【ゲーム感想】
『エルミナージュⅡDS Remix (スターフィッシュ・エスディ)』
エルミナージュII DS Remix ~双生の女神と運命の大地~(特典なし)
スターフィッシュ・エスディ 2010-07-01 by G-Tools |
【あらすじ】
2009年10月にPSPで発売されたダンジョンRPG『エルミナージュII ~双生の女神と運命の大地~』のDS移植版。PSP版をもとに、新たなダンジョン、モンスター、アイテムが追加され、新イベントなども用意されている。DSならではの機能として、DSワイヤレス通信でのアイテムのやり取りや、DSiカメラで撮影した写真を冒険者の顔グラフィックにすることが可能。また、前作『エルミナージュDS REMIX ~闇の巫女と神々の指輪~』の"次代の書"に表示されるパスワードを入力することで得られる"引き継ぎ特典"もある。
久しぶりにゲーム感想を書きます。
この作品が発売されて、約3ヶ月ほど経ちました。
私自身のプレイ時間も200時間を超え、DS版の追加ボスも倒すことができたので、
もうそろそろ、感想を書いてもよい時期かな~、と(笑)。 ということで、かなり長い記事に
なりますが、お時間があれば、どうぞお付き合いくださいませm(_ _)m。
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【全体感想】
外美しきフィーナス・ラーデ。大地の女神「フィオナ」と「八つの神具」の祭られた、「聖礎コントラキオ」を有す、加護の大地。繁栄のビステール。フィオナの神官、女王「ラグナスティア」の治める城塞都市。人々が平和に暮らす安住の楽園。しかし、ある日、女王の夢にフィオナが現れる。聖礎コントラキオに現れた太古の邪霊、侵食されるフィーナス・ラーデ。霧散する八つの神具と女神の証・・・女王はその内容に戦慄を覚える。そして、夢に呼応するように、数を増す闇の眷属たち。各地に異変が起こり始める。
という感じで始まる作品でして、プレイヤー(冒険者)は女王・『ラグナスティア』の命令でこの危機を
回避するために『八つの神具』を集め、世界の危機を救うために旅立つこととなります。
この作品の基本システムは、『ウィザードリィ(Wizardry)』です。
『ウィザードリィ(Wizardry)』とは、ロールプレイングゲームの原点と呼ばれているゲームシリーズで、
あの『ドラゴンクエスト』もこのシリーズから派生したロールプレイングゲームと言われています。
特徴は、キャラクターの行動をコマンド入力で指示しターン制により進行していく戦闘シーンと、
3Dで表現されたダンジョンでして、プレイヤーは冒険者となってダンジョンを攻略していくことになります。
そんな『ウィザードリィ(Wizardry)』のシステムで作られたのがこの『エルミナージュ』です。
この作品の発売メーカーである『スターフィッシュ』は、元々、『ウィザードリィ(Wizardry)』の開発を
行っていたゲームメーカーでして、その『ウィザードリィ(Wizardry)』のシステムを使ってオリジナル
タイトルとして作られたのがこの『エルミナージュ』です(作品としての繋がりは一切無い)。
1作目は、あまりの出来の良さにファンから『スターフィッシュの奇跡』と呼ばれるほど高い評価を
受けた作品で、地味ながらもなかなかのロングセラーになったそうです。 そして、待望の続編が
2009年10月にPSPで発売され、これまた高い評価を受けることとなりました。 その後、2010年
7月にDSへ移植されることとなりました(DSへの移植の際、多くの追加要素が加えられている)。
で、
内容的には、1作目と同様に名作でありまして、非常に楽しむことが出来ました(^^ゞ。
ゲームバランスも素晴らしいですし、登場キャラクター・ストーリー・世界観・イベントなど全てが秀逸で
