『三島凛は信じない 1巻 (倉薗紀彦)』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『三島凛は信じない 1巻 (倉薗紀彦)』

 

4048864084 三島凛は信じない 1 (電撃コミックス)
倉薗 紀彦
アスキー・メディアワークス 2012-02-27

by G-Tools

 

 

【あらすじ】

幽霊・UFO・都市伝説......そんな不思議現象が大キライな、IQ200の天才少女・三島凛。彼女は世の不思議を撲滅するため、「オカルト撲滅研究会」なるクラブを設立する。たまたまその部に入部してしまった芥川周太郎は、わがままで強引な凛に振り回されながら、不思議解明活動をしていくのだが......? 不思議なモノや人たちが次々と登場する、オカルトチック学園ストーリー、開幕!

 

 

超常現象を否定し続ける女の子が主人公の漫画です。

 

『三島凛』はIQ200という天才女子高生。 すでに12歳の時点で大学を卒業しているのだが、

現在は、何故か普通の高校に通っている。 そんな彼女が立ち上げたのが『オカルト撲滅

研究会』という名のクラブで、様々なオカルト現象を彼女の頭脳で否定していく・・・。

 

というような感じの作品でして、超天才少女・『三島凛』が同じクラブの『芥川周太郎』と共に、

オカルト現象を独自の解釈で否定していくというストーリー漫画です。

 
まんが栄養素-三島凛は信じない 1巻

 
まんが栄養素-三島凛は信じない 1巻

 

まず、物語としては、『三島凛』が立ち上げた『オカルト撲滅研究会』に『芥川周太郎』が

入部してくるところから始まります。 『芥川周太郎』自身は、オカルト現象に興味があって

入ってきたわけですが、残念なことに、このクラブの活動内容が“オカルト撲滅”であったことに

気づかなかったようで、入会してからこのクラブの活動内容に気づくこととなりました。 しかも、

さらに残念なことに、入部の際に、『三島凛』に強制的に助手契約を結んでしまっていたらしく、

そのクラブを辞めることすらできなくなってしまいました(辞めると違約金が発生するらしい)。

 

まあ、『芥川周太郎』自体、本当に霊感があったり、鋭い洞察力を持っていたり、オカルト関連に

本当に興味を持っていたり、『三島凛』に尻に敷かれることに反抗しなかったり(ドMかも)と、

かなり『オカルト撲滅研究会』に適性のある人物なので、強制的に助手契約を結ばなくても
辞めることはなさそうですけど・・・。

 
まんが栄養素-三島凛は信じない 1巻
 

で、肝心の『オカルト撲滅研究会』の活動ですが、その名の通り、オカルト関連の出来事を

“科学的”に否定していくこととなります。 “科学的”に否定できる理由としては、『三島凛』が

IQ200を超える頭脳(12歳で大学を卒業しているらしい)を持っているからでありまして、

彼女の独自の解釈により、様々なオカルト現象が“科学的”に解明されていくことといきます。

 
まんが栄養素-三島凛は信じない 1巻

(↑『本物』の予知能力を持っている女子生徒)

  
まんが栄養素-三島凛は信じない 1巻

(↑『本物』の超能力者の男子生徒)
 

ただし・・・というか、この作品の面白いところなのですが、彼女が解明していくオカルト現象の
全てが『本物のオカルト現象』でありまして、例えば、『本物の幽霊』が登場したり、『本物の

予知能力』を持った女子生徒が登場したり、『本物の超能力』を持った男子生徒が登場したり

してきます。 そんな『本物たち』に対して、『三島凛』が“科学的”に解明していく様子が非常に

面白い部分でありまして、オカルト現象好きな方だけではなく、オカルト現象に詳しくない私の

様な方でも楽しめる作品に仕上がっていると思います。

 

もし、次巻があるならば、やはり『三島凛』が何故、普通の高校にいるのかというところを

描いてほしいですね。 まあ、この作品でも最も重要なイベントだと思われるので、

まだまだ描く必要はないのかもしれませんが・・・。

 

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【総評】

オカルト現象を“科学的”に解明していくというちょっと変わった作品ですが、

絵柄的も内容的にもなかなか読みやすく仕上がっておりまして、テーマにピンッと

来た方ならば結構、楽しめる作品であると思いますよ。

 

点数的には

85点

です。
 

 

では、ここまで。

 

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