わっている。
この中にきっと、ハビビも私を待ってくれている…はず!
が…。
一緒に到着した旅行者が一通りはけてガラーンとした
到着ロビー内。見渡せど彼の姿らしきものはなく…。
あれ(°д°;)!?
少しガッカリするも、まだまだ朝は早い。
どのみち私が今日すべきことというのは、
市内に出て今夜のお宿を探すことだけ。
旅人ですから、待つのは得意中の得意!笑。
焦らなくていっか~。
呑気に待つことにする私。
ATMで現地通貨をいくらか下ろして、 カフェでコーヒーを頼む。
本を読んだり、日記を書いたり。 そのうちお腹が空いてマフィンを注文。
そうこうしているうち、カフェでの時間潰しも そろそろ限界を感じ、店を出る・・・。
…暇だな。
そしてそして待つこと約5時間。
視界の先の方から一人の男の子が
こちらに向かって歩いてくる様子が見える。
その彼は、出会ったダハブの頃と変わらず日焼けしていて
前にも増して少しガッシリして、大きな変化としては髭を生やしていた。
そして遠くから私を見つけ、「よっ」と照れ笑顔で手を上げる。
間違いない、彼こそが…
ハビビだ~(;´Д`)ノ!!
あぁ、変な感じ。
ダハブで出会った彼と、ブエノスアイレスで待ち合わせ。
しかも離れている間、彼から情熱の籠ったメールを
何度も頂いていたので、尚更ドキドキする…。苦笑。
そして思った、ええ男やん笑。
残念ながら、私の変化(ダハブの頃よりふくよかな私)に、
相手が一瞬(あれ!?)という表情をしたのを見逃さなかった。
仕方ない、本当のことだ。とほ。苦笑。
とにかくお互い照れながら、再会のハグを交わし、
私は安心し、街へ出るためバスに乗った。
この頃はまだ…
この後に続く2週間近い2人の旅がどういうものになるか想像もつかずに、
その旅の終わりがどういうカタチになるのか、微塵も思いつかないのでした。