200時間過ぎた今でも楽しくプレイしております(主に、アイテムコンプリート中)。
『ウィザードリィ(Wizardry)』系作品なので万人には受けなさそうですが、こういう硬派なRPGが
好きな方だと、私と同様に楽しめるのではないかと思いますよ。 う~、早く次回作がプレイしたいです。
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ここからは、それぞれのシステムの感想(解説?)。
ちなみに、基本システムは1作目と同じなので、1作目未プレイの方にも参考になると思います。
まず、仲間について。
仲間はドラゴンクエストで言うところのルイーダの酒場のようなところで雇うこととなります。
種族は12種類(人間・エルフ・ドワーフ・ノーム・ホビット・フェアリー・ワービースト・ドラゴンニュート・
デビリッシュ・魔傀儡・オーガ・ゴブリン)、職業は16種類(戦士・魔術師・僧侶・盗賊・錬金術師・
使用人・司教・狩人・闘士・遊学者・巫・召喚師・神女・君主・侍・忍者)から選ぶこととなります。
種族と職業にはちゃんと相性がありまして、“ドラゴンニュートと戦士系”や“ワービーストと狩人”や
“デビリッシュと闘士”など相性バッチリな関係や、“フェアリーと戦士系”や“魔傀儡と戦士系”など
ちょっと無理があるだろう的な関係まで自由に作ることができます。 また、冒険が進めば、固有の顔を
持ったキャラクターが数名仲間に入るので、彼らを仲間として使うことも可能です。 まあ、多くの場合、
それまで育てたキャラクターを使っていくのではないかとは思いますけどね。
次にフェイスロードについて。
これはDSのカメラ機能を使ってキャラクターの顔を自由に変えることができるという機能でして、
例えば、漫画のキャラクターの顔をDSのカメラ機能で撮影して、名前をそのキャラクターの名前に
すれば、そのキャラクターと冒険できるいうとても素敵なシステムであります。 私の場合は、
『ファイブスター物語』という漫画作品のキャラクター(ほとんどファティマ)で構成しております(笑)。
なので、このセーブデータを他人に見られると、恥ずかしくて死にそうになるかもしれません(笑)。
次に、戦闘システムについて。
戦闘に関しては、6人パーティのドラゴンクエストをイメージして貰えれば判りやすいかな、と。
最近のドラゴンクエストのような派手な演出は無いので、サクサクとストレスゼロで進んでいきます。
次に、難易度について。
基本的に難易度は高いと思います。 敵は最初から結構強いので仲間は非常にあっさりと死にますし、
基本的に街の店にはまともな武器が並びません。 なので、自分達を強くしようと思ったら、難易度の
高いダンジョンに行って宝箱を探すしかなく(当然死を覚悟して)、その過程で飽きて止めてしまう人も
いるのかもしれませんね。 でも、一旦、強い武器を手にいれたり、ダンジョンを自由に移動できる魔法を
覚えることができるようになると、死ぬ確率もかなり低くなり、一気に楽しくなってきます。
ちなみに、この作品のラスボスはレベル20~30ほどで倒すことができますが、レベル1000でも
倒すことが出来ない隠しボスも存在しているので(笑)、かなり長く遊ぶことが出来る作品だと思います。
次にストーリーについて。
はっきり言って、ストーリーはおまけです(笑)。
ストーリーを忘れてダンジョンの行き来することになると思われます。
まあ、世界観がかなり壮大に設定されているので、そういう世界観を把握できていると
なかなか楽しめると思いますよ。 逆に、把握できていないとはっきり言って訳が判らないと・・・。
次に、プレイ時間について。
単純にクリアだけを目指すならば、10時間もいらないと思います。
しかし、この作品自体、クリアは始まりに過ぎないので、そこで止めてしまう人はいないはず。
私自身は、すでに200時間を越えてしまいました(笑)。 時間食いゲームです。
手を出すならば、それなりの覚悟をしてくださいませ(笑)。
最後に、グラフィックや操作性に関して。
グラフィックに関しては、良くも悪くも“古臭い”と思います。 個人的には大好きな雰囲気ですが、
最近のゲームに慣れすぎているとあまりのチープさに萎えてしまうかもしれません。 また、
操作性にも同じことが言えまして、最近の親切なゲームに慣れているとかなりイライラしてしまうかも
しれません。 まあ、そう思うのも最初だけで、ゲーム好きな方ならばすぐに慣れて楽しめると思うので
それほど気にする必要はないと思いますよ。
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以下、メインとして使っている仲間のデータと、そのキャラクターへの一言。
ちなみに、装備品に関しては、レベル100くらいから変えていないので、正直、これからプレイする方に
あまり役に立たないと思います(錬金システムのため、いちいち変えるのが面倒くさいため)。
【神女・ドラゴンニュート・女】
空間の加護を所有。 個人的に主人公ポジションとして活躍させているキャラクター。
神女と言えばやはり『破壊の翼』です。 この『破壊の翼』は全ての敵に1.5倍のダメージを与えるという
反則級の便利グッズ。 このアイテムのおかげで、それまで活躍していた戦士が補欠となり、彼女を
中心としたチームが出来上がりました。彼女には空間の加護(最初に行動できる)を所有させているため、
ダリシアマルテ道場や通常戦闘で大活躍中です。
<最終装備>
・トランジェルソード(射程解除・ダメージ強化)
・ミッシングリング(メインサブ解除・呪い解除・ダメージ強化)
・ファントムマスク(呪い解除)
・アイシングハート
・破壊の翼(呪い解除・呪文抵抗強化)
・フェニックスの羽毛
【君主・ドラゴンニュート・女】
暗滅の加護を所有。
君主といえばやはり『法院保護区』です。 『法院保護区』とはパーティの特殊抵抗を高める能力で、
彼女がパーティにいるだけで敵の嫌な攻撃から守ってくれます(最大95%)。 後半になればなるほど、
状態異常の攻撃をしてくる敵が多くなるので、正直、君主がパーティにいないと前に進めないという
状況になってしまう場合が多いです。 パーティには一人は確保したい存在ですね。
<最終装備>
・トランジェルソード(射程解除・魔法生物倍打・ダメージ強化)
・セレブレーション(メインサブ解除・呪い解除・魔法生物倍打・ダメージ強化)
・ファントムマスク(呪い解除)
・クルセイドアーマー(呪い解除・AC強化)
・イノセントマント(呪文抵抗強化)
・フェニックスの羽毛
【侍・デビリッシュ・女】
変幻の加護を所有。
メイン武器の2刀流が出来て、つばめ返しで敵の通常攻撃を跳ね返し続けるバケモノ。
私の侍は、変幻の加護(敵の抵抗を無視して攻撃できる)を所有しているので、首切りだけでなく
石化させる魔法を使う攻撃でも大活躍しています。 ちばみに、『新創地ウルナス・ラーデ戦』では、
不思議な波動を錬金で麻痺を強化し2刀流にすることで、つばめ返し勝負で麻痺させることが可能。
っていうか、この方法以外で、『新創地ウルナス・ラーデ』を麻痺らせることはできないような気がする。
個人的にですが、村正を1本しか所有してないので村正の2刀流が出来ないのが寂しい(甕星は
5本くらい持っているのに・・・)。
<最終装備>
・村正(射程解除・魔法生物倍打・悪魔倍打・首切り強化)
・甕星(射程解除・魔法生物倍打・悪魔倍打・ダメージ強化)
・ファントムマスク
・イノセントマント(呪文抵抗強化)
・フェニックスの羽毛
【闘士・デビリッシュ・女】
闘士と言えばやはり『不思議な波動+連撃』による麻痺攻撃でしょう。
例え、敵が麻痺抵抗を持っていても、『不思議な波動+連撃』が決まれば、神影であろうが、
ラスボスであろうが、オピニオンであろうが、麻痺状態(戦闘不能状態)にしてしまえます。
錬金は、やはり『不思議の波動』の麻痺攻撃を優先的に上げていくべきだと思います。
また、召喚魔法でモンスターと契約する際にも、彼女の活躍が必要となります。
なので、意外と活躍の場が多いキャラクターであったり・・・・。
<最終装備>
・不思議な波動(麻痺強化)
・不思議な波動(メインサブ解除・麻痺強化)
・ファントムマスク
・バスターチャンプ(呪文抵抗強化)
・フェニックスの羽毛
+竜皇剣
【盗賊・ホビット・女】
宝箱を開けたり、敵からアイテムを盗んだりと、パーティに一人は必要なキャラクター。
闘士を仲間にするならば、彼女の能力が絶対に必要となるので、レベル上げは忘れずに・・・。
(ホビットな盗賊は、非常にレベルが上がりやすいので、かなり便利です)
<最終装備>
・記憶のワンド(射程解除・呪い解除)
・ファントムマスク(呪い解除)
・イノセントマント(呪文抵抗強化)
・フェニックスの羽毛
【召喚師・エルフ・女】
ウチの召喚師は、全ての魔法を取得後に召喚師に転職した強者です。
しかも、召喚師として、かなりの強いモンスターを引き連れており、ある意味で最強キャラです(笑)。
彼女がいるかいないかで戦力が変わってくるので、常にレギュラーとして活躍中です。
<召喚モンスター>
・『変幻神影サリジャナ』・・・驚異的な確率で“つばめ返し”を繰り出す化物。 しかし行動が遅い。
・『エントロファ』・・・ライブラリアンの中で最も使いやすい化物。 “石化”攻撃は非常に便利。
・『オピニオンビットN』・・・素早さが早く、“首切り”を持つ化物。 攻撃力が低いが非常に使いやすい。
・『シャンティーバ(ニャンティーバ)』・・・魔法が強いけど、耐性が弱いためボス戦には向いていない。
・『新創地ウルナス・ラーデ(真ボス)』・・・スーパー化物。 彼女がいれば、クェルベセロ戦ですら楽勝。
・『創命神影オルセル』・・・驚異的な耐性の持ち主。 クェルベセロ戦では壁として大活躍。
・『クェルベセロ(裏ボス)』・・・スーパー化物。 燕返しと首切りを持ち、バッタバッタと敵を倒していく。
<最終装備>
・ファントムマスク(呪い解除)
・紋章のローブ(呪文抵抗強化)
・カーバンクルジュエル
・フェニックスの羽毛
+竜皇剣
【司祭・エルフ・女】
創命の加護を所有。
司祭と言えば、やはり鑑定能力。 この鑑定能力があるおかげで、常にレギュラーです。
あと、私は創命の加護(回復魔法が全てベホマになる)を所有させているので、回復役としても
大活躍中です。
<最終装備>
・ファントムマスク(呪い解除)
・エルブンチェーン+1
・イノセントマント(呪文抵抗強化)
・フェニックスの羽毛
+竜皇剣
【錬金術師・ノーム・女】
基本的に、錬金術のみに特化したキャラなので、戦闘には一切使っていません。
ただ、レベルだけはチーム内でトップクラスなので、もしかしたら結構強いのかも(笑)。
<最終装備>
・ファントムマスク(呪い解除)
・ブルーローブ
・イノセントマント(呪文抵抗強化)
・フェニックスの羽毛
+竜皇剣
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【総評】
о(ж>▽<)y ☆ 本当に面白いです。
200時間プレイしていても、まだまだプレイし続けそうです(笑)。
まあ、『ウィザードリィ(Wizardry)』系作品なので、正直、万人受けはしないと思いますが、
『ウィザードリィ(Wizardry)』系作品が好きな方ならば、この面白さに気付いてくれると思うので、
そういう方にぜひともお薦めしたいですね。 次回作に大いに期待したいです。
点数的には
100点
です。
では、ここまで